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イベントレポート

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2014年3月6日(木)19:00~21:00

宮本 雅恵(みやもと まさえ) / 株式会社イメージ・ブランディング代表取締役

ビジネスで差がつく、デキ男ブランディングセミナー
~フェイスマネジメント&コミュニケーション編~

ビジネス環境が多様化し、肩書や学歴などでは通用しなくなる今後の社会において、重要なのが「印象管理」。自分を効果的に印象づけることが、チャンスを引き寄せ、ビジネスを成功に導くための近道になると考えられる。それでは自分自身をより良く認知してもらうためにはどうしたらいいか?そんな声にお応えして、イメージづくりのプロである宮本雅恵氏をお招きし、印象管理術(イメージブランディング)セミナーを2回に渡って開催。2回目の「フェイスマネジメント&コミュニケーション編」では、顔型に適したヘアスタイルと眼鏡の選び方や、コミュニケーションマナーなどのハウツーを、実践的なデモンストレーションを交えながらお話しいただいた。

小物類で「絶対気にしてほしい」のは靴

前週に続いて2回目の開催となる宮本雅恵氏の『ビジネスで差がつく、デキ男ブランディングセミナー』。今回は、スーツに合わせた「小物使い」と「フェイスマネジメント」。セミナーは前回同様、ビジネスマンに嬉しい実践的な内容となった。
話の入口は、前回不参加だった参加者に向けて、「セルフブランディングとは何か」についての説明と紹介。スーツはサラリーマンの「戦闘服」であり、スーツを正しく着ることは「自分への自信」につながり、同時に「相手への敬意」を示すことにもなる。スピードが勝負のビジネスの世界で好感と信頼を得るためには、見た目の第一印象が大切であり、そのためにも「セルフブランディング」が必要。参加者にそれを納得してもらったところで、さっそく話は実践編へ。まずは小物類の中でも「絶対気にしてもらいたい」という靴についてお話しいただいた。
「スーツスタイリングで合わせる靴はフォーマル度の高いストレートチップか、穴飾りのついたセミブローグ。ローファーや外羽根の靴はカジュアル過ぎてNGです」
色は「黒とブラウンを持っていれば基本的にOK」。このとき注意したいのは、ベルトも靴と同じ色に合わせること。また、男性の靴は女性物に比べて造りがしっかりしていて長持ちする。靴底の交換やシューキーパーの使用など、メンテナンスをちゃんとしていれば「一生物」にもなる。
「ですから、どうせ買うのならいいものを買ってください」
ちなみにソックスは「パンツか靴の色に合わせる」のが基本。また「すね毛の見えないハイソックスを履く」のがマナーだ。
次は「ポケットチーフ」。ノーネクタイのときなど、胸元のポケットチーフはアクセントになるし、ネクタイをしているときでも胸に立体感があれば頼もしく見える。初心者にすすめたいのは、麻の白いチーフ。折り方はラインを四角く見せる「TVホールド」が無難だ。NGなのはチーフとネクタイを同じ柄にしてしまうこと。そうなると「しつこいし、野暮ったく見える」からだ。

男性と女性の肌の違い

ここでトピックは「フェイス術=顔まわり」に。ビジネスマンが第一に気をつけたいのは「眉と耳を隠さないヘアスタイルにすること」だという。
「眉と耳は顔の額縁。ちゃんと出すことが誠実感や信頼感につながります」
この点を押さえたら、次は「肌のお手入れ」。顔は「自分を語る大切な看板」だからこそ、それを覆う皮膚は「シミ」や「たるみ」から守っておきたい。男性の肌の特徴は女性の肌より厚いこと。男性は女性より皮膚が強いし、実は加齢による衰えも女性より遅い。ただし、やはり40代後半から代謝の衰えで肌がくすんだり、シミ、シワが増えてくる。もうひとつ、女性の肌との違いは皮脂が多い点。皮脂はバリアになるので悪いものではないが、皮脂が多い肌は酸化を起こしやすく、それが異臭のもととなる。そして年齢を重ねるにつれ油分は減らずに水分だけが減少するので、肌バランスが悪くなり、「脂ギッシュな顔になる」という特性がある。これを避けるためにも「油とり紙」は常に持っていたい。
春から先、注意したいのは汗。この汗を出す汗腺には種類がある。全身にあるのが体温調節のためのエクリン腺。このエクリン腺から出る汗は「水みたいなもの」で臭いはないが、問題は脇の下やへそのまわりなどにあるアポクリン腺。これは皮脂腺とつながっているため汗にタンパク質やアンモニアなどが含まれていて臭いがきつい。とくに臭うのが春。冬の間、汗をかかなかった身体は汗腺がつまり気味で、それが春になると出てくるからだ。できれば冬の間でも適度な有酸素運動をして汗を流す習慣をつけておくといいだろう。一方で食も大切。抗酸化力のあるトマトや鮭、赤ワインなどを摂取するといい。

スキンケアの基本は「洗顔」「水分補給・保持」「紫外線対策」の3つ

では、具体的にはどんなスキンケアをすればいいのだろうか。「最低限やってほしいのは、朝夜2回の丁寧な洗顔と水分補給・保持、それに紫外線対策です」と宮本氏。
「洗顔は、洗顔フォームや石鹸をしっかりと泡立てるのがコツ。手でごしごしこするのではなく、泡の圧力で毛穴の汚れをかき出すんです。とくに皮脂がたっぷりたまっている小鼻や額の生え際などは念入りにするといいでしょう」
顔を洗ったら水分補給。
「化粧水を、しっかりバシャバシャとつけてください。そしてそれにふたをするのが乳液。水分補給をしたら水分保持をする。これが大事です」
紫外線対策は「日焼け止めを塗ること」。毎年3月頃から強くなり、4月、5月にピークを迎える紫外線は「肌を痛めるいちばん大きな要因」だ。これからの季節、男性でも透明タイプの日焼け止めは不可欠だ。
あとは肌のマッサージや手入れ。目のまわりのマッサージは皮膚温があがり、免疫力のアップにつながる。頭皮や耳のマッサージは「顔のマッサージよりも大事」。頭皮がたるむと顔がたるむ。そうならないために頭皮をマッサージして、やわらかい肌にしておくことが必要だ。やわらかい肌は血行がいい証拠。こうした肌にはたるみやこりも少ないという。また、耳にはリンパ腺がたくさん集まっているのでマッサージすることで、老廃物や毒素を排出できるのだ。
さらに話は、最近の男性の美容トレンド、顔型によるヘアスタイルの相性、眼鏡、髭などのトピックに。そのなかで宮本氏が声を大きくして訴えたのが「眉の手入れ」だ。これは眉尻が眉頭よりも高い位置にあるのが基本。そうでない人は切りそろえたり抜いたりするべき。男性の眉は凛々しく見えることがポイント。自分で切るのが難しければ、床屋や眉専門のサロンに行くといいだろう。
男性の美容トレンドで注目されているのは、一重を二重に見せる「アイプチ」、それに「まつ毛のエクステ」だ。年齢とともに抜けるまつ毛も今は増やせる時代。少しまつ毛を増やすだけでも「目力が増す」。コミュニケーションの場において、その効果はけっして小さくない。
自身を「現実的な人間」と語る宮本氏。「夢」は「年齢とともにいろんな経験を重ねて、それを次世代に渡していけるような役立つおばあちゃんになる」ことだ。
プラス、「具体的な夢」もひとつある。
「2020年の東京オリンピックのときに海外から来たお客さまのガイドをして、日本の良さを伝えたい。そう思いたって、1年くらい前から英語を本気で勉強し始めたところです」

講師紹介

宮本 雅恵(みやもと まさえ)
宮本 雅恵(みやもと まさえ)
株式会社イメージ・ブランディング代表取締役
大学卒業後、大手化粧品会社に入社し、化粧品、アパレル、下着、ジュエリー等の商品開発を経て、ファッション事業部長やカタログ事業部長を歴任。企画開発から販売推進、生産管理、カタログ制作、人財教育~マネジメントに至るまでの幅広い経験を積み重ね、独立。その後、アメリカでAICI国際イメージコンサルタントを取得。前職時代に培ったカラーやメーク、スタイリング等の専門スキルを活かし、独自のイメージブランディング・ノウハウを提唱しながら、「ヒト」や「モノ」のイメージづくりのプロフェッショナルとして、化粧品や食品関連の事業戦略、ブランド、ショップの立ち上げ、人財教育やイメージコンサルティング等に従事。