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イベントレポート

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2015年2月5日(木) 19:00~21:00

宮本 雅恵(みやもと まさえ) / 株式会社イメージブランディング代表取締役

素敵に年を重ねるためのアクティブエイジングセミナー
~5歳若く見える、スキンケア、メイク、食事法編~

年を重ねても溌剌と輝くオーラを放つ女性は誰が見ても素敵だ。また、そうありたいと願う女性も多いのではないか? 素敵に年を重ねるための秘訣は「体と心のバランス」。体と心はつながっているため、どちらかに問題が起こると、不調を引き起こしてしまう。だからこそ女性のエイジングメカニズムを正しく理解する必要があるのだ。今回は、イメージづくりのプロである宮本雅恵氏に、アウトサイド(外見)とインサイド(体の中)の両面から、ポジティブに美と健康を追求する方法を2回に分けてご紹介いただくセミナーを開催。第2回は「5歳若く見えるスキンケア、メイク、食事法」。楽しみながら心身のバランスを整えてくれるスキンケア、メイク、食事法のノウハウをお話しいただいた。

正しいスキンケアで肌の老化にブレーキをかける

宮本雅恵氏が提唱する「アクティブエイジング」。第1回の「見た目の印象=アウトライン」に続く第2回は「内からの輝きを放つ=インナービューティー」がテーマ。具体的には「5歳若く見える」ためのスキンケアやメイク術、食事法について学んだ。

まずはスキンケア。ここで知っておきたいのが肌の構造だ。「人の肌は千差万別です」と宮本氏。

「でも、肌の老化で訪れるトラブルはみんな一緒。この老化にブレーキをかけるには、正しいスキンケアをすることが重要です」

肌は主に「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層からできている。このうち表面に出ている表皮の厚さは約0.2ミリ。この表皮をさらに細かく分けると、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層に分かれている。化粧品が「しっかり届く」のは角質層まで。その表皮の最も外側にある角質層は約0.02ミリ。「紙よりも薄い」この角質層は、実は「垢となって剥がれ落ちるのを待つだけの死んだ細胞」。しかしスキンケアを考えたとき、いちばん大切なのがこの角質層なのだという。角質層は「外部の刺激や乾燥から肌を守ってくれ、保水能力によって潤いを保ってくれている」。基底層で生まれた細胞が角質層に至って剥がれるまでのターンオーバー(周期)は約28日。これが年齢を重ねると「遅くなって、肌が厚ぼったくなったり、透明感や艶がなくなったりしてきます」。これをスキンケアや食事法でちょうどいいスピードに整えることが大切だ。

肌のエイジングトラブルといえば、「シミ=くすみ」、「乾燥」、「シワ」、「たるみ」の4つ。このうちシミは「表皮のトラブル」で、乾燥はその表皮の中の「角質層のトラブル」、シワとたるみは「真皮のトラブル」とされている。表皮の場合は化粧品でまかなえるが、「シワ」や「たるみ」といった真皮のトラブルとなると化粧品だけでは難しい。こうした老化には、紫外線や皮膚の乾燥、ターンオーバーの乱れ、基底層のゆるみ、細胞の酸化や糖化、女性ホルモンの減少などさまざまな原因があり、それらが複雑に絡み合っている。

「肌のお手入れ」の基本は紫外線対策

「まず悪の元凶は紫外線。紫外線には日焼けによる炎症を起こす短波長のUVBと、日々の生活の中でじわじわと影響をもたらす長波長のUVAがあります。ターンオーバーや基底層がゆるむと日焼けをしたときにシミが残るので注意が必要です」

この紫外線をクリームやファンデーションでカットするのが「お手入れのベース」だ。そしてターンオーバーを正常に保つには「睡眠と運動と入浴が大切」。食事は「小分けにし、亜鉛などのミネラルを豊富に摂取して代謝を上げてください」。また忘れてはならないのが「水分補給」。水分は「体内の栄養分を運んだり、老廃物を流す重要な働き手」。水分が不足している起床時などにはしっかりと補給したい。スキンケアはマッサージとピーリングが効果的。肌はこすると色素沈着を起こして黒ずみの原因となるので、ピーリング剤を使用するときは、コットンにつけて拭くタイプのものやスクラブ入りのものよりも「塗ってそのままか、洗うもの」がおすすめだ。そして「基底層のゆるみ」に有効なのがビタミンCやプラセンタの導入。皮膚科やエステでも可能だが、ハンディタイプのイオン導入器を使えば自宅でも簡単にケアできる。

もうひとつ覚えておきたいのは、洗顔やクレンジングの方法。乾燥は肌の中のセラミドとNMF(天然保湿因子)の減少が要因。

「乾燥がどうして起きるかというと、間違った洗顔やクレンジングのせいでセラミドやNMFが奪われてしまうから。洗顔やクレンジングは、ゴシゴシこすらずに触るだけで十分です。洗顔後はブースターで化粧品の浸透度を上げると効果的。化粧水はセラミドやペプチドなどアミノ酸系のものが、肌馴染みがよく安心です。ポイントは、量は2倍で力の入れ具合は2分の1とすることですね」

これに「厳寒期はオイルで蓋をする」、「化粧水の重ねづけで水分を封じ込める」など、それぞれの場合に応じてケアをしていけばよりきめ細かな乾燥対策ができる。

いちばん大事なのは「心」と「言葉」

「いちばん深刻なシワとたるみ」のポイントは、コラーゲンをつくる「繊維芽細胞(せんいがさいぼう)」と「女性ホルモン」。化粧品だけでは解決できないこの「シワとたるみ」は、FGF(繊維芽細胞増殖因子)やプリテオグリカン(鮭の鼻の軟骨)などの導入やマッサージ、プラセンタやエクオールなどのサプリメント、そして抗酸化や抗糖化、たんぱく質、ビタミン、ミネラル(鉄分)、酵素などを意識した食事など、繊維芽細胞を活性化させてブレーキをかける。マッサージについてはプロに任せるのがベターだが、自分でやるなら拳を「ぐー」にしての「プッシュ」がおすすめ。

メイク術の基本は「頑張りすぎると歳をとって見えるので、ベーシックなものを守りながら、ちょっとだけ流行にチャレンジすること」。唇は「今の時代はベタっとはさせずにマットな感じ」。ファンデーションは「厚塗りは避けて中心の逆三角形ゾーンだけ」。チークは「まるっぽく」。アイシャドウは「眉の下全体に」。眉は「長く描くとシャープ」。目や眉、口のラインは「年齢とともに線の強さが失われる」ので、線を足して「メリハリを出す」。あとはマスカラでまつ毛に立体感をつければ、若々しいだけではなく、大人っぽいエレガンスを演出できる。

そしてインナービューティーで大事なのは「心」。

「顔は心そのものです。心というのは必ず表情となって見えてきます。今の自分の顔は毎日繰り返される表情の癖が刻まれてできています。ココ・シャネルも〈20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績〉という名言を残しています。自分がどういう顔をつくりたいか、それをイメージしてみてください」

同時に、大人であれば意識したいのが「言霊」だ。言葉には「口にし続けているとそのとおりになる」という不思議な力がある。反面、言葉は人や自分を傷つけることもある。

「例えば〈年をとる〉のではなく〈年を重ねる〉とか、言葉を吟味するのが大人のエレガンスというものでしょうね」

宮本氏の「夢」は2020年の東京オリンピックで外国人向けのボランティアをすること。

「今は英会話を勉強中。2020年には英語がペラペラになっていたいですね」

講師紹介

宮本 雅恵(みやもと まさえ)
宮本 雅恵(みやもと まさえ)
株式会社イメージブランディング代表取締役
大学卒業後、大手化粧品会社に入社し、化粧品、アパレル、下着、ジュエリー等の商品開発を経て、ファッション事業部長やカタログ事業部長を歴任。企画開発から販売推進、生産管理、カタログ制作、人財教育~マネジメントに至るまでの幅広い経験を積み重ね、独立。その後、アメリカでAICI国際イメージコンサルタントを取得。前職時代に培ったカラーやメイク、スタイリング等の専門スキルを活かし、独自のイメージブランディング・ノウハウを提唱しながら、「ヒト」や「モノ」のイメージづくりのプロフェッショナルとして、化粧品や食品関連の事業戦略、ブランド、ショップの立ち上げ、人財教育やイメージコンサルティング等に従事。