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イベントレポート

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2015年3月14日(土)13:00~15:00

村木 友重(むらき ともしげ)  / ANAセールス株式会社海外旅行商品部マネージャー

地球は、ますます、おもしろい。
~第三弾~こんな旅行があったのか!?

交通機関が発達し、さらには世界中の情報瞬時に入手できる現在、海外旅行ニーズは多様化し、さまざな旅行商品が販売されている。これまで知られていなかった新たな旅先はもちろん、人気の定番観光地でも、こだわり次第でひと味違った旅を演出できるという。今回は「地球は、ますます、おもしろい。」がコンセプトのANAの海外旅行ブランド「ANAワンダーアース」からこだわりの海外旅行をANAセールス株式会社の村木氏にご紹介いただいた。

「ワンダーアース」でこれまで体験したことのなかった旅行を

人気の旅行商品「ANAワンダーアース」の内容を通じて、過去2回に渡り海外旅行の魅力を伝えてきたd-laboセミナー「地球は、ますます、おもしろい。」。第3弾となる今回は「方面を問わずに」、ワンダーアースで企画されているさまざまなツアーをANAセールス株式会社の村木友重氏に紹介していただくこととなった。

昨年は「海外渡航の自由化50周年」という旅行業界にとっては節目の年。50年前の1964年といえば、東京オリンピックが開催され、新幹線や東京モノレールが開通した年。ニューオータニやプリンスホテルといった日本を代表するホテルもこの前後にオープンしている。それからの50年、日本の観光産業はさまざまなニーズや社会状況の変化に応じて発展してきた。「50年の間には交通機関が発達しましたし、冷戦の終結で行けなかった場所にも行けるようになりました」と村木氏。現在、旅行会社が取り扱う商品は日帰りバスツアーから世界一周まで多種多様。その中で「ワンダーアース」は「これまで体験したことのなかった旅行を体験できる」商品として、海外旅行好きの間で絶大な人気を博している。

「どんな海外旅行にも必ず目的というものがあります。自然を見に行く。野生動物に出会う。一流の芸術に触れる。あるいは趣味を極める。冒険をする。今日はそういったいくつかの目的に沿ってお話を進めたいと思います」

オーロラ、アルプスの絶景、アフリカの動物たち……地球はおもしろい!

最初のテーマは「自然を楽しむ旅」。村木氏が挙げたのは「神秘の天体ショー・オーロラを体験する」ツアー。オーロラは北極や南極周辺の成層圏の上空で起こる発光現象。イメージとしては冬のものだが、実際には年間を通して発生している。肉眼で見ることができるのは白夜の季節を除く9月から4月まで。旅行先としてはアラスカのフェアバンクスやノルウェーのトロムソが人気。「北米と北欧とどちらがいいか」という質問も多いという。

「オーロラが見られる確率で言うなら内陸部で天候が比較的安定している北米がお勧めですが、北欧だと古い町並を散策したり、犬ぞり体験を楽しむことができます」

どちらにしても用意したいのは一眼レフカメラと三脚。写真撮影を勧める理由は「オーロラは目に見えなくても写真に写っていることがしばしばあるから」だ。

ここまでは一般的なオーロラツアーの話。「ワンダーアース」の場合は、その場でオーロラ観察が可能な森の中に宿泊施設があったり、頭上に窓があって部屋で寝たままオーロラ鑑賞ができるホテルなどが用意されている。また小型機をチャーターしての「雲の上からの鑑賞」も楽しめるし、フィヨルドをクルーズしながらというツアーもある。

オーロラが冬の自然なのに対し、夏の自然を楽しむならスイスアルプス。マッターホルンやモンテローザといった名峰を臨む山岳ホテルへの宿泊はスイス旅行の醍醐味だ。とくに世界中から旅行者が集まるゴルナーグラート展望台ではマッターホルンビューの部屋に宿泊。窓から見るマッターホルンと満天の星空は宿泊客だけがもらえる「ご褒美」だ。

そしてワンダーアースが得意とするのが「野生動物に出会う旅」だ。目的地はアフリカ。日本からだと遠い気もするが、ケニアのナイロビまで約17 時間という所要時間はスペインなどのヨーロッパへ1度乗り継ぎをして行くのとそう変わらない。サファリで出会える動物は、ライオンやヒョウ、ゾウ、バッファロー、サイなど「ビッグ5」と呼ばれる動物たちやシマウマなど。朝夕のサファリの間はホテルでゆっくり。アフリカは元々ヨーロッパの富豪たちが好んで来た土地だけあって「非常に質の高いホテルが多い」。雄大なサバンナを見ながらそうしたホテルでくつろぐというのは最高の贅沢だ。

他にもインドのベンガル虎やカナダ北極圏のシロイルカ、アザラシの赤ちゃんなど、ツアーで出会える動物たちはたくさんいる。ダーウィンの進化論を生んだガラパゴス諸島へはチャーター船で。こうして並べてみると、野生動物だけとっても本当に地球というのは魅力に尽きない星であることが実感できる。

旅でいちばん大切なのは「どのタイミングで行くか」

次のテーマは「芸術を楽しむ旅」。数ある芸術の中で村木氏が選んだのは「音楽」。「ザルツブルク音楽祭」に「ブレゲンツ音楽祭」といった夏のヨーロッパの音楽祭、ピアノ好きのためのショパンコンサート、超人気のウィーンフィルハーモニーなら大晦日のジルベスターコンサートなど、旅先で一流の音楽に触れるのもいい記念になるだろう。

つづいては「趣味を極める旅」。ポルシェのライプチヒ工場のテストコースを実際にポルシェで走る。全英オープンの舞台であるセント・アンドリュースでラウンド。リバプールでビートルズの音楽イベントを体感する。好きな人にはたまらないのがこの種の旅だ。

最後に紹介されたのは「冒険の旅」。

「冒険というとなんとなくジャングルがイメージされますね。アマゾン川を豪華なチャーター船で旅するリバークルーズではアマゾンの大自然におもいきり触れることができます」

クルーズでの冒険といえば、アマゾンだけではなく、北極、南極といった場所も頭に浮かぶ。北極へはフィンランドのヘルシンキ経由でロシアのムルマンスクから出る砕氷船で旅をすることができる。片道7日間のクルーズのクライマックスは北極点到達。航行中にはホッキョクグマが見られる。南極はというと、アルゼンチンのウシュアイアを出港して南極大陸へ。かの地ではペンギンやアザラシの他、巨大なクジラとの出会いが待っている。

「こうした旅行においていちばん大事なのはタイミング。アラスカでしたら紅葉と冬眠前の動物たち、それにオーロラも見られる〈奇跡の2週間〉といった時期があります」

例えば、洞窟内に射し込む光が美しいアメリカのアンテロープキャニオンだったら、光がちょうどレーザー光線のように入る時間帯を狙ってコースを組む。それが「ワンダーアース」の「こだわり」だ。

「まずは目的を持ち、その目的を達成するのにどのタイミングで行くのか。そこを吟味すると地球がますます楽しめるはずです」

旅行会社に勤務して20年。「ワンダーアース」に携わって、世界にはまだ知られていない観光地がたくさんあると知ったという村木氏。「夢」は「これから一生かけてそうした新しい場所を発見していくこと」だ。

「それを旅行会社という立場からみなさんに楽しんでいただければと願っています」  

講師紹介

村木 友重(むらき ともしげ) 
村木 友重(むらき ともしげ) 
ANAセールス株式会社海外旅行商品部マネージャー
旅行会社歴22年。その大半で海外旅行の企画と販売を担当。2012年からANAワンダーアースの販売を担当。全国各地の説明会やセミナーで「地球は、ますます、おもしろい。」を広めている。好きな旅行はアフリカやスイスなど大自然に触れる旅。