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イベントレポート

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2015年3月15日(日) 13:00~13:40 / 15:00~15:40

「&EARTH教室~すまいのECOチャレンジ~」
子ども達に実社会の経験を生かした環境教育を届けたい /

「&EARTH教室~すまいのECOチャレンジ~」
親子で楽しく学べるお子さま向け環境教育プログラム

『身近にできるECO』や『地域コミュニティの大切さ』、そして『自然の力を利用した快適な暮らしの工夫』などのテーマについて、親子で一緒に考える環境教室が開催された。紙芝居やクイズゲームなどを交え、環境やエネルギーについての話を、楽しく"じぶんごと"として学び、一緒に考える機会となった。

サスティナブルタウンでエコを学ぶ

d-labo湘南がある湘南T-SITEは、藤沢市の「Fujisawa SST」の中にある。「Fujisawa SST」の「SST」とはサスティナブル・スマートタウンの略。持続可能をテーマにした最先端のスマートタウンを掲げている。「Fujisawa SST」を訪れる人もここに暮らす人も、「エコ」に対する関心は非常に高いといえる。

今回のセミナーは、SSTにも参加している三井不動産との共催で、子どもを対象にした環境教育が目的。会場ではd-laboスタッフと、大学生のお兄さんお姉さんたちが、笑顔で子どもたちを出迎える。

「今回のセミナーでは、子どもたちに、地球のこと、みんなの街のことを考えてもらうきっかけになればと思います。この場所は、みんなが暮らしやすいように、いろいろな工夫がしてあるんです。今日は、紙芝居を読みながら、そのことを勉強していきます」
という、コーディネーターの村中氏の挨拶で、紙芝居が始まった。

“みーちゃん”と“地球くん”の紙芝居

「明るく楽しいある街に、ひとりの女の子が住んでいました。名前は“みーちゃん”。元気いっぱいのみーちゃんは、大好きなお母さん、やさしいお父さん、赤ちゃんの弟と、家族4人で住んでいます。そして、みーちゃんの街には、たくさんのご近所さんや、お友達も住んでいます」

ここで大学生のスタッフが子どもたちに質問。

「みなさんは、ご近所さんやお友達に会ったとき、まず最初に何をしますか?」

「あいさつ?」

「そう、あいさつですね。それが、ひとつめのテーマです」

紙芝居のなかでは、みーちゃんが難しい顔で座っているおじさんを見つけ、元気にあいさつすることで、おじさんもニッコリ笑顔であいさつを返してくれた、というエピソードが描かれている。

「では、ここでみなさんにクイズです。『世界の言葉でごあいさつ』。これから、みなさんに国旗が描かれたカードを配りますので、どれが、どの国のあいさつなのかを当ててください」

「ハロー」「ニーハオ」「ヴォンジョールノ」「ヒュヴァーバイヴァー」…。世界の「こんにちは」が読みあげられ、子どもたちは「アメリカ!」「中国!」と、次々と正解のカードを挙げていく。元気な声が会場に響いた。

「あいさつは、いろんな人をつなげるために必要な言葉です。みなさんもご近所の人やお友達に会ったらあいさつしてね」

ここで、紙芝居に“地球くん”というキャラクターが登場。地球くんは子どもたちに、食べ物の大切さを教えてくれる。野菜はだれがつくってくれるのか、魚はだれがとってきてくれるのか、牛乳は?卵は?子どもたちは、手元に配られたシートにシールを貼っていきながら、地球くんの質問に答えていく。みんなが食べているおいしいごはんは、たくさんの人の力で食卓に並んでいることがわかる。

「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつとともに、おいしいごはんを食べたみーちゃんは、お腹がいっぱいになったので、近くの里山に遊びに行くことにした。里山には山のことならなんでも知っている“やまじい”がいる。

やまじいは、みーちゃんに、森について教えてくれた。

「みんなの周りには、木でできたものがたくさんありますね。テーブル、鉛筆、紙も、木で作られています。ここでは、木を作る仕組みを教えます」

森の木は、太陽の光を栄養にして育つが、木が大きくなってゆくにつれ、その枝や葉で光は遮られる。そこで、間の木を切り倒す間伐が行なわれる。この間伐材を使って、文房具やテーブル、椅子などの家具、割り箸、薪などが作られる。資源の有効活用の好例である。

しかし、現在、地球全体では森の面積は減っている。子どもたち“やまじい”の出す三択クイズを通して、こうした森の現状を学んでいった。緑が減っていくことは、地球にどんな影響を及ぼすのか…。
紙芝居とめくると、そこには苦しそうに横たわる“地球くん”の姿が。

「地球くんは、地球温暖化のせいで苦しんでいます。地球くんを元気にするために、どんなことができるでしょうか」

エコな暮らしの具体例として挙げたのは、「緑のカーテン」「LED照明」「太陽光発電」の3つ。どれも暮らしの中に取り入れられる、地球に優しい仕組みである。

「この取り組みをした後、地球くんはどうなったと思いますか?みんなで呼んでみましょう!」

「地球くーん!」という子どもたちの呼びかけとともに、紙芝居には元気になった地球くんの絵が。

「みなさんも、がんばって地球くんを元気にしてあげてください」という大学生スタッフの言葉で、紙芝居は終了となった。

31のエコ・チャレンジで地球を守ろう

最後には、紙芝居を一生懸命見て、聞いて、地球のことを考えてくれた子どもたちに、かわいいプレゼントが。まずはキッズ用の「エコ・チャレンジ」シール。「早ね早おきをしよう」「マイはしを持とう」など、31の目標が書いてあるこのシールから、「どれならできそうか」を子どもたちに考えてもらう。

「使っていない電気はこまめに消そう」「ごはんは残さず食べよう」「冷蔵庫の扉を開けっぱなしにしない」「水道はしっかりしめよう」と、子どもたちはそれぞれ自分ができそうな目標を挙げてくれた。

さらに、三井不動産グループが北海道に保有する森の間伐材でできたボールペンと、「土において水をかけると植物が生えてきます。どんな植物かはお楽しみ」という地球型のシードペーパーもプレゼント。子どもたちの笑顔とともに、セミナーは終了した。

子どもたちに終始、優しい視線を投げかけていた村中氏に、夢を伺った。

「子どもたちが過ごしやすい環境をつくっていきたいですね。まずは自分のコミュニティから始めて、それをだんだんと広げていき、いずれは地球規模で、心身ともに健やかな子どもたちが育っていけるよう、活動を続けていけたら」

今、どう行動するかが、未来に影響していく。そのことに改めて思いを馳せた時間であった。

講師紹介

「&EARTH教室~すまいのECOチャレンジ~」
子ども達に実社会の経験を生かした環境教育を届けたい

三井不動産グループの掲げる「&EARTH~人と地球が共に豊かになる社会を目指して~」の理念のもと、「すまい」や「まちづくり」の視点から、『身近にできるECO』や『地域コミュニティの大切さ』そして『自然 の力を利用した快適な生活の工夫』などを伝え、地球と仲良く暮らすライフスタイルの提案と、サステイナブルパーソンの育成を目的とした環境教育プログラム。