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イベントレポート

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2015年3月15日(日) 13:00~14:15

増田 惠子(ますだ けいこ) / 歌手・女優

いつまでも美しく生きる秘訣

「いつまでも美しく健康でありたい」というのは女性の永遠の夢。"美しさ"を保つためにどうしたらよいかは、誰もが気になることだ。今回は、d-labo静岡のOPENを記念したセミナーを開催。静岡市出身のピンク・レディーのケイさんこと増田 惠子さんをゲストにお招きし、SBSアナウンサー水野涼子さんによる司会のもと、普段なかなか知ることのできない話をうかがいながらリアルなトークショーを行なった。ピンク・レディーとしてデビューするまでの秘話や、静岡との関係、歌手として体を鍛えること・料理 ・ガーデニングなどの趣味、今後の目標なども含め、ピンク・レディーで活躍されていたころから変わらぬ美しさを保つ増田 惠子さんに「いつまでも美しく生きる秘訣」についてお話しいただいた。

ケイさんのデビュー秘話。「好きな仕事だからがんばれる」

幼稚園の頃から歌手になりたかったケイさん。「母のように慕う大好きな担任の先生に、歌が上手と褒められ、絶対に歌手になるんだと思っていました」と話す。

合唱コンクールで入賞経験もあったが、デビューまでの道のりは簡単ではなかった。高校1年生のとき、静岡のレコード店「すみや」で「あなたもスターになれる」と書かれたポスターに出会い、これがきっかけでヤマハが開催しているオーディションを受けることに。合格し、ヤマハボーカルスクールに所属することになった。

しかし高校3年生になってもなかなかデビューができなかった。「高校3年生というと、周りはみんな進路が決まっている時期。自分だけ決まっていなくて、少し焦りました」。

今のままではだめだ、自分から動かなくてはとフジテレビ系のオーディション番組「君こそスターだ!」へ応募するも、落選。そして望みをかけたのが日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」だった。

「『君こそスターだ!』に応募したとき、それこそピンク・レディーのような露出度の高い衣装や踊りを披露したんです。そうしたら審査員の方々にすでに完成度が高くインパクトがないって…。だったら逆をいこうと、脚も出さず、踊りもやめて、代わりにサロペットを着た田舎の女の子を演出してみたんです。それで合格」。

1976年、中学からの同級生・ミイさんとともにデビューすることになった。「当時、露出の多い衣装には抵抗はなかったのですが、床にミラーが貼ってあり、下からあおるようなカメラワークが人気で…。18、19歳の頃だったので、ちょっと恥ずかしかったですね…」と振り返る。

「デビュー後は本当に忙しくて、なかなか静岡に戻ることは少なくなってしまいました。当時、静岡にはTV局も少なく、年1回のコンサートで来るくらい。静岡に来ても家にはあまり行かなかったですね」。歌手として成功するまで、家の敷居をまたがないと家族と約束しており、静岡に来てもホテルに泊まることが多かったという。

1日12~15件の仕事をこなし、睡眠時間は3時間あればよい方だった。「当時は若かったからできたというのもありますが、いつも横にミイがいたのでどんなに忙しくてもがんばることができたのだと思います」。

そして惠さんの中でもっとも大事な存在はファン。「どんなに疲れていても、ファンが支えてくれたから今の自分があるんです。小さな頃からの夢を実現し、本当に幸せです。人は好きな仕事ならどんなにつらくてもがんばれるのだと思います」。歌手という職業は本当にたいへんな職業。いつでも笑みを絶やさないのは好きな仕事につけたという自覚があるからだそうだ。

美しさの秘訣は趣味の体を鍛えることと食にあり

「できる限り歌い続けていきたいですね。体力のいる職業なので、体を鍛えることも趣味の一つ。クラシックバレエは30年ほど前から続けていますが、今年から週2回通うことにしました」。

定期的にボイストレーニングや、クラシックバレエ、ピラティスにも通う。これらは立ち姿勢や座り姿勢の美しさはもちろん、体幹も鍛えられ、所作すべてに違いがでてくる。たしかにトークショーの間、惠さんの座り姿勢はとても凛としており、マイクを持つ手は指先まで美しかった。

食べることにもこだわる。「主婦なので、料理はやらなければいけないというのもありますが、できるだけ楽しくと思っています」。夫婦ともに食いしん坊。正月にはおせち料理やローストビーフを作る。自分たちの口に入れるものだから、出来合いのものを買うよりできるだけ自分で作りたいと考える。「美容のためには、ともかくバランスよく摂るのが大事だと思っています。お肉なら牛肉も豚肉も鶏肉も、お魚はお刺身も干物も。そして添加物や化学調味料をできるだけ使わない料理を作るのがポリシーです」。干物はわざわざ静岡から取り寄せているとか。

ふるさと納税を静岡へおさめるなど、郷土愛も決して忘れていない。「静岡は空気も美味しいし、水も美味しい。だから地酒も美味しい。人への贈り物として静岡の地酒を用意することもあります。お茶やみかん、いちごなどの美容によい名産品が多いから、静岡の人は肌がきれいなのだと思いますよ」。

趣味のガーデニングについては「結婚したらベランダでバラを育てるのが憧れでした」。現在、10品種ほどのバラと、ローズマリーやミントなどのハーブを育てているという。季節になるとさまざまな香りに包まれ、ベランダは至福の場所になる。一輪ずつ摘んで、リビングに飾るのもまた楽しみの一つだ。

ほかにも飼い猫と遊ぶこと、読書などといった趣味も。小学生の頃は、1週間に1本読書感想文を書くほどの本好きだった。「カトリック教徒でもある曽野綾子さんは、どんなに疲れていても読み込んでしまうほど好きな作家さんです。なにかに迷ったときに読むと、心に響く言葉がたくさんあるんですよ」。

日々の努力が美をつくる

忙しい毎日を送る惠さんは、一日の疲れを翌日に残さないための習慣がある。朝20分と寝る前の1時間のストレッチ。どんなに疲れていても毎日のストレッチは欠かさない。ストレッチをするとしないのでは、朝起きたときの疲れの感じ方が違うのだという。

朝は炭酸パックをしたままラップをまき、顔のお手入れ。夜はオイルトリートメントやバスタイムでの炭酸泉も欠かせない。ほかにもつい1週間ほど前からほうれい線に効くというお顔の筋トレも採り入れた。日々の積み重ねが惠さんの美を作る。テレビで観る以上に惠さんの肌は美しかった。

「普段は日焼け止めと色のついていないお粉をつける程度で、ファンデーションは使いません。ファンデーションはほうれい線や眉間のシワに入りこみやすいので」。肌をワントーン明るく見せる下地に、コンシーラーでシミを隠し、お粉をつける程度で十分だと考える。「美は引き算も大事。マイナスを心がけて」と話す。

最後にこんなメッセージをくれた。「嬉しいこと、つらいこと、人生にはいろいろなことがあるけれど、いつでも笑顔をたやさないことが一番のきれいの秘訣」。顔には気持ちが表われる。人生はいろいろ。どんなつらいことがあっても、笑って、いつでもきれいでいようと思っているという。「写真に映るときも、口角をあげて、眼球の中に優しいまなざしや幸せなオーラを浮かべます。そうするときれいに映りますよ」。

姿勢も前かがみだとマイナス思考になりがち。「おでこを空に向けて、姿勢をピンと伸ばして。人は第一印象が大事だと思うので、いつでも清らかな気持ちで、美しくいたいですね」。

2014年12月にアルバム『愛唱歌』を発売した惠さん。曲名はすべて「愛」から始まる選曲で構成されたカバーアルバムだ。「歌は人に幸せな時間をプレゼントしてくれます。そしてつらいことを忘れさせてくれる力もあります。歌の力で笑顔になって元気になってもらえると嬉しいですね」といつまでも若々しいきれいな笑顔で締めくくった。

講師紹介

増田 惠子(ますだ けいこ)
増田 惠子(ますだ けいこ)
歌手・女優
静岡県静岡市出身。高校在学中に中学からの同級生ミイとともにヤマハのオーディションで「ジョニーへの伝言」「恋の衝撃」を歌って優勝。その後、特待生としてヤマハボーカルスクールに通い、歌手を目指す。ピンク・レディーの“ケイ”として「ペッパー警部」にてデビュー。「S・O・S」「UFO」など数々の大ヒットを記録し、「UFO」で第20回日本レコード大賞受賞、「サウスポー」で第9回日本歌謡大賞受賞。ピンク・レディー解散後はソロ歌手となり、「すずめ」「女優」「FU・RI・NE」などをリリース。現在、歌手にとどまらず女優としても活躍中。