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夢インタビュー【Vol.1】大津祐樹 選手

スルガ銀行presents「夢インタビュー」 ―サッカーを愛するすべての少年・少女へ―

フィールド・オブ・ドリームス

自分たちが頑張ることが
子どもたちに夢を与えることにつながる

五輪は夢を与えられる場所。
メダルを獲ってみんなに
いい夢を見てもらいたかった。

小さい頃、五輪やワールドカップを見て育ちましたから、そこでプレーするのは夢でした。とくに五輪はサッカーが好きではない人も見るでしょう。実際にボクがあの舞台に立ったら、子どもたちが自分のことを憧れの視線で見てくれることも理解しています。五輪は見ている人たちに夢を与えることができる場所。今回はそれに恥じない、いい大会になったと思います。ただ欲を言えば、メダルを獲って、みんなにいい夢を見てもらいかったですね。

この大会で3つのゴールを決めることができましたが、スペイン戦、エジプト戦、メキシコ戦とどれもいいゴールでしたよね(笑)。ベストゴールは……エジプト戦のヘディングシュートもなかなかいい感じでしたが、でもやっぱりメキシコ戦のミドルシュートですね。

試合の前々日、本当にあの形の、あのコースの夢を見たんですよ。それで試合の前の日の練習でみんなに『オレが点を獲る夢を見たから』って広めておきました。試合後、仲間たちも驚いてましたけど、自分でも不思議な感じがしました。まあ、ひとつのネタじゃないですけど、良かったです(笑)。

この大会で『持ってる大津』のイメージを見せられたかなと思います。大事なところで決めることができる、それが『持ってる』ってことだと思います。ボク自身、ヒーローになりたいタイプですので、そういう意味で『持ってる』というのは大事なんです。

もともと、ボクはエリートではない。何度も挫折して克服して、挫折して克服して……その繰り返しです。でも、ボクは絶対に挫折をネガティブに捉えない。ユースに上がれなかったときは、『なんで落ちたんだろう』と思いましたけど、『これもなにかの運命だ』と気持ちを切り替え、高校サッカーで頑張ろうという強い気持ちを持ってプロになれました。壁にぶつかれば悩むことはすごくある。でも、その壁を乗り越えて人は強くなる。ボクは壁にぶつかってもポジティブに捉え、前向きにしか考えません。

昨季、入団したボルシアMGでは、たった3試合しか出場機会がありませんでした。それでも、五輪で活躍できたのは、ドイツでの1年間の積み重ねがあったから。練習試合やリザーブリーグで戦う日々は挫折のひとつには違いないでしょうが、そこで腐ることなくフィジカルやメンタルを鍛えてきたことが、自分にとって貴重な財産になったと思っています。
 3位決定戦で韓国に負けた夜、チームメイトのみんなと「今度はフル代表で一緒にやろう」と約束した時点で、もう五輪はボクにとって思い出のひとつなんです。

最終的な夢はなにか? と聞かれると……すぐに言葉として出てこないですね。もともと、ボクはずっと遠い夢は見ないタイプですから。もちろん目標はありますよ。でも、ボクは近い未来のことしか公言しませんし、夢を語る以前に、これからステップアップするためにやらなければいけないことがたくさんありますから。

まずは試合に出ること。それに向けて全力でやることしか、いまは考えていません。子どもたちにも夢を語るというより、自分がサッカーを頑張ることで“なにか”を感じてもらいたい。ボクがいいプレーをすること、ボクがゴールを奪うこと、ボクが戦う姿勢を示すこと。こうした姿を見せることで、子どもたちは夢を見ることができると思っています。言い換えれば、自分たちが頑張ることが子どもたちに夢を与えることにつながると、ボクは思っています。

大津祐樹 選手

Vol.1

大津祐樹

VVV(オランダ) FW/MF

PROFILE おおつ・ゆうき
1990年3月24日生まれ、茨城県出身。180cm・73kg 。A型。鹿島アントラーズノルテ-成立学園高-柏レイソル-ボルシアMG(ドイツ)-VVV(オランダ)。中学卒業時、鹿島アントラーズユースへの昇格を果たせなかったものの、成立学園高では1年生から活躍し、卒業後は最初にオファーを出した柏レイソルへ入団。2年目からレギュラーとなると、昨年7月にボルシアMGへ移籍する。今夏のロンドン五輪では、幼少期のフットサルで磨かれたテクニックとドリブルを武器に、優勝候補のスペインから決勝点を叩き込むなど、大会通算3ゴールを奪う活躍を見せて、日本のベスト4進出に貢献した。
大津祐樹オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/yukiotsu0324/
サッカーダイジェストテクニカルVol.11(2012年9月12日)掲載
取材・文●中田 徹/インタビュー写真●千葉 格/協力●スポーツビズ

 
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