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イベントレポート

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2016年3月12日(土)13:30~15:00

住吉 誠(すみよし まこと) / ANAセールス株式会社主任添乗員

地球は、ますます、おもしろい。~こんな旅行があったのか~

世界中の情報が瞬時に入手できる今、海外旅行のニーズも多様化を極め、さまざまな旅行商品が販売されている。その中で、旅行企画・実施を行なっている「ANAセールス株式会社」では、新たな旅先のセレクトはもちろん、定番の観光地でも、ひと味違った旅を演出している。
今回は、添乗暦30年、これまでに70か国を訪れ、総添乗日数は5,000日を超えるというANAセールス株式会社のベテラン添乗員・住吉誠氏にお越しいただき、お話をうかがった。
旅行商品『ANAワンダーアース』から、感動と驚きあふれる商品の中身をご紹介いただくとともに、添乗秘話、旅のポイントなどを、添乗員ならではの軽快なトークでお話しいただいた。

一番輝く季節に、一番のおもてなしで行く特別な旅

海外旅行の目的というと、その答えは人によってさまざま。有名な観光スポットやグルメを満喫する定番商品は多数出ているが、「野生動物に出会いたい」「絶景を撮りたい」「芸術を楽しみたい」など、通(ツウ)な楽しみを求める人も多い。旅行商品『ANAワンダーアース』では、そんな人のためのバリエーション豊かな商品を揃えている。長年の経験や専門家の知識をもって、綿密に企画。「一番行きたい場所へ、一番輝く季節に、一番のおもてなしで」をコンセプトに、大人の憧憬と好奇心を誘う、感動と驚きの旅を提案してくれている。
以下では、『ANAワンダーアース No.11 2016.4-2016.10』から8プランを、過去の添乗秘話や住吉氏が持つ広い知識とともにご紹介いただく。

大自然の中の自然動物や、幻想的な絶景に出会う旅

○『豪華ロッジキャンプ ジャブラニで動物とふれあう南アフリカ』8日間
伝染病、虫、テロおよび気候など、アフリカへ行くのはちょっと不安という声も聞かれるが、南アフリカは、それらの心配があまりない安全な国。全6室、すべてがスイートルームである豪華ロッジに宿泊し、5つ星ホテルのフランス料理やプールも楽しめる。

ツアーには、世界でも体験できるのはここくらいという「エレファント・バック・ナイトサファリ」も。ゾウの背中に乗り、「ビッグファイブ」と呼ばれる動物、バッファローや、ゾウ、ライオン、ヒョウおよびサイに出会うことを目指し、大自然へ出発。「ゴージャスに走る」と称した人もいるという優雅に走るキリン、ライオンやチーターがシマウマなどを捕食する様子など、動物園では決して観ることができない大自然の営みに遭遇できるかもしれない。また、人に慣れたチーターと触れ合える施設もあり、これも世界でここでしか体験できないそう。

「サイは、シロサイとクロサイがいます。シロサイは、白いサイというわけではないんです。シロサイは、口が広いので現地の人が「wide(=広い)」といったところ、「white(=白い)」と聞き間違え、シロサイとなったと言われています。」

過去の経験を生かし、次のようなアドバイスも。「サファリには、お手洗いがありません。ツアーは、約3時間ほどかかるので、出発前に必ず済ませていただきます。しかし、後輩添乗員が、お客さまのご案内に走り回り、うっかり自分が行くのを忘れてしまったことがあるのです。途中でお手洗いに行きたくなってしまい、車から少し離れたのですが、彼は突然叫び声をあげて着衣を整えずに戻ってきました。どうやら目の前にチーターがいたようです。ですので、こういったサファリツアーがあるときは、私は、大人用の紙オムツを持っていくことをお勧めしています。命には代えられないですから。」

このツアーでは、世界遺産に登録されている「ビクトリア・フォールズ」も巡る。滝が流れ落ちる手前に、スリル満点の天然プール「デビルズプール」があり、旅程によってはこれを楽しむことができる。


○『山岳ホテルから眺める絶景とスイス山岳鉄道を楽しむ』9日間
「ゴルナーグラート」は、展望台と3つ星ホテルを有する尾根。登山列車の終着駅で、標高は3,130mにもなる。最終列車が出発したあとは、周囲には誰もいなくなるため、ホテルの部屋からマッターホルンや、ゴルナー氷河、モンテローザなどの雄大なパノラマを独り占めしたような気分になれるという。緯度が高いため、訪れる6月の日没は22時くらい。
夕食のあと、ヴィクトリア調のおしゃれな部屋で白ワインを飲みながら日暮れを待ち、夕焼けで雪山が赤く染まりゆくのを観たあとは、満点の星空がさらなる感動を呼ぶ。そして、日の出もまた幻想的だという。
「このツアーは、添乗員はもちろん、お客さまも写真撮影に忙しく、寝不足になる方が多いです。」


○『アラスカ3大国立公園とオーロラ紀行』10日間
オーロラは、北極・南極周辺の上空で起こる大気の発光現象。オーロラが見えるときは、シャンパンの泡がプチプチ弾けるような音がするという。緑、赤、および黄色など、さまざまな色の光が混ざり合い、神秘的で幻想的な風景に出会える。月が出ていると、明るくて見えにくいので、新月の日を選んだ旅程になっている。
アラスカへ行くこのプランは、一面が紅葉で彩られる世界へも案内してくれる。大自然の中、普段まみえることのないグリズリー、トナカイ、リスおよびライチョウなどの自然動物に出会えるかもしれない。

「アラスカへ行くツアーの中で、露天風呂に入るプランがあったのですが、アラスカの冬は、−20~30℃の極寒の地。温泉に入ると、その温度差は70℃にもなります。湯けむりを浴びた髪が氷つき、うっかりそのまま髪がぽっきり折れてしまい、変な髪型になってしまったこともあります。アラスカで露天風呂に入る際は、お気をつけくださいね。」
会場の笑いを誘うような、添乗員ならではのおもしろいエピソードも披露してくれた。

趣味を極める旅、珍しい旅など、ほかにもおすすめのプラン

○『ヨセミテ国立公園内に佇むアワニーホテルに2連泊!』7日間
「アメリカ人が一度は泊まってみたいホテル」と言われる、歴史的建造物に指定された、なかなか予約がとれない高級リゾート「アワニーホテル」。サンデーブランチが有名で、食事のあと、世界遺産に指定される「ヨセミテ国立公園」の、時間とともに変わりゆく美しい景観を堪能。優雅な滞在が楽しめる。

○『英国 国際航空ショー観賞とフランスエアバス本社でベルーガを間近で撮影』8日間
旅客機撮影の第一人者でもある、写真家ルーク・オザワ氏と一緒に行く写真撮影ツアー。航空ショー、航空機の組立現場、航空博物館、空港での写真撮影セミナーなど、航空会社ならではの特別な見学プランが多数盛り込まれており、リピーターが多い。

○『オペラとともに巡るドイツ・オーストリア・イタリア』8日間
ヨーロッパでは、長い冬を少しでも楽しむために、オペラ、バレエ、コンサート文化が発達している。このツアーでは、チケットがなかなか手に入らないと言われているバイロイト祝祭劇場でのオペラが鑑賞できる。また、「ザルツブルク音楽祭」のオペラや、古代ローマの円形劇場における野外オペラ鑑賞など、音楽ファンには充実したツアーとなっている。

○『バブルネットフィーディング観賞に挑む夏のアラスカ』7日間
餌を求め、夏にアラスカへ移動する何頭ものザトウクジラ。泡を網代わりにして餌を捕獲する「バブルネットフィーディング」を、クジラを知り尽くしたアラスカ在住のネイチャーガイド・中島渉氏同行で観察にチャレンジ。短い日程ではなかなか遭遇できない珍しい光景だが、このツアーでは4日間も旅程を組み、チャンスを狙うのだという。

○『砕氷船で目指す北極点への冒険の旅』8日間
羽田からヘルシンキを経由し、ムルマンスクへ飛行機で向かったあと、砕氷船「50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー」に乗船し、北極点へ。氷に包まれた世界で生きる野生動物、そして北極点到達の瞬間と、非日常を五感で体験する冒険の旅。砕氷船が、今後使用できなくなる可能性があるため、来年で終了予定。今だけの貴重な体験だ。

ご紹介したプランの詳細は、「ANAセールス株式会社」へ問い合わせを。地球すみずみに広がる感動や興奮を体験してはいかがだろうか。文・河田 良子

講師紹介

住吉 誠(すみよし まこと)
住吉 誠(すみよし まこと)
ANAセールス株式会社主任添乗員
静岡県富士宮市出身。添乗暦30年、これまでに70か国を訪れ、総添乗日数は5,000日を超えるベテラン添乗員。お客さまの安全を第一に考えつつ、お客さま個々の想いにお応えするきめ細やかなサービスが好評。歴史や文化、動物の生態まで、幅広い知識で、旅行者を楽しませている。