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地元・飲食・サッカーを繋いでみんなを笑顔に!

カフェバー店員
中谷 晃二さん

生まれも育ちも浜松市で地元とサッカーをこよなく愛する、中谷晃二さん(28)。小学校からサッカー一筋で、大学にもサッカー推薦で進学。しかし「何かが違う」と感じ、大学を退学し競技からも離れることに。その後は庭師や飲食店スタッフとして働いていたのですが、不思議な縁に引き寄せられ、再び仕事でサッカーにかかわるようになりました。現在は浜松のカフェ&バー『スポジック・カフェ・ドゥ』を運営する傍ら、サッカーや音楽関連のイベントなども企画し開催している中谷さん。「大好きな地元とサッカーに触れていたい!」と話す中谷さんに、仕事のやりがいや今後の夢などについてうかがいました!

漠然と感じていた飲食業への憧れ

インタビューに答える中谷さん

 静岡県浜松市で生まれ育った中谷晃二さん。幼少時よりスポーツが大好きで、小学校に入るとサッカーのクラブチームに入団し、本格的にサッカーをスタートさせました。その後も中学・高校と地元にあるサッカーの名門校に通い、サッカー漬けの日々を送っていたといいます。大学へもサッカー推薦で進学した中谷さんですが、半年ほどで心境に変化があったと当時を振り返ります。

「サッカー選手になりたいという想いもずっとありましたが、大学でサッカーを始めてしばらくすると、何か違うなって感じるようになったんです」

 そしてサッカーから一度離れる決意を固め、大学も約2年半で退学。その後は自分と向き合う時間を過ごしながら、知人の誘いで庭師の仕事を始めました。

「しばらくは何もしてないような状態でしたが(笑)、友人の紹介で庭の仕事を始めました。でもこれも自分にあわなくって…」

 そんなときに別の知人から紹介されたのが、地元の市場にある飲食店の仕事でした。大学時代に、ある焼鳥屋によく通っていたという中谷さんは、実は「雰囲気の良い空間で、美味しいものを提供する。そんな飲食店に魅力を感じて、自分もいつかやってみたい」と感じていたそう。

 こうして、飲食業界に足を踏み入れることとなったのですが、これが大きなきっかけとなり、中谷さんの人生を大きく動かすのでした。

飲食業が繋いだサッカーとの関わり

sposic café do外観

 浜松の港の市場内にあるお店で仕事をスタートした中谷さん。厨房からフロアと幅広く携われただけでなく、店舗自体の運営についても学ぶことができ、毎日にやりがいを感じることができたといいます。

 またこのお店で身につけたマグロ解体の技術は、親族や知人の結婚式やイベントでも大活躍。「飲食店の仕事は調理から接客まで幅広くスキルを身につけられ、お客さまとの会話から日々新しい学びがあるところがいいですね」と中谷さん。そして、この後、さらなる出会いが待っているのでした。

「仕事が終わると、よく友人と浜松で飲んでいました。あるとき面白いお店ができたので入ってみると、そのオーナーが中学時代のサッカークラブのコーチ、澤田達哉さんだったんです。澤田さんは、選手としても活躍していた方で、競技を離れてからはラジオDJやサッカー指導者など幅広く活動されています。約10年ぶりの再会でしたが、澤田さん、そしてお店に強い刺激を受け、それ以降、仕事帰りに足繁く通うようになりました」

 そのお店こそが、現在中谷さんが勤務している『sposic café do(スポジック・カフェ・ドゥ)』。サッカーを中心に「スポーツ+ミュージック=スポジック」というコンセプトでつくられたお店です。

 通い始めて1年ほどが経過したある日、澤田さん本人から「一緒に店やサッカーを盛り上げないか?」と誘われました。「大好きな地元で、もっともっと飲食やサッカーに携わっていきたい!」と、『スポジック・カフェ・ドゥ』での勤務を決意。こうして飲食の仕事を通してですが、再び大好きなサッカーとかかわるようになりました。