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イベントレポート

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2015年1月22日(木) 19:00~21:00

宮本 雅恵(みやもと まさえ) / 株式会社イメージブランディング代表取締役

素敵に年を重ねるためのアクティブエイジングセミナー
~見た目年齢を下げるカラーやファッション、ヘアスタイリング編~

年を重ねても溌剌と輝くオーラを放つ女性は誰が見ても素敵だ。また、そうありたいと願う女性も多いのではないか? 素敵に年を重ねるための秘訣は「体と心のバランス」。体と心はつながっているため、どちらかに問題が起こると、不調を引き起こしてしまう。だからこそ女性のエイジングメカニズムを正しく理解する必要があるのだ。今回は、イメージづくりのプロである宮本雅恵氏に、アウトサイド(外見)とインサイド(体の中)の両面から、ポジティブに美と健康を追求する方法を2回に分けてご紹介いただくセミナーを開催。第1回は「見た目年齢を低くするカラーやファッションスタイリング、ヘアスタイリング」。ご自身が生まれ持ったボディカラーに合うカラー活用法や、体型に合うファッションスタイリング、顔型に合うヘアスタイリングなど、個性をより魅力的に表現するノウハウをお話しいただいた。

人生を反映させる「アクティブエイジング」

「アクティブエイジングセミナー」と銘打った全2回の講座のテーマは「どストレートで、女性が大好きな美容」について。最近の世の中を見ると「アンチエイジング」で見た目が若い女性は増えたが「素敵に年をとっている人は少ない」という。そこで宮本氏が「我を振り返って」考えついたのが「アクティブエイジング」だったという。その基本の姿勢は「年齢を重ねることにただ抗うのではなく、それを受け入れて、むしろ謳歌すること」。もちろん、「見た目年齢」にブレーキをかける工夫や努力はするけれど、アンチエイジングのように「見た目」だけを気にしていると「自分が疲弊してしまう」。なぜならば「若さ」とは必ず失われてゆくものだからだ。

「年を重ねた大人には若さと引き替えに得てゆくものがあるはずです。アクティブエイジングは心の持ちよう。時間が過ぎてゆくのを憂うのではなく、味わっていく。するとそれが顔や姿に表れてくるものです。意外かもしれませんが、肌が安定するのは大人になってから。心と肌と体はつながっているんです」

ブランディングコンサルタントとして活躍する前は、化粧品会社に勤務していた宮本氏。実はその頃に調べたデータからも「肌が安定するのは40歳を過ぎてから」という結果が出ているという。確かに若いうちは肌にも髪にもメリハリや透明感がある。だが失われていくものを取り戻そうと「足し算」ばかりしていると「むしろ老けて見えたりする」。

「艶とか張りというと肌用語のようですが、実は心の用語でもあります。心に艶や張りがある人は肌にも艶や張りが出てくる。人生は楽しいだけではなく辛さや苦しみもありますが、そういったものをすべて個性として反映させて生きていく。それを前提にしたうえで、見た目の印象を整えることから始めていくのがアクティブエイジングです」

「好きな色」と「自分に合う色」の違い

見た目印象を整える3つのポイントが「カラー」、「ファッション」、「ヘアスタイル」。「カラー」とは自分がもともと持つ「パーソナルカラー」のこと。人のボディカラーはその髪や肌、瞳の色などによって「春夏秋冬」の4タイプに大別することができ、それによって似合う色や柄が決まってくる。こうしたパーソナルカラーは自分の魅力を最大限に引き立ててくれるだけでなく、シミやシワなどの肌トラブルを少なめに見せてくれたり、「無駄買い」を減らしてくれたりもする。

「みなさんはご自分の好きな色があると思います。好きな色とは自分を癒してくれる色のこと。でもそれは必ずしも自分に似合う色ではなかったりするんですね」

かくいう宮本氏自身は緑色が似合うと診断から知ってはいたが、好きな色ではないので長年着用を避けてきたという。それがある日思い立って緑色の服を着たところ「まわりの人からすごく褒められた」。褒められることは自信につながる。

「ですから、嫌いな色だなと思っても一度は試してみてください」

パーソナルカラーの分け方は以下の通り。

◎春:肌は黄味で色白。髪の色は明るいブラウン。目の色は黒目が明るいブラウン

◎夏:肌は赤味、ピンク味で色白。髪の色は黒、赤味のあるブラウン。目の色は黒目が浅い黒、ダークブラウン

◎秋:肌は黄味でダーク、小麦色。髪の色はダークブラウンやアッシュ。目の色は黒目がダークブラウン

◎冬:肌は真っ白、または褐色。髪の色は黒髪。目の色は黒目が黒い、大きい

春の人には「ヴィヴィットで明るめの色」、秋の人は「ダークで深みがある色」、夏の人は「ソフトでグレイッシュな色」、冬の人は「白か黒か原色のメリハリある色」が似合う。テイストとしては、春は「スポーティーでフェミニンなアイドル系」、夏は「エレガントで女っぽく」、秋は「モデルっぽいスタイリッシュなモード系」、冬は「華やかでドラマティックなファッション」でいくといい。

ヘアスタイルで自分のアウトラインを整える

そして、テイストよりも重視したいのが体型。女性の体型は、いわゆる「理想的体型」を除けば、X、V、I、O、Aの5つのタイプ分かれる。X型の人は「腰にくびれはあるが大柄でぽっちゃりして見えがち」。V型は「肩幅が広い」。I型は「ずんどう」で、O型は「お腹周りはぽっちゃりしているが手足が細く見える」。そして「日本人の女性に多い」というA型は「下半身がふくよか」。むろん、それぞれの体型にはその特徴を活かしたり、コンプレックスをカバーしてくれる服の着方やアクセサリーのつけかたというものがある。ここでは「1970年代ミックス」という「今年のトレンド」に合わせて着こなしを紹介。アクセサリーは「色だけでなくボリューム感も重視」。靴は「大人であればわざと服とテイストを合わさずに“抜け感”を出す」。そして服選びは「見せ場をつくるためにも、着回しからは脱却する」といったコツを伝授していただいた。

最後は「オーラを高めるヘアスタイリング」。アンケートを取ると、年齢よりも老けて見える女性の特徴は、第一に「髪型が古くさいこと」だという。基本としておさえておきたいのは「アウトライン=髪の毛のシルエット」だ。ここで重要となるのが顔の形。理想的なのは卵形だが、実際には多くの人の顔は「ひし形」や「逆三角形」、「まる顔」、「五角形」、「四角形」などに分かれる。ヘアスタイルはこうした顔の形に合わせてボリューム感を出したり、それを上や下へとずらしてみる。若々しく見えるシルエットは顔と髪を合わせた形が「ひし形」になることだ。

「トップとサイドにボリューム感があれば、アウトラインはすごくきれいになります」

こんなふうに自分のアウトラインを整えるということは「自己紹介」。自分のスタイルを持つことが強い存在感につながるという。

最後は宮本氏の思い出に残る「母の名言」。

「母はあるとき、せっかく年を重ねてきたんだから、若く見られるなんてもったいないわ、と言っていました。これを聞いたときは少し母を見直しましたね。こういう生き方って素敵だなって」

生きている間は誰もが現役。

「みなさんもポジティブにアクティブエイジングを楽しんでください」  

講師紹介

宮本 雅恵(みやもと まさえ)
宮本 雅恵(みやもと まさえ)
株式会社イメージブランディング代表取締役
大学卒業後、大手化粧品会社に入社し、化粧品、アパレル、下着、ジュエリー等の商品開発を経て、ファッション事業部長やカタログ事業部長を歴任。企画開発から販売推進、生産管理、カタログ制作、人財教育~マネジメントに至るまでの幅広い経験を積み重ね、独立。その後、アメリカでAICI国際イメージコンサルタントを取得。前職時代に培ったカラーやメイク、スタイリング等の専門スキルを活かし、独自のイメージブランディング・ノウハウを提唱しながら、「ヒト」や「モノ」のイメージづくりのプロフェッショナルとして、化粧品や食品関連の事業戦略、ブランド、ショップの立ち上げ、人財教育やイメージコンサルティング等に従事。