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イベントレポート

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2015年9月3日(木)10:30~11:30、2015年9月17日(木)10:30~11:30、2015年9月24日(木)10:30~11:30

比企 大輔(ひき だいすけ) / 日本ルーシーダットン普及連盟認定インストラクター

ルーシーダットン教室

ルーシーダットンとはタイ式ヨガのこと。サンスクリット語で、「ルーシー=修行者」、「ダットン=自分で整える」という意味で、その昔修行で体を痛めた修行者たちが自分の体を治すために用いた手法で、タイではヨガと同じくらいの歴史がある。仕事や学校、家事などで疲れた体を治すのに最適だ。深い呼吸と体温アップが特徴で、ダイエットや筋力アップの効果もある。運動習慣のない方、体のかたい方など年齢・性別を問わずどなたでも参加ができる。

体力、年齢を問わずだれにでもできる「自己整体」

タイの言葉で「ルーシー」とは「仙人、修行者」、「ダットン」とは「自分で整える」という意味。つまり「ルーシーダットン」とは、「自己整体」だと比企氏は説明する。

「その昔、タイの仙人が辛い修行の後で、傷めた体をリセットするためにやっていたのがルーシーダットンです。一説には、ヨガのルーツだとも言われています。穏やかな動きが特徴で、『体がかたくてヨガはキツい』という人にもおすすめです」

ポーズありき、の一般的なヨガと違い、ルーシーダットンは「ポーズをとることが目的ではない」と比企氏。もちろんポーズはとるが、誰でもできるような簡単なポーズが多く、大切なのは「鼻から細く長く吸い、口から強く吐く」というルーシーダットン特有の呼吸法なのだそうだ。

「まず呼吸の練習をします。鼻から細く、長く、新鮮な空気をたくさん体に取り入れましょう。吐くときは、口から『シューッ』と音を出すくらい強く吐きます。指を鼻から10cmくらいのところに立てて、吐く息の強さを確認してみてください。指に息が当たっていますか?当たっていたら、さらに5cm指を遠くへ出してみてください」

深い呼吸を繰り返すうちに、だんだんと緊張がほぐれてきたのか、会場内にゆったりとした空気が漂い始める。

「初めての方がほとんどなので、今日は特にユルい動きしかやりません。『こんなので効くの?』と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、深い呼吸ときちんとした動きを続けていれば、1時間もすれば、体はしっかり温まってきます。それでは始めましょう」

動きを連想させる独特のポーズ名も面白い

最初は、「合掌しながら体操する仙人のポーズ」。ポーズ名のとおり、あぐらをかいた状態で手の平を体の前で合わせ、腕を床と平行にして、息を吸いながら顔を横へ向けていき、吐きながら正面に戻す、という動きを右、左、と繰り返す。首回りのかたくなった筋肉をほぐすための動きだ。

「できる人は、両手の平を強く押し付けるようにしてみましょう。腕の筋肉、胸の筋肉も同時に使っていきます」

次は「驚く仙人のポーズ」。肘をまげ、手の平を上に向けた状態で両腕を体の横から背中の方へ動かして胸と背中の筋肉をほぐしていくのだが、確かに、人が何かに驚いたときにとるポーズにも見える。このように、ポーズ名がわかりやすく、動きを連想させやすいのもルーシーダットンの面白さのひとつだ。

しゃがんで両手片膝を床につけ、お尻を上げていく「大地を感じる仙人のポーズ」、“前ならえ”の状態で体を左右に回していく「風を起こす仙人のポーズ」など、時間をかけてゆっくりと各部を伸ばし、ほぐしていくうちに、じんわりと体が温かくなってくる。

「ロングブレスしながらゆっくりと動かすことで、体の奥の筋肉、いわゆる体幹も鍛えられます。息はお腹がペチャンコになるまで、しっかり吐ききってください」

ポーズごとにあぐらを組み替える(脚の左右を入れ替える)のも、体を整えるために効果があるという。骨盤の高さがそろい、歪みが矯正されるのだ。横座りして脚を体に引き付ける動きでは、お尻周りの筋肉がのびていくのがわかる。

「ラジオ体操のほうがキツいんじゃないか、というくらいユルい動きですが(笑)、大丈夫、効いています。呼吸をしっかり意識してください」

自分自身の力で体を整えていくことの大切さ

続いて、立ち上がって下半身を動かしていく。立った状態で合掌し、片足を上げ、曲げて反対側の膝の上にのせた状態で、立てている方の脚の膝を曲げ、体を上下させるポーズは、これまでより少し難易度が上がったように感じられたが、参加者は皆軽々とこなしていた。

「バランス系のポーズは、遠くを見ることと、お腹にしっかり力を入れることが、フラフラしないコツです。内モモも意識してください。筋肉がしまってきます」

片足を大きく前に出して、そのまま腰を落としていく動きでは、前モモを意識。「前モモの筋肉が落ちると、上体を支えることができなくなり、だんだんお年寄りのように前かがみになっていってしまいます」と比企氏。体の隅々まで意識して整えておくことが、いつまでも若くいられる秘訣なのだということを改めて知る。

最後に、顔のマッサージ。耳から顔の下へ、手をスライドさせてほぐす。 「体が温まっていると思いますので、今日はこれから半日、水分をしっかりとってください。それでは最後、皆さんで合掌して終わりたいと思います。ありがとうございました」

静かに手を合わせて、1時間のルーシーダットン教室は終了した。

「子供から高齢の方まで、無理なくできるのがルーシーダットンの特徴です。床に座るのが難しい方には、椅子に座りながらできるポーズもあります。負荷の少ないポーズでも、繰り返しやっていくことで、肩こりや腰痛がよくなったり、生理痛が楽になったりと、さまざまな効果が出てきます」と比企氏。

「ルーシーダットンは自己整体です。皆さんご自身の力で、すてきな体、人生を手に入れていただければいいなと思っています」

講師紹介

比企 大輔(ひき だいすけ)
比企 大輔(ひき だいすけ)
日本ルーシーダットン普及連盟認定インストラクター
ダイエットワークグループ・リノリノ代表。
「自分のチカラでカラダを治そう!」をスローガンに、タイの自己整体であるルーシーダットンの普及を目指し、湘南エリアを中心に活動。また、食とルーシーダットンを融合させた独自のダイエットメソッドを開発・提供し、「自分のチカラでかなえるダイエット」をテーマに活動中。茅ヶ崎市在住、趣味はダイビングとボディボード。