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イベントレポート

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2015年10月18日(日)10:30~12:30

根上 貴子(ねがみ たかこ) / Nalu(耳つぼ&アロマ教室)主宰

セルフ耳ツボ講座
~耳ツボで体質改善を目指そう!~

耳は私たちの体の中では非常に小さな部分だが、なんと110以上のツボが集中している。耳ツボマッサージは、自分の意思では動かすことのできない神経に働きかけ、お悩み部分の体質改善などをサポートする効果があるという。肩こり、首こり、頭痛、冷え症など様々な症状を改善してくれる耳ツボマッサージ。今回の講座ではセルフマッサージ方法だけでなく、基本的な耳ツボの位置やその効果についても学んだ。

ダイエット効果も期待できる耳ツボマッサージ

辻堂で耳ツボ&アロマ教室を主宰する根上氏は、幼い頃からずっと偏頭痛に悩まされていた。家族の女性全員が“頭痛持ち”の家系だったが、親戚が鎮痛剤の飲み過ぎで骨粗鬆症になってしまったことをきっかけに、なんとか自然治癒力で偏頭痛を緩和できないか、と思い耳ツボに至ったという。

「耳ツボ、と聞くと東洋医学のものかと思われる方もいると思いますが、実は発祥はフランス。1956年に、医師のポール・ノジェ氏が開発した耳介療法で、1957年に日本に入ってきました」

人間の体の中には「経絡(けいらく)」と呼ばれるエネルギーの通り道が14本あり、整体やマッサージなどでは、その通り道に沿ってほぐしていくことで、血流をよくしていくわけだが、その経絡上にあるのが「経穴(けいけつ)」、いわゆるツボである。このツボは、それぞれ特定の器官とつながっていると考えられていて、全身で365か所、そのうち耳にはなんと110か所があるとされている。

「耳には、内蔵の働きを司る迷走神経、舌、喉にも関係する舌咽神経、表情筋にも関わってくる顔面神経の、3本の脳神経が通っています。耳ツボを押すと、それぞれに対応する器官が刺激されて、不調がリセットされます。同時に全身の血流もよくなるので、知らず知らずのうちに運動しているような、ダイエット効果も期待できるんですよ」

耳ツボはとても小さいので、爪楊枝の頭の部分(平らな方)を使って押す。参加者は手鏡を見ながら、爪楊枝を手に、根上氏のレクチャーとともに耳ツボを刺激してみることになった。

軽く押すだけで「痛い!」と思わず声が上がる

「ツボの位置は、耳たぶを赤ちゃんが逆さまになっているようなイメージで考えてください。つまり耳の下が頭、真ん中が腰、上が下半身、に相当します。まずは、目のツボを押してみましょう」

耳たぶの下から少し上の所にある目のツボは、目の疲れや、そこからくる頭痛などを緩和させ、押すだけで視界が明るくなったと感じる人もいるという。参加者はテキストとして配られたプリントを見ながらツボを探すが、なかなかピンポイントでとらえられない。根上氏がテーブルを回って、順番にアドバイスしていく。

「不調のある箇所は、耳たぶが堅くなっていたり、乾燥していたり、血管が浮き出ていたり、変に脂っぽかったりするので、目で見るだけでもわかるんです。ちょっといいですか?(と一人の参加者の耳に手を添えて)…目のツボは、ここですね」と根上氏が爪楊枝で軽くツボを押した途端、参加者は「イターイ!」と驚きの叫び。

「よくテレビでタレントさんが足ツボマッサージで絶叫してるじゃないですか。耳ツボも同じくらい痛いんですよ」

首のツボ、肩のツボ、腰のツボ…。鏡をのぞき込んだり、隣の人、向かいの人と互いにアドバイスをしたりしながら、ツボを刺激していく。根上氏も参加者に次々とツボ押し。「イタタタタ…!」「自分でやると痛くないのに、やってもらうと痛い」「なんだか面白いね」など、あちこちから賑やかな声が上がる。

「耳が真っ白ですね、血流が悪い」「ここ、少し赤くなっていますね、肩こりひどいですか?」「血管が浮いていますね、ストレートネックでは?」など、根上氏の言葉に「そうなんです!」とうなずく参加者たち。「電車に乗っていても、つい人の耳をジロジロ見てしまう(笑)」という根上氏の鋭い指摘に驚いていた。

「神門(しんもん)」という自律神経を調整するツボは、「体調の悪い人にとっては、ちゃんとツボに入ると3日間くらいは枕が当たっても痛みが続く」というほど、効果のあるツボ。耳の上部の、「U」の字を横にしたような窪みのカーブの先端から少し上にずれた所にある。耳の形は千差万別なため、ピンポイントなツボの場所は人によって少しずつ変わってくる。自分で爪楊枝をずらしながら探っていくしかない。このツボでもまた、あちらこちらで「痛い!」の声が上がった。

ほかにも食欲を30%抑えてくれる「飢点(きてん)」、基礎代謝を上げる「腎(じん)」を刺激。耳だけでなく、体全体がポカポカと温まってきた。

「1回の施術で目の位置が上がるなど、リフトアップ効果を感じる方もいます。特別な道具も不要ですし、ぜひ気軽に楽しんでみてください」

ペアになってマッサージし合うのも楽しい

次は、耳のマッサージ。1日1分行なうことで、全身の血流がよくなるという。アロママイスターの資格も持つ根上氏がオリジナルでブレンドしたアロマスプレーを使って、まずは耳を消毒。会場に心地いい香りが広がる。

両手を使って、親指と人差し指で耳たぶをつまみ、5回程度グリグリ、そしてそのままモミモミしながら指を耳の上までスライド。次に耳たぶを横に引っぱり、上に上げて、そのままグルグル回しつつ指を耳たぶの下に下ろしてくる。その後、耳の内側のヘコミを、上から順にマッサージ。顔と耳の付け根の部分も上下にさすって刺激。最後にもう一度耳たぶをグリグリ。これを1クールで、3クール繰り返すと効果的だ。

講座の仕上げとして、二人で一組になり、互いの耳をマッサージ。終わったら、参加者に2つずつプレゼントされる耳ツボジュエリーを、「ここかな?」「痛いですか?」などと、場所を確認しながら付けていく。セルフマッサージだけでなく、人にもやってあげることも喜びにつながるようで、会場は和やかな雰囲気に包まれていった。

「考え方のベースは、痛いところが悪い、ということ。また、耳ツボマッサージは、状態をゼロ、正常な状態に戻してくれますので、便秘と下痢も同じツボ、になります。今日のこの時間だけでも、ちょっと変化があったな、と感じている方、いらっしゃいますか?」
数人の手が挙がった。
「ツボは、個人差が顕著に出やすいものです。空いた時間にまずはセルフマッサージから続けてください。」

注意事項として、「刺激するツボはピアスの穴から2~3ミリ離れたところまで」「妊婦さんはNG」「子供もOKだが、よく注意をする」「持病がある人は必ず主治医の確認をとる」「耳ツボジュエリー(シール)は衛生上1週間で外す。アレルギーのある人は3日くらいで様子を見る(痒くなることがある)」「同じ場所に付け続けない」といったことを伝えて、講座は癒された参加者たちの笑顔とともに修了した。

ママ起業家を応援する活動もしている根上氏。「私自身がそうだったように、誰だって、一歩を踏み出すことができるはず。ママ達の夢を叶えるお手伝いをしたいと思っています」

講師紹介

根上 貴子(ねがみ たかこ)
根上 貴子(ねがみ たかこ)
Nalu(耳つぼ&アロマ教室)主宰
全日本ママ起業連合会茅ヶ崎アンバサダー
歯科衛生士、アロママイスター、EJA耳ツボ認定講師。
辻堂にてNalu(耳ツボ&アロマ教室)を開校し、耳ツボ講習会やアロマワークショップを実施。「Niu」、「COCO」など湘南で活躍するママ達のイベントグループを主宰。地元住民や地元企業と協働して湘南地域発展のため日々奮闘中