Job-labo file 27

住まいを通して人の暮らしを豊かに

建築設計事務所スタッフ
本間 惇さん

高校卒業後の進路を考えたときに、ずっと好きだったというモノづくりの道を考えたという本間惇さん(26)。大学で生産工学部建築工学科に進学すると、大きな出逢いが待っていました。そこで、「建築はもちろんのこと、身のまわりにあるものをつくること、さらに人の暮らしを豊かにすることに自分は興味があるんだ」と強く実感したといいます。現在は建築設計事務所に所属し家づくりを手がけている本間さんに、現在の仕事のやりがいや今後の夢などについてうかがいました!

子供の頃から好きだったモノづくりの道を志す

インタビューに答える本間さん

 千葉県出身の本間さんが幼少期から打ち込んでいたのは野球。観戦するのも試合をするのも大好きで、小学生のときから野球をして過ごす時間がほとんどだったといいます。

 そんな日々が変わったのは、高校3年生の夏休み。最後の大会で敗退し、自分の将来を見つめ直したときでした。

「野球一色の生活が終わって、これから自分は何を目指していけば良いのだろうと考えました。当時はちょうど、スウェーデン発祥の家具店『IKEA(イケア)』が日本に再進出した頃で、暮らしやインテリアについて興味を持ち、それがきっかけで大学では建築系の学科への進学を考えました」

 元々身のまわりのものを手づくりすることが好きだったという本間さん。まだ漠然とではありながら「今後はとにかく何か、モノをつくることを勉強していきたい」と、大学では建築工学科に進学することになりました。そして入学するとすぐに、大きな出逢いが待っているのでした。

“住まい”というモノづくりとの出逢い

本間さんの仕事道具

 大学で実際にモノづくりをスタートさせた本間さん。自分が本当にやりたいことを追い求め、さまざまなことにチャレンジしたそう。

「たとえば“カタチのないもの”をつくることにも興味を持ち、“ストーリー”をつくる放送作家の学校に通ったりもしました。自分に何ができるのか、何がしたいのかを模索しつづけていました」

 そんな大学時代のある日、一つの出逢いが待っていました。

「当時、臨時講師として授業をしていた先生に、その方が手がけた住まいを見学させてもらう機会がありました。その住宅が、自分にはとても魅力的に映ったんです。閑静な住宅地の中に、まるで模型のようなホワイトの住宅が建っていて、中に入るとオレンジ色の鮮やかな壁が印象的で、驚きとともになんて面白いのだろうと感じました」

 建物自体のユニークさに加え、住む人や地域のことを考えて、快適に暮らせるための設計がされている点にも惹かれたといいます。その体験を機に、モノづくりのなかでも“住まい”や“暮らし”に関係する仕事を志すようになりました。