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イベントレポート

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2015年6月20日(土)10:30~12:30

シンシア・ジーン・コネリー / 英会話講師

基礎から学ぶトラベル英会話講座

覚えておくと海外旅行で役立つフレーズを、ショッピングやレストランなどのシーン別に分けてレッスンする、実践的な旅行用の英会話講座。「大人の家庭教師」を運営するトライグループで、英会話講師として活躍する日本語が堪能なアメリカ人講師によるレッスン。夏休みに海外旅行に行く予定がある方はもちろんのこと、普段英語を使っていない方や、英語に苦手意識を持っている方も安心して楽しめるレッスンとなった。

情報を事前に調べて、快適な旅を目指す

「大人の家庭教師」を運営するトライグループとの共同開催で行なわれた英会話講座。講師のシンシア氏はアメリカ・アリゾナ州出身。日本で英会話を教えるほか、通訳などでも活躍しており、仕事で世界中を旅することが多いとのことで、今回は基本的な会話だけでなく、最新の海外旅行事情も交えながらのレッスンとなった。

「海外旅行で大切なことは、旅行先の情報をよく調べる(準備する)こと。そしてトラベル英語集を、薄いものでよいので一冊終わらせること。さらに自分だけの必要文章と単語をまとめておくとよいでしょう。今日のレッスンの参考にしたのは、『旅の指さし会話帳mini英語』(情報センター出版局)ですが、これは小さいのにgood book! おすすめです」

事前準備として、どこに行きたいか、何をしたいか、ということをまとめておくとよい、とシンシア氏。「フラダンス(The hula dance)を習いたい」「現代美術館(Modern Art Museum)に行きたい」「パンプス(pumps)が買いたい」など、旅の目的を英語でどう伝えるのか、自分なりの文章+単語集をつくっておけば、旅行をしっかり楽しめる。

まずは「Hello」「Nice to meet you」といったあいさつ・呼びかけの言葉をレッスン。「『Excuse me』は、日本の『すみません』と同じ。とても便利な言葉。相手が早口でわからないときは、『Sorry,I don’t understand(ごめんなさい、わかりません)』『Can you say that again? (もう一度言ってもらえますか?)』」と、状況を想像しながら、参加者も一緒に声に出していく。

英語の響きに少しずつ慣れてきたところで、「I want to travel to ○○○」の例文を使って、参加者一人ひとりが順番に、どこへ旅行に行きたいかを発表することになった。

「I want to travel to Hawaii」「I want to travel to New York」「I want to travel to Germany」…ほかにも香港、イギリス、ギリシャ、スペイン、ブータンなど、さまざまな国、都市名があがって、旅への想いが高まっていく。

困ったときに役立つ4つのフレーズ

次は空港で必要になりそうな会話をシミュレーション。「Where is~(~はどこですか?)」を使って、入国審査、乗り継ぎカウンター、出発ゲート、荷物受取所、トイレ(Rest Room)などを尋ねる練習をする。「Where isの後にtheを付けるのですか?」という参加者からの質問に、「名詞の前には必ず、数かtheは入りますが、忘れてもOK(笑)。そういう文法よりも、一番大切なことは“通じること”」とシンシア氏。

空港のチェックインカウンターでは、荷物に関するこんな質問をされる。
「Have you packed your baggage by yourself?(自分で荷造りしましたか?)」
「Have you left your baggage unattended at any time?(荷物から目を離しましたか?)」
「Did anyone give you anything carry for them?(何かを預かって、誰かに渡すように言われましたか?)」
特に最後の質問は最近よく聞かれるフレーズだそうで、こうしたSecurity Question(保安上の質問)には、はっきりと答えられるよう準備したいものだ。

そのほか、「I would like to change my seat to~(席を変更したい)」といった要望や、機内での「Do you have a Japanese newspaper?(日本の新聞はありますか?)」、「I’ll take orange juice.(オレンジジュースをください)」などの定型フレーズを次々に学ぶ。

「Immigration(入国審査)では、『Your passport and your ticket.』と、パスポートと、帰りの航空券を見せるよう求められます。アメリカやドイツでは、パスポートやチケットをしっかり確認し、入国の目的などを質問してきますが、フランスは、スタッフ同士でおしゃべりしながらチラッと見るだけ(笑)」

そして、トラブルにあったときのために覚えておきたいのがこのフレーズ。
「I lost my ~(~をなくした!)」
「Excuse me,could you please help me?(すみません、助けていただけますか?)
シンシア氏が臨場感たっぷりに発音してみせる。困っているときには、少し大げさなくらい困った表情でお願いしたほうが効果的だ。

「海外では、遠慮したり、我慢したりしないで、何でも聞きましょう。『Where is~?』(~はどこですか?)『Can I have~?』(~をいただけますか?)『I would like to~』(~をしたいです)『Is there~?』(~はありますか?)の4つのフレーズを覚えれば、ほとんどのことは解決できます」
例えば、Where is the rest room(お手洗いはどこですか?)、Can I have two towels?(タオルを2ついただけますか?)のように使うことができる。

シーンの想定にはYoutubeも役に立つ

会話集などで練習していても、いざ同じような場面になると慌ててしまって言葉が出なかった、という経験をした人も多いのではないだろうか。シンシア氏は、Youtubeの英会話動画も教材としておすすめだと言う。

「いろんなバリエーションがあって、わかりやすく、面白いものがたくさんあります。ネイティブの会話が聞けるものは、ブラッシュアップにも効果的です」

海外でATMを利用する場合についても、詳しく説明していただいた。最近の海外旅行では、日本の銀行口座から現地通貨で現金が引き出せるデビッドカードを利用する方も増えてきたとのこと。多くの現金を用意しておかなくても、ATMで気軽に現金を引き出すことができるのが魅力だ。
「画面の指示どおりに操作していけばよいのですが、現金をおろすときは、『Select Transaction(取引を選ぶ)』で『Withdrawal』を選択します。Withdrawal=払い戻し。あまり使わない言葉なので、覚えておいてください」

スマートフォンなどの翻訳アプリをあてにしている人もいるかもしれないが、シンシア氏によれば「あれはno meaningー意味不明(笑)。単語だけを調べるのにはいいけれど、文章はダメ。今日のレッスンの分だけでも覚えましょう」

色の名前も何かと役に立つ。light=明るい、dark=暗い、grayish=グレーがかった、などを使えば、より詳しい色を指定できる。「財布をなくしました。色はライトブルーです」「グレイッシュ・パープルの洋服はありますか」というふうに、ものを探す手がかりにもなる。Penny(1セント)、dime(10セント)、quarter(25セント)といった貨幣の名前もしっかり覚えておきたい。

その他、買い物をするときの例文や用語、道を尋ねるときにポイントになる言い回しなど、2時間かけてたっぷりとレッスン。参加者の中には、海外旅行の経験がない人もいたが、英会話と旅の初心者にもわかりやすく、ピンポイントに学べる有意義な時間となったのではないだろうか。

夏はハワイで過ごし、冬は故郷のアリゾナに戻るというシンシア氏。夢は、「世界遺産を回ること」。
「たくさん旅をしていますが、ほとんど仕事なので(笑)。ゆっくりと世界遺産の旅をしてみたいですね」

講師紹介

シンシア・ジーン・コネリー
シンシア・ジーン・コネリー
英会話講師
アメリカ合衆国籍。上場企業や国連会議等の国際的イベントや会議での通訳のほか、私立高校において海外の各学校との和訳・英訳を駆使した連絡業務等、英米国への留学生事業に携わっている。日本語が堪能なアメリカンネイティブ講師として、日本と海外の文化の違いを踏まえたレッスンが魅力。