スルガ銀行|SURUGA bank

スルガ銀行の「経営者保証に関するガイドライン」への取組方針

2023年9月

スルガ銀行は、経営者保証につきまして「経営者保証に関するガイドライン」を遵守してまいります。

1.ご融資にあたっての基本的な考え方

スルガ銀行では、法人のお客さまへのご融資にあたっては、お客さまの事業からのキャッシュフローを重視するとともに、お客さまの持続的・安定的な企業価値の向上と規律ある経営体制の構築状況などを総合的に勘案して検討いたします。
また、ご融資にあたっては上記を踏まえ、経営者保証に過度に依存しない融資に取り組んでまいります。

2.経営者保証に関する取組方針

スルガ銀行は、原則として経営者保証を求めない方針でご融資の検討を行ってまいります。
ただし、お客さまの持続的・安定的な企業価値の向上と規律ある経営体制構築の実現には、「経営者保証に関するガイドライン(以下、「ガイドライン」といいます。)」(2013年12月5日に経営者保証に関するガイドライン研究会が公表)で求められる要件の充足が、重要な要素のひとつであると認識しております。

※ガイドラインにおける要件

  1. 法人と経営者の一体性の解消(お客さまと経営者の資産・経理が明確に分離されていることや、お客さまと経営者との資金のやり取りが社会通念上適切な範囲にあること)
  2. 財務基盤の強化(お客さまの事業の資産・収益力で借入返済が可能なほどに財務基盤が強化されていること)
  3. 財務状況の適時適切な情報開示(お客さまからの適時・適切な情報開示が行われ、経営の透明性の確保が図られていること)

したがって、ご融資の検討に際しては、お客さまにおけるガイドラインの要件の充足状況を踏まえ、スルガ銀行が必要であると判断した場合については、要件充足への動機づけの観点から経営者保証の受入れを行います(注)。その際にも、ガイドラインの趣旨を踏まえ、保証限度額や代替的な融資手法などの活用を検討いたします。

なお、スタートアップ等の創業間もないお客さまに対するご融資についても同様でありますが、業歴が浅いことや財務状況等の定量的な要素のみで判断することなく、その事業特性や将来性等も勘案しつつ、充足状況を確認してまいります。

経営者保証を受け入れる場合は、保証契約の必要性(どの部分が十分ではないために保証契約が必要になるのか)、および保証契約の変更・解除の可能性(どのような改善を図れば保証契約の変更・解除の可能性が高まるのか)について個別具体的に説明いたします。

また、経営者保証の受入れ後は、定期的にガイドラインの充足状況を確認してまいります。その際、保証の必要性が解消または減少されていると確認できる場合には、保証契約の解除・変更について真摯に検討してまいります。

お客さまから既存の保証契約の見直しについてのお申出をいただいた場合、および保証人のお客さまがガイドラインに則した保証債務の整理を申し立てられた場合は、ガイドラインに基づき誠実に対応するよう努めてまいります。

スルガ銀行では、これらの取組みにより、ガイドラインを融資慣行として全社的に浸透・定着させることを推し進めてまいります。

  • 本ガイドラインの取組み趣旨があてはまらない「個人資産の管理等を目的とした法人(所謂、資産管理法人)」であるとスルガ銀行が判断したお客さまについては、本ガイドラインの対象外とし、経営者保証の受入れを行います。