スルガ銀行 Dバンク支店

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

イベントレポート

イベントレポートTOP

2013年2月26日(火) 19:00 ~ 21:00

宮本 雅恵(みやもと まさえ) / 株式会社イメージ・ブランディング代表取締役

印象を際立たせるための「セルフブランディング」

「セルフブランディング」という言葉をご存知でしょうか?
「セルフブランディング」とは目的に合わせて自分自身をよりよく認知してもらうための印象管理術で、肩書や学歴などでは通用しなくなる今後の社会においてますます重要になっていくと考えられます。 この「セルフブランディング」には5つのマネジメント戦略があり、特に重要と なるのが、第一印象を高める「アピアランスマネジメント」。今回のセミナーでは持って生まれた自分のボディカラーを活かす方法を中心に、メイクアップやヘアカラー、ファッションスタイリング やアクセサリーコーディネートなど、本来自分が持つ個性を最大限に発揮するためのハウツーを、実践的なデモンストレーションを交えながらお話しいただきます!

第一印象は人間関係の扉を開くツール

宮本雅恵氏の肩書は「ブランディングコンサルタント」。企業や個人を対象にビジネスやプライベートで役立つ「印象管理術=セルフブランディング」のノウハウを提供するのが仕事だ。集まった参加者の大半は女性。そこで今回は、通常は3日間を要するというセルフブランディングセミナーを「女性が興味のあるところだけを凝縮」して、2時間というコンパクトなものにしていただいた。
「みなさん、第一印象について考えていらっしゃいますか?」
講義はセルフブランディングの肝となる「第一印象」についての問いかけからスタート。言うまでもなく、ファーストコンタクトにおける「第一印象」は非常に重要な要素だ。
「相手に与える第一印象は好印象の方がいいに決まっています。印象の良し悪しで損得が決まる。この人といればいい刺激をもらえそう。そんなふうに瞬時に自分の存在感や価値を語れる力があるか。第一印象は人間関係の扉を開くツールだと思ってください。」
自分の印象管理は「自分の責任」であると宮本氏。では、相手に与える第一印象とはどんな要素から成り立っているのだろうか。
「全体を100パーセントだとすると、そのうちの55パーセントは表情や服装、姿勢などのボディランゲージ、38パーセントは声のトーンや喋り方のパラランゲージ、最後の7パーセントが実際に話した内容や言葉などのランゲージです。」
第一印象においては、何を話したかよりも見た目の方が影響が大きい。ここで宮本氏が並べてみせてくれたのは「自分をブランディングするための5つのマネジメント戦略」だ。
5つの戦略は第一印象の要素である「ボディランゲージ」に「パラランゲージ」、ビジネスマナーや社交、公共マナーなどの「マナーマネジメント」、人間力やモチベーションのコントロール、メンタルヘルスケアなどを含む「マインドマネジメント」、さらにカラー術や服装術、フェイス術などの「アピアランスマネジメント」から成る。今日はこのなかでも「女性が興味のあるところ」、外見をコントロールする「アピアランスマネジメント」について、診断やメイクなどの実践も交えながら講義していただいた。

自分のボディカラーを知る

まずは参加者全員で、髪や肌、目、耳などの色から自分が「SPRING=春」「SUMMER=夏」「AUTUMN=秋」「WINTER=冬」のどの季節に当てはまるかをチェックし、「自分に合う色=パーソナルカラー」をさがしてみた。どの季節にも白、黒、赤、青、緑とさまざまな色があるが、春と秋は全体に「黄味」を帯びていて、夏と冬には「青味」がかかっている。春のイメージは「キュート」や「フレッシュ」。秋は「ゴージャス」や「知的」。夏は「エレガント」で「上品」。冬は「パワフル」で「都会的」。これを参考に選ぶ服の色を決めていくのが基本だ。同時にこの「季節分け」によって似合う服のシルエットも変わる。夏の人ならば風に揺れるような柔らかいものがいいし、冬の人にはシャープなタイトスカートが似合う。ギンガムチェックなら春の人、豹柄などのアニマル柄は秋の人におすすめ。服選びにはボディカラーを知っておくことが不可欠。説得力抜群の講師の話に、参加者は誰も皆頷いていた。
次はアクセサリーについて。
「春の方はハート型や星型などキュートなモチーフやキラキラした明るいゴールドがお似合いです。」
これもまたボディカラーから決まる。それにプラスして、背丈や体形、顔の大きさなどがアクセサリーのボリューム感を決めていく。ネックレスは「顔の一部」。どんなネックレスをつけるかは顔型や首の形と相談する。つけかたはウエストラインからの上半身を5分割して「3:2」の「黄金分割比」でつけるのがお約束だ。
休憩を挟んだ後半は、大別して7種類となる「顔型」についての説明。世の中にはほっそり型の「ひし形」「逆三角形」「長方形」、ふっくら型の「丸型」「五角形」「四角形」といった顔型がある。いちばん理想的なのはその中間に位置する「卵形」。どの顔型にも「卵型」に近づけるためのメイク術や髪型というものがある。

セルフブランディングとは「快適に生きるための身支度」

ここでいよいよメイクの実践コーナー。モデルは講師の友人の娘だというTさん。この場では丸顔でキュートなTさんの顔を「縦長に見せていく」ために「ファンデーションの2色使い」と「眉の描き方」、「チークの入れ方」の「3つの方法」を披露してもらった。
「ファンデーションは顔を細く見せるために、自分の基本の色の他にもう一段ダークな色を使います。顔をふっくらさせたい人の場合は逆に一段明るい色を使いましょう」
このとき、ファンデーションはリキッドとパウダーの両方を使うと「肌に深みが出て映える」。ダークな色をつける場所は「額に角度がついているところ」や「頬骨が落ちているところから顎先に向かって」。わかりやすくいうと「疲れて頬がこけたとき」の「こけた」場所だ。ここに一段ダークなファンデーションを重ねるだけで顔が変わってくる。
眉はというと「顔を細く見せたいときは太く長めに描くとバランスがいい」。大切なのは長さ。少し長めの方が横を向いたときにきれいに見える。さらに「眉頭は目頭の延長線上に、眉山の位置は黒目よりちょっと外側、眉尻は眉頭より高く」と細かいアドバイスがつづく。
チークは「耳の横からスタートして口角へ。比較的狭い線で縦長に」。するとTさんの顔が最初とはだいぶ変わった印象に。丸顔が細くなり、シャープな感じになった。
「今日は喋りながらだから時間がかかりましたが、自分でやればあっという間です。」
つづいて「プリティーなワンピース」をまとった見るからに「春」なTさんに用意されたアクセサリーをつけてもらう。やはり似合うのは「キラキラしたゴールドのアクセサリー」や「ポップなアクセサリー」だ。
こうして外見を整えたり、他のマネジメント戦略をかけあわせながらつくっていく「セルフブランディング」。それは「よりポジティブに、快適に生きるための身支度」だという。
「この身支度をしていくうちに、不思議と心地良い自分に出会える。いい意味での自信もつく。自信がつけば快適な生き方ができます。」
質疑応答を経て、話題は「夢」に。
現実的で目の前の仕事が大好き。そんな宮本氏には「夢らしい夢はない」という。あるとすれば「夢のある方の夢を応援するのが自分の夢」。d-laboという場にぴったりの言葉でセミナーは終了した。

講師紹介

宮本 雅恵(みやもと まさえ)
宮本 雅恵(みやもと まさえ)
株式会社イメージ・ブランディング代表取締役
大学卒業後、大手化粧品会社に入社し、化粧品、アパレル、下着、ジュエリー等の商品開発を経て、ファッション事業部長やカタログ事業部長を歴任。企画開発から販売推進、生産管理、カタログ制作、人財教育~マネジメントに至るまでの幅広い経験を積み重ね、独立。その後、アメリカでAICI国際イメージコンサルタントを取得。前職時代に培ったカラーやメーク、スタイリング等の専門スキルを活かし、独自のイメージブランディング・ノウハウを提唱しながら、「ヒト」や「モノ」のイメージづくりのプロフェッショナルとして、化粧品や食品関連の事業戦略、ブランド、ショップの立ち上げ、人財教育やイメージコンサルティング等に従事。