SURUGA bank CUP

2015.12.6 SURUGA bank CUP [FUTSAL FESTA] 『キャプテン翼』作者・高橋陽一先生公開トークショー

IDREAM TALK SHOW

『キャプテン翼』作者高橋陽一先生公開トークショー「サッカー王国復権」

高橋陽一先生 × 竹田聡一郎(聞き手)

 Qそもそも『キャプテン翼』の舞台を静岡にしたのはどんな経緯だったのでしょうか?

高橋連載が始まったのは1981年で、当時はもちろんJリーグはなく、日本リーグはありましたけど、人気だったのは高校サッカーでした。その中でも、静岡の高校はすごく強くて。

 Q当時、強かった学校といえばどのあたりですか?

高橋清水商業高校(現清水桜が丘高校)、清水東高校、静岡学園高校、東海大学第一高校(現東海大学付属静岡翔洋高校)あたりですね。

 Q確かに名門ばかりですね。静岡の良き時代かもしれません。そんな中、小学生の翼を描きました。

高橋漫画ですから夢は大きいほうがいいな、と思って子どもの翼たちから始めました。ワールドカップで優勝して世界一のサッカー選手、というゴールは決めていましたので、そこを目指すと、小学生の頃から翼たちを鍛えないといけない。高校生の主人公だと足りないんじゃないかとは思っていました。小学生のレベルだと世界とそこまで差はついてないだろう、という考えもありましたね。

 Qこの年代からも静岡にサッカー王国というイメージは既にありましたか?

高橋ありました。全国少年大会も当時は清水FCが本当に強かったので、僕は東京から日本の中のブラジルみたいなイメージで見ていました。そのあたりを描きたかったですね。

トークショー写真01

 Q漫画に反映されるかどうかは別に、静岡の選手はこういう選手が多い、というイメージはありますか?

高橋とにかくテクニックのある選手が多く、次から次へといい選手が出てくるというイメージがあります。

 Qそのいい選手だらけの静岡がいま、ちょっと苦戦しているように思いますが。

高橋一時は日本代表の半分くらいが静岡県出身みたいな頃もありましたよね。でも、最近は代表選手も減ってきているように感じます。全国的にレベルアップしてきたとも言えますけど、少し寂しい部分はあります。

 Q話を『キャプテン翼』に戻しますが、今や翼は世界的に読まれていて、ジダン、イニエスタ、ネイマールなどそうそうたる選手が翼ファンを公言しています。

高橋読んでもらっているみたいでありがたいですね。

 Qそのメンバーに加われそうな日本人、あるいはそんなオーラを持った日本人はこれから出てきますかね?

高橋引退してしまいましたけど、ヒデ(中田英寿氏)はオーラもあったし、翼みたいに欧州に挑戦し成功しました。

 QセリエAでオーバーヘッド決めた時は『リアル翼だ』と話題になっていましたね。

高橋あの頃、ヒデの活躍にワクワクして応援したい気持ちはもちろん強かったのですが、正直、ほんのちょっとだけ『やられたな』という気持ちもありました。この先、同じこと書いても『ヒデがやってるじゃないか』と言われちゃうな、と。

 Qなるほど。日本から、できればここ静岡からまたああやって世界のトップを狙う選手が出てくるといいですね。最後に今後、先生が挑戦していきたい夢はありますか

高橋2012年、葛飾区に南葛SCを立ちあげました。今年、東京都社会人3部リーグで優勝して、来季は2部に上がります。Jリーグ入りを目指して頑張っていきます。

 Qチームの運営、観戦、応援も楽しいものですか?

高橋楽しいし、夢もやりがいもあります。でも翼たちのようにはなかなか勝てないので、漫画を描いているほうが楽だったりします。まだまだこれからがんばっていきます。

トークショー写真02

【プロフィール】
たかはし・よういち
漫画家。1960年東京都葛飾区出身。80年のデビュー作「キャプテン翼」は日本にサッカーブームを巻き起こし、現在は世界中でアニメがオンエアされる世界的コンテンツとなった。
翼たちの五輪での金メダルに向けた挑戦は集英社「グランドジャンプ」の『キャプテン翼 ライジングサン』にて連載中。
http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/tsubasa.html
2012年、葛飾区に「南葛SC」を立ち上げた。
今年(2015年時点)、東京都社会人3部リーグで優勝。来季は2部に上がる。
「Jリーグ入りを目指して頑張っていきます。」(高橋氏)
南葛SCのHPはこちら。
http://www.nankatsu-sc.com/

I DREAM TALKSHOW 武田修宏×松原良香×平野孝×平畠啓史