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イベントレポート

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2016年1月9日(土)11:00~13:00(セミナー)/14:00~15:00(Live)

ジョンファ、黒澤 大介、DEATH-O /

カホン体験セミナー
& Acoustic Winter Live in d-labo shonan

カホンとはペルー発祥の打楽器の一種で、木製の箱型ラテン系パーカッション。楽器そのものにまたがって演奏することから気軽に始められると人気のカホン。本講座では基本的な叩き方から実際の演奏に使えるリズムパターンなどを、馴染みのある楽曲でレッスンした。ボーカルを交えた講師によるデモンストレーションも行なう盛りだくさんな内容となった。
セミナーの後には、一日限りのスペシャルメンバーでお送りするアコースティックライブを開催。冬を感じる選曲で、ジョンファの魅力ある歌声を、ギターの黒澤大介、パーカッションのDEATH-Oが盛り上げる。オリジナル曲の他に、お馴染みの曲も多数演奏された。

座って叩くだけ!気軽な打楽器「カホン」

音楽やスポーツ、語学などをマンツーマンで教えてくれる「大人の家庭教師」を展開する「家庭教師のトライ」との共催で行なわれたカホン体験セミナー。会場には、幅30cm×奥行き30cm×高さ50cmほどの、座るのにちょうどいいサイズの箱がたくさん並んでいた。この椅子のような箱が打楽器「カホン」である。

「今日は、短い時間ですが、みんなで1曲、音を合わせてセッションできるところまで練習したいと思います。まずはボーカルのジョンファ先生と、ギターの黒澤先生をお招きして、課題曲を演奏していただきましょう」

DEATH-O氏の呼びかけで、ジョンファ氏と黒澤氏が登場。曲は、スガシカオ「夜空のムコウ」だ。ジョンファ氏のしっとりとした歌声がd-laboに響き、参加者も聞き惚れていた。

「この曲をセッションできれば、他にも多くの曲を演奏できるようになります」とDEATH-O氏。早速、レッスンがスタートした。

カホンは、スペインや南アメリカのラテン音楽を発祥にもつ打楽器だ。箱の側面に大きな穴がひとつ開いており、中にはワイヤーのような弦が4本張ってあるだけのシンプルな構造で、上に跨がって演奏する。叩く場所で音の高低差が出る、ドラムのような音を出せる楽器だ。

「カホン前面の中央部分を、手の平全体を使って叩くと低い音が、上部を指を使って叩くと高い音が出ます。強めに叩くと、はっきりときれいな音になります」

「ドン、タン、ドン、タン」「ドンドン、タンタタ、ドンドン、タンタタ」と、DEATH-O氏の後について叩いてみる。「はい、いいですね!いいですね!足を開いて座って、体重を後にかけて、カホンの底を少し傾けると、打面が上を向いて叩きやすくなりますよ」

プロミュージシャンとのセッションを楽しむ

まずは8ビートに挑戦。「夜空ノムコウ」の音楽トラックを流し、それに合わせて叩いてみる。「ドン、タン、ドンドン、タン、ドン、タン、ドンドン、タン」と繰り返していくうち、だんだん音の高低差がはっきりと、きれいに出るようになってきた。「上手です!では1拍増やしてみましょう。ドン、ターンタ、ドンドン、タン」と、ひとつ音が増えただけで、一気に難易度が上がったようで、8ビートをあっさりとクリアした参加者たちも、「ドコドコ…」「ドドン」と、苦戦し始めた。

「音が一発増えるだけで、一気にレベルが上がる。これが打楽器系の一番面白いところ」とDEATH-O氏。「次は『夜空ノムコウ』の中のもうひとつのリズムをお教えします。「ドン、(休)、(休)、タン」のふたつの休みの間、“裏”に一発、低いのを入れます。少し難しくなりますが頑張りましょう」

休むことなく熱心に叩く参加者たち。しかし、裏の1拍がなかなかきれいに決まらない。苦戦していたが、「1と2と3と4と…、と言ったときの『と』のところが裏ですね」というDEATH-O氏のアドバイスから、だんだんタイミングがつかめるようになってきた。

建物全体に響き渡るカホンの音に、「何やってるんだろう」と、いつになく多くのお客さんがd-laboをのぞきにくる。「打楽器は、自分が気持ちよく演奏できれば、何でもありです。手の左右も、どちらでもいい。基本的なビートからどんどん広げていって、音を増やしてもいいですよ」。演奏はますます盛り上がり、会場は熱気にあふれた。

10分間の休憩をはさんで、いよいよ、ワンコーラスでの演奏に挑戦。「AメロからBメロに変わるところ、集中しましょう。サビはつい早くなりがちなので、気をつけてください」

1回目、2回目は、メリハリが弱かったり、サビで駆け足になったりと苦労していたが、3回目、4回目と、だんだん上手くなってきて、5回目にはアレンジを入れる参加者も出てきた。と同時に、「手が痛い」と苦笑いする人も。それでも6回目、7回目、8回目まで頑張った。

ここで、「そろそろ本物と合わせてセッションしてみましょう」というDEATH-O氏が提案。参加者の拍手に迎えられて、ジョンファ氏と黒澤氏が再び登場した。

参加者を5人、4人、4人の3チームに分けて、セッションスタート!どのチームも素晴らしい出来で、「これはもうライブですね!」「楽しいです」とジョンファ氏も黒澤氏も絶賛。最後は全員でセッションし、曲の終わりは「ドコドコドコドコドコ…」と音を延ばして、ギターがジャーン!大拍手が沸き起こり、カホン体験セミナーは大盛り上がりで終了となった。

「楽器は楽しんでやることが一番!難しいテクニックは後でいいんです。今日のカホン体験で、そのことがわかっていただけたら嬉しい。こんなにたくさんの人に教えたのは初めてでしたが、とても楽しかったです」とDEATH-O氏。参加者にとっても、プロのミュージシャンとセッションするという貴重な機会となった。

素晴らしい歌声と演奏に心揺さぶられるライブ

セミナー終了後、1時間を挟んで、「Acoustic Winter Live in d-labo shonan」と題した特別ライブがスタート。シンガーソングライターとして活躍するジョンファ氏がボーカルを、d-labo湘南でセミナーも開催していただいている黒澤氏がギターを、そして今日の講師、DEATH-O氏がパーカッションを担当。会場にはカホン体験セミナーの参加者を含め、多くの人が集まった。

「僕がそこにいれたなら」「優しい針」と、オリジナルの心に染みるバラードが2曲続き、会場の人々は、あっという間にジョンファ氏の歌声に魅了された。親しみやすいトークで和やかな雰囲気を作り出した後は、アップテンポな「バカみたいに歩くだけ」を披露。皆で手拍子をして盛り上がる。

「四」という切ないラブソングに続き、ノラ・ジョーンズの「Don’t Know Why」をカバー。しっとりと、甘いムードに包まれる。「季節限定の冬の歌なので、あまりライブで歌っていなかったが、今日は久々に引っ張り出してきた」という「香る雪」も、心に染みる名曲だった。

実はこの3人が一緒にライブをするのは、前回、7月に行なわれたd-labo湘南での「Acoustic Summer Live」以来、2回目だという。それなのに、演奏もトークも息ぴったりで、とても楽しいライブとなった。「Crazy Love」では再び手拍子、カホン体験で演奏した「夜空ノムコウ」では、口笛パートに観客も参加。「皆さん、もうこれで口笛で食べていけますよ(笑)」とジョンファ氏が褒めるほど、会場は一体となっていた。

最後は、代表曲「生きる」「ヒカリ」を熱唱。大きな拍手とともに、スペシャルライブは幕となった。音楽を奏で、聴き、ぞんぶんに満喫した1日だった。

講師紹介

ジョンファ、黒澤 大介、DEATH-O

ジョンファ
シンガーソングライター
横浜市出身の魂系シンガーソングライター。5歳の時に親の影響でThe Beatlesを聴き音楽に目覚め、独学でピアノを始める。2012年に「ジョンファ&The Farmers’Pit」を結成し、自身初となるオリジナルCD「愛のまなざし」を発売。現在はソロとしてピアノの弾き語りスタイルで神奈川、東京を中心にライブ活動を行なっている。

黒澤 大介(くろさわ だいすけ)
北海道出身。洋楽に影響を受け13歳からギターを弾き始める。高校卒業と同時に上京しバンド活動を開始。現在はソロとして作詞・作曲、伴奏、DTM、コンポーザー、アレンジャーなど幅広く活動している。2012年にはUSTREAM配信に挑戦し、現在までの累計視聴者数は20万人を超える人気コンテンツとなっている。

DEATH-O(デスヲ)
2001年にP.I.MONSTERでメジャーデビュー。大阪のストリートから叩き上げの4人組で独特のリズムや自己葛藤を描く歌詞が特徴的な人気バンドであった。2005年のバンド解散とともにドラマーとしてDummy’s CorporationやCarnivorous Partyなどのバンドに参加。ドラム演奏のほか、作詞・作曲、プログラミング、アレンジ等も手がけている。