スルガ銀行 Dバンク支店

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

イベントレポート

イベントレポートTOP

2014年12月4日(木) 19:00~21:00

林田 玲子(はやしだ れいこ) / スカイダイエット代表・ダイエットカウンセラー・ヨガインストラクター

1日100gダイエット!
~スキマビクスで痩せる~

「ダイエットは難しい」と考えていないだろうか? 1か月で3kg痩せると目標を立てても、結局は目標を立てただけで終わってしまうという経験がある方が多い。しかし、「1日100g痩せる!」という目標なら無理せず実現ができるように感じないだろうか? 今回は、「1日100gダイエット」を考案した林田氏をお招きし、スキマ時間を有効利用してダイエットを成功へと導くノウハウをお話しいただいた。

「スキマビクスダイエット」で楽に痩せよう

講師の林田玲子氏は「スキマビクス」を提唱しているダイエットカウンセラー。「スキマビクス」とは隙間時間を利用し、「無理をしないで1日100g痩せましょう」という「スモールステップ」のダイエット法だ。具体的には「生活習慣を少しずつ変えながら自然に痩せていく」。ポイントとなるのは、食事や運動、睡眠など。カウンセラーであると同時にヨガインストラクターであり、アロマ、ハーブを用いた美容セラピストでもある林田氏が実践するこのダイエット法は「知識」と「指導」と「代替医療」が組み合わさったもの。このセミナーではまず「ダイエットの基本」からお話を伺った。
「ダイエットの基本は食事、運動、生活習慣。この3つを軸に肥満を改善していきます」
ここまでだったら「やはりそうか」というところ。ただし、「スキマビクスダイエット」は「辛くない」のが特徴。
「この基本に、〈時間〉や〈食べる順番〉、〈割合〉といったノウハウをプラスすればダイエットは楽に進むはずです」
最初に知っておきたいのは自分のBMI=理想体重。体重÷身長÷身長で算出されるこの数値は22が「もっとも病気になりにくい理想判定値」とされている。林田氏が推奨するのはスタイリッシュな体型である20。このBMI20の体重は身長(m)×身長(m)×20という数式で計算できる。たとえば身長160センチメートルの女性ならば1.6×1.6×20=51.2kgで、この体重がBMI20の理想体重となる。
もうひとつ、ダイエットを始める前におさえておきたいのが「1か月で痩せていい体重」。
これは「現体重の5パーセントまで」。体重60kgの人ならば3kg。3kgを30日で割れば、ちょうど「1日100g」のダイエットとなる。もしこれ以上痩せてしまうと待っているのは「リバウンド」。そして一気に痩せてしまうと肌にもたるみが出てしまう。肌のターンオーバー(新陳代謝)を考えても急なダイエットは禁物。ターンオーバーの周期は年齢を重ねると延びていくので、「女性はとくに気を付けて、肌のターンオーバーのサイクル内で痩せることを意識してほしい」という。

実践したい「食事」のノウハウ

ノウハウのひとつめは「時間ダイエット」。これは食べる時間をコントロールして痩せる方法である「時間栄養学」をベースにしたもの。鍵となるのは「ビーマルワン」というたんぱく質だ。人間の体のサイクルは24時間のうち、大きく分けると「吸収」、「排泄」、「消化」に分かれている。脂肪を取り込んでいくこのたんぱく質が分泌されるのは「吸収」の時間帯である夜の22時から2時。だから夕食は「体のサイクルが〈消化〉に向いている20時までに」、そして「軽め」にとった方がいい。逆に昼はビーマルワンの分泌は少ないので、脂肪やダイエットの敵とされる炭水化物を摂取しても肥満にはつながりにくい。
「結論としては、ランチはがっちり食べてOK。ノウハウのふたつめとなる〈他の食事との割合〉は、朝1、昼3、夜2くらいを心がけるといいでしょう」
もし流行の炭水化物ダイエットをするなら「夜だけ抜けば十分」。また夜の焼肉は「意外と太らない」という。なぜならば肉は消化するのに、よく胃腸が働くため、そのぶん体がエネルギーを使う。熱産性が高いのでイメージよりは肥満の原因にはなりにくいというわけだ。ただし「締めの冷麺は駄目」。むろん、食べ過ぎもよくない。内臓を動かす自律神経は夜になると眠りを誘う副交感神経が強くなるので脂肪もたまりやすくなる。こうして考えると「夜はやっぱり2くらいの割合がちょうどいい」。
食事で気を付けたい3つめのノウハウは「食べる順番」。食事は基本として「水分、野菜、たんぱく質、炭水化物」の順番で食べると同じメニューでも吸収する糖質に大きな差が出る。野菜=食物繊維を先に食べておけば、それが糖質の吸収を阻害してくれて脂肪が増えにくくなる。加えて注目したいのがインスリン。血糖値を下げてくれるホルモンであるインスリンは膵臓から分泌されているが、糖質の過剰摂取などで急激な分泌がつづくと膵臓を痛めて糖尿病を引き起こす可能性がある。その意味では「食べる順番」を守ることは糖尿病予防にもつながる。
こうした「食事」のノウハウの他に実践したいのは「運動」だ。「スキマビクスダイエット」がすすめるのはハードな運動ではなく「自転車など何かしら自分の好きなこと」をすることだ。運動がもたらす〈身体への効果〉は「体形の維持」、「体力、筋力の維持および向上」、「生活習慣病やメタボ、加齢にともなう生活機能低下の予防」、「心肺機能の向上」、「腰や膝の痛みの軽減」など。精神面では「爽快感」や「達成感」が得られたり、「認知症の低減」、「気分転換やストレス解消」などが期待できる。

成長ホルモンでダイエット促進

「生活習慣」は「早寝早起き」が基本。昼光性の動物である人間は「早寝早起き」によって「深い睡眠がとれて心と身体の疲れが修復される」。同時にすすめたいのが「昼寝」。15~30分程度の昼寝は「痩せホルモン」である「成長ホルモン」を出してくれるからだ。
セミナーの後半はその「成長ホルモン」について。これは脳から分泌されるホルモンで「骨・筋肉の成長」、「代謝促進」、「糖質分解促進」、「脂肪分解の促進」といった効果をもたらす「素晴らしいホルモン」だ。成長ホルモンが分泌されるのは、筋肉に負荷をかける運動したときや眠りはじめの3時間。ここでは参加者全員で「成長ホルモンを出すためのスロースクワット」を実践。膝を曲げてゆっくりと体を上げ下げするこのスクワットを外出前に繰り返すと、その後の有酸素運動とあいまってダイエットにつながるという。ポイントは「息を吸いながら腰を下ろすこと」。普通の運動やヨガでは「息を吐きながら」が基本だが、あえて呼吸法を逆にすることで効果が上がるという。
ダイエットでもっとも大切なのは「目的を持つこと」。それには「痩せてどうなりたいのか」を自分に問いかけることだ。
「どうせ痩せるなら素敵に痩せたいですね」
そう語る林田氏の「夢」は「ダイエットの本を出版したので、次はアンチエイジングの本を出す」こと。目指すは自身の開発したダイエットやアンチエイジング法の普及だ。
「10万部超えを目指していきたいと思います。」

講師紹介

林田 玲子(はやしだ れいこ)
林田 玲子(はやしだ れいこ)
スカイダイエット代表・ダイエットカウンセラー・ヨガインストラクター
知識と運動の両面からダイエットをサポートするスペシャリスト。その他、アロマ・ハーブ・美容セラピスト等のライセンスを持ち、ライフスタイル全体をプロデュースすることを得意としている。1つのエクササイズに頼るのではなく、運動・食事・生活習慣等、全方位からアプローチすることで、「一生太らない体質」に変えていくことを目的とするダイエットカウンセリングサイト「スカイダイエット」の代表。主な著書に『1日100gだけ痩せる技術』(宝島社)、『1日100gダイエット』(オープンアップス社)などがある。
スカイダイエット HP