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夢インタビュー【Vol.4】 遠藤 保仁 選手

スルガ銀行presents「夢インタビュー」 ―サッカーを愛するすべての少年・少女へ―

フィールド・オブ・ドリームス

“壁”が大きければ大きいほど
乗り越えたときの達成感は大きい

辛い経験があったから、
成長しないといけないと、
心の底から思えた。

僕が子どもの頃は、まだJリーグも存在していませんでしたが、小さい頃からワールドカップの映像などは見ていました。それに、身近な存在でサッカーをしていた兄貴たちの影響もあって、小学生の高学年の頃には漠然とですが、サッカーでご飯を食べて行ければいいなと思っていましたね。
リアルタイムで見て印象に残っているのは、1990年のイタリア・ワールドカップ。優勝した西ドイツやアルゼンチンの試合をよく見ていたし、選手としてはストイコビッチ(現・名古屋監督)のプレーに注目していました。『将来、サッカー選手になりたい』と思ったのもこの時期です。
高校生のときには、プロ選手というのは現実的な目標でしたけど、当時は日々の辛い練習をどう耐えるかということで手一杯でした(笑)。ただ小さい頃から、サッカー自体が辛いと思ったことはないですね。
ワールドカップはやっぱり、僕にとって特別なもの。ワールドカップを見てサッカー選手になりたいという想いを抱いたし、『いつかワールドカップに出たい』という気持ちはとにかく強かったです。
でも、僕のサッカー人生は、必ずしもすべてが順調だったわけではありません。僕にとって最初のワールドカップは06年のドイツ大会でしたが、夢にまで見た舞台を目の前にしながらまったく試合に出られず、悔しい想いをしました。そして、世界で勝つことの難しさを改めて知り、ピッチに立つのと立たないのとではまったく違うというのも痛感しましたね。
確かにあのときは辛かったけど、その経験があったからこそ、『もっと成長しないといけない』と心の底から思ったんです。だから、辛い思い出ではあるけど、今思えば本当に良い経験になりました。
それからは、ドイツでの悔しさを忘れずに日々のトレーニングや試合に取り組み、常にレベルアップを目指しました。あの当時は、ただ悔しいという想いしかなかったけど、ドイツ大会の経験があったからこそ、10年の南アフリカ・ワールドカップに向けて、モチベーションもより一層高くなったと思います。
結果的に、南アフリカ大会のデンマーク戦ではFKを決められて、4年間積み重ねてきて良かったと思う部分もあったけど、一方で“ベスト4”というチームとしての目標には手が届かなかったので、まだまだという想いもありました。ただ結果がどうであれ、やっぱりワールドカップはいいな、と実感はしましたね。
もともと、僕は先のことはあまり考えず、目の前のことに取り組むタイプ。この先もアジア最終予選やコンフェデレーションズカップなどが控えていますが、まず目の前の試合で全力を尽くして、一つひとつ課題をクリアしながら成長できればと思っています。もちろん日本代表として、4年ごとのワールドカップで良い成績を残したいという目標があるし、僕個人としては、試合を見ている人や小さい子どもに夢を与えるのも大事な仕事だと思っています。
僕からサッカーをしている子どもたちにアドバイスできるのは、やっぱりサッカーを楽しめないと途中で辞めたくなったり、挫折してしまうということ。
どんな人だって、いつかは必ず壁にぶち当たるもの。ただ、その“壁”が大きければ大きいほど、乗り越えたときの達成感も大きいということは忘れないでほしいと思います。だから、自分なりの楽しさを見つけて、目の前にある壁をひとつずつ乗り越えながら、サッカーをぜひ続けてください。

遠藤 保仁 選手

Vol.4

ガンバ大阪 MF

PROFILE えんどう・やすひと
1980年1月28日生まれ、鹿児島県出身。178a・75` 。AB型。
桜島中-鹿児島実業高-横浜F-京都-G大阪。
03年から10年連続でJリーグベストイレブンを受賞。ザックジャパンでは代えのきかない不動のゲームメーカーとして抜群の存在感を放っている。
サッカーダイジェストテクニカルVol.15(2013年5月12日)掲載
文●下園 昌記/写真●田中 研治/協力●ガンバ大阪

 
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