スルガ銀行 Dバンク支店

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

イベントレポート

イベントレポートTOP

2015年5月30日(土)13:00~17:00

ミゾタユキ / フリーフォトグラファー

女性フォトグラファーが教える!春のフォトレッスン

スマホやコンパクトカメラよりきれいに撮りたい、流行のミラーレス一眼に興味はあるけど使えるかどうか不安...。そんなあなたに、女性フォトグラファーがカンタン・キレイに撮れる方法をレクチャー!
今回のセミナーでは、撮影の方法だけでなく、その後の楽しみ方まで学べる。
今人気のミラーレス"FUJIFILM X-A2"をひとり1台お貸出ししてのレッスン。

フィルムメーカーならではの色を楽しむ

フリーフォトグラファーとして活躍しながら、女性や初心者を対象にした写真教室も開催しているミゾタ氏。猫や花、日常の小さなひとコマを切り取るその作品は、明るくて優しげで、女性らしさにあふれている。今回は、FUJIFILMの協力により、人気のミラーレス一眼“FUJIFILM X-A2”を全員に1台ずつ貸出してのフォトレッスン。「一眼もミラーレスも初めて」という人から、「最近“FUJIFILM X-A2”を購入したので使い方を知りたくて」という人まで、多くの参加者が集まった。

“FUJIFILM X-A2”の魅力は、「色の再現力が優れていること」。さすが、フィルムメーカーがつくっているカメラだけある、とミゾタ氏は強調する。レンズも軽く、トータルバランスがいいので、初心者や女性に特におすすめとのこと。

「さらに、液晶モニターがカメラ上部に175℃リフトアップできるので、自撮りもしやすいんです。ちょっとやってみましょう。自撮りのコツは、斜め上から撮ること。こうするとアゴのラインがすっきりして、小顔に写ります」

液晶モニターを上に上げて、カメラを持った手を斜め上に伸ばす。モニターに自分の顔が映るので、位置や表情も調整しやすい。このとき、撮影モードダイヤルを「美肌モード」に合わせると、肌がよりなめらかに、明るめに写る。

「“FUJIFILMのカメラは人肌の再現もいいので、自撮りにも自信が出ます。お友達と行った旅先などで、誰かにシャッターをお願いするような場面でも、美肌モードにしておくと、お友達みんな、肌がキレイに写って喜ばれますよ」

“FUJIFILM X-A2”のもうひとつの特徴は、キットレンズのXC16-50mmを使用すれば、被写体との距離が最短7cmでピントが合うこと。一般的なカメラでは、この距離ではマクロレンズに切り替えなければ近過ぎてピントが合わないが、“FUJIFILM X-A2”は、被写体に近づけるだけでオートマクロに切り替わる。花やスイーツ、小物など、被写体を大きく撮りつつ、背景も入れたい、というときにぴったりだ。

また、フィルムの選択ができるのも“FUJIFILM X-A2”の楽しさ。PROVIA(スタンダード)、Velvia(ビビッド)、ASTIA(ソフト)、クラシッククローム、モノクロ、セピアと、6種類のフィルムを選んで、写真の印象をコントロールすることができる。これもまた、フィルムメーカーならではの仕様だ。

「フィルターもトイカメラ、ミニチュア、ポップカラーなど8種類あります。ミニチュアフィルターでカラフルなものを撮ると楽しいですよ。ミラーレスのカメラは、P(プログラム)モードで気軽に撮るのがいちばん。露出補整さえ覚えれば、自分らしい写真が撮れます。基本的な使い方は覚えていただいたようなので、それでは長久保公園へ向かいましょう!」

夏のような日差しのもとで賑やかに撮影会

長久保公園は、d-labo湘南から徒歩5分ほどのところにある緑豊かな公園だ。ハーブ園や温室もあり、園内いっぱいに四季折々の花が咲き誇る。この日は快晴、夏のような日差しで、花たちも眩しく輝いていた。

「接写が得意な“FUJIFILM X-A2”なら、ボケ感のある写真も簡単に撮れます。ズームレンズを使い、被写体を手前に大きく入れて、後ろをボカす。印象的な写真が撮れます。被写体とレンズの間に葉っぱを入れて前ボケをつくってもキレイですよ」

ミゾタ氏と一緒に満開のバラを撮ってみる人、公園入り口の「花のプロムナード」周辺で、ハナビシソウやサルビアを撮る人。液晶モニターが自在に動かせるので、低い位置からの撮影も簡単だ。花のそばにしゃがんで、カメラを地面スレスレに構えて撮影すれば、ユニークな構図になる。

遠景を撮りたいという参加者に、ミゾタ氏は「対角線構図」を説明。フレームの角から斜めに木や空が広がる場所を探して歩いて行き、撮影してみる。抜け感のある、バランスのいい写真が撮れたようだ。

空が青く写らない、という参加者には、「光が強すぎるので白く飛んでしまうんですね。補整して、明るさを調整しましょう」とアドバイス。目で見たような、キレイな青空になった。

小一時間ほどの撮影会の最後は、「光の指輪」を撮る“おまけ撮影会”に。「太陽を直接見るのは目によくないので、気をつけてくださいね」とのアドバイスのもと、太陽に向かって手をかざし、指の先からキランとこぼれる光を撮る。葉っぱの間から木漏れ日を狙うのもいい。撮った写真を互いに見せあい、感想を述べあったりしながら、長久保公園を後にする。

スイーツをかわいく撮って、おいしく食べる

d-labo湘南に戻って来た参加者たちを待っていたのは、湘南の有名店「シュテルン」のケーキ。フルーツがたくさん載ったレアチーズ、ババロア、モンブランなど数種類のケーキのなかから、好きなものを手に取って、席につく。

「もう食べちゃった、という人はいませんか?(笑)次はスイーツをかわいく、おいしそうに撮ってみましょう」

スイーツをおいしそうに撮るコツは、「丸い形のものは真俯瞰(真上から)で」。お皿を全部入れず、トリミングしてしまうのもいい。お皿やテーブルがカラフルなら、背景として利用するのも手だ。真俯瞰からの撮影が終わったら、今度は少し斜め上から狙ってみる。四角いケーキなら、下から狙う。背景に花をボカして入れるなどの工夫も効果的。横ではなく、縦で撮るのもポイントだ。

「今日は、単焦点レンズ(ズームがきかないレンズ)を用意してありますので、レンズを変えて撮ってみましょう。単焦点にすると、ボケが大きくなると同時に、クリームなどのふわっとした部分がやわらかく撮れるんです。思いきりF値(絞り)を低くして写すと、光があふれる明るくかわいい写真になりますよ」

レンズを交換して撮ってみると「全然違う!」「かわいい!」と大好評。構図や背景をあれこれと変えてたっぷり撮影した後、ケーキをおいしくいただいた。

レッスンの仕上げは、今日撮影した写真から自信作を1枚選んで、1階の「カメラのキタムラ」でA4サイズにプリントすること。それぞれ「この1枚」を選び、順番に「カメラのキタムラ」へ。プリントが上がるまでの待ち時間は、ミゾタ氏も交えて、参加者同士、写真談義に花が咲いた。

プリントされた作品はミゾタ氏の元に集められ、1枚ずつ披露。「葉っぱの隙間から光があふれていてキレイですね」「色のにじみが印象的です」「美肌モードの自撮りです、素敵ですね!」「これは多重撮影で不思議な写真になっています」「色を残して周りをモノクロにした、アートのような作品ですね」と、1枚1枚に講評をつけて、撮影者に渡していく。

「よく撮れた写真は、ぜひ大きくプリントして、お部屋に飾ってください。写真がもっと楽しくなると思います」

ミゾタ氏の夢は「写真展などで多くの人に自分の写真を見てほしい」ということ。
「明るい写真を撮っていきたい。どんな人も、どんな気分のときにも、見れば気が晴れるような写真を。写真には、そういう力があるから」

講師紹介

ミゾタユキ
ミゾタユキ
フリーフォトグラファー
日本大学芸術学部映画学科撮影コース卒。
映画撮影監督の岡崎宏三氏のすすめで写真を始める。北海道での観光写真業をきっかけに本格的に写真の世界へ。カメラマンアシスタントを経て独立。フリーフォトグラファーとして猫や動物のほか、日常でみつけた小さな情景を作品として撮り続ける。
現在カメラ誌、書籍を中心に、写真教室講師も携わる。「日本カメラ」月例フォトコンテストビギナーズの部審査員。