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イベントレポート

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2016年4月25日(月)11:30~14:00

d-labo湘南 /

〈地域活性『まち』プロジェクト〉
辻堂サンドイッチコンテスト ~地元野菜を使ってとびきりおいしいサンドイッチをつくろう!~

d-labo湘南〈地域活性『まち』プロジェクト〉スタート!
湘南地域には、スーパーのように大きくはないけれど、笑顔でお買物できる「地元のお店」がたくさんある。とびきり美味しい野菜、果物、お魚、お肉、そして個性的な店主さんたちとの会話の時間。個人商店では、ただモノを買うだけではない、「お買物の楽しさ」を味わえるのも楽しい。そんなステキなお店をたくさん巡って食材を集めれば、湘南でナンバー1のサンドイッチを作れるはず。
今回は、「辻堂サンドイッチコンテスト」と題して、参加者がイチオシのお店で買い揃えた食材で、サンドイッチ作りを行なった。食材調達や調理はチーム制。湘南でイチバンの味となったのは?

個人商店で手に入れた食材でサンドイッチ作りに挑戦

「人生を活性化させるきっかけづくりになれば」と、さまざまなセミナーを開催してきたd-labo。〈地域活性『まち』プロジェクト〉は、その対象を地域にまで広げて、「『まち』を活性化させよう」という想いで立ち上げた新たなプロジェクトだ。第1回となる今回は、「サンドイッチ」がテーマ。辻堂を中心に、湘南地区の個人商店で材料を調達していただき、オリジナルのサンドイッチをつくろう、というのである。

講師兼審査員を務めていただくのは、辻堂西海岸でサンドイッチ専門店「TOASTED」を営む森田氏。「BAW-LOO(バウルー)のサンドイッチ・トースターを使ってアウトドアでホットサンドを焼くのが好きで、それが高じて、カフェをつくりました。パンやサンドイッチが大好きです。今日は、一番おいしくて、企画力のあるものを大賞として選ばせていただきたいと思います」

参加は3チーム。大賞に選ばれたサンドイッチは、「TOASTED」で実演販売!というスペシャルな企画も発表され、参加者たちは「おおーっ!」と盛り上がる。さらに、d-labo湘南写真セミナーの講師としてもお馴染みのフォトグラファー、竹之内氏がサンドイッチ作りの様子を撮影し、フォトブックにしてプレゼントというお楽しみも。

調理は、d-labo湘南がある藤沢SSTの住民が利用するコミッティセンターのキッチンスタジオで行なうため、d-laboから歩いて移動。広々としたキッチンのテーブルに、それぞれが調達してきた食材を並べて、早速サンドイッチ作りがスタート!

まずは、「習い事のお友達。食べることが大好き」というサチコさんとチコさんペア。辻堂の「POURQUOI(プルクワ)」の食パンに、野菜は、地元の鵠沼海岸商店街の「飯田青果」で購入。「昔からある八百屋さんで、こだわりの有機野菜が自慢。今回は、『サンドイッチコンテストに出るんです』とご主人に相談し、『それならこれがいいよ!』と、甘いスーパーフルーツトマトをすすめていただきました」とのこと。合わせる豚肉は、同じく鵠沼海岸商店街の「有田商店」で購入。「家族でわいわい作れるような、シンプルなサンドイッチに仕上げました」

「サイクリング仲間で、湘南中を自転車で回っている」という、ずんさんとえいこさんペアは、あちこちの店でパンを吟味し、最終的にサイクリングの合間によく立ち寄るという、三浦のパン屋「充麦(みつむぎ)」のライ麦パンをチョイス。そこに移動型オーガニックストア「green bag」、辻堂の「牧野青果」の野菜、藤沢の「ふじやす水産」のイワシなどなどを合わせて、ボリュームたっぷりのサンドイッチに。「それぞれのお店でアドバイスをもらって材料を選び、何回も試作して、友人を呼んでは試食会を開いて(笑)、2週間くらい楽しみました」

そして3チームめは、藤沢本町でイタリア製ハンドメイド自転車「ITALIAVELOCE」の販売を手がける瀬谷さんが、湘南T-SITEのコンセプトショップ「Globe Walker」スタッフの丸山さんにお手伝いをお願いした男性タッグ。藤沢本町「JACOMO'S a Bakery(ジャコモズ ア ベーカリー)」の焼きたてバゲット、同じく藤沢本町のカフェバー「Calls(コールズ)」で「分けてもらった(笑)」生ハム、移動型オーガニックストア「green bag」のトマトで、「スペインで暮らしていたときに、女友だちがつくってくれた」というサンドイッチ「パン・コン・トマテ」を再現する。

スライスされた真っ赤なトマト、みずみずしいサニーレタス、グリルされたナスとズッキーニ、フレッシュなハーブ。そしてバターやマスタード、オリーブオイルなどの調味料。参加者たちのこだわりを感じさせる食材の山と、何度も試作を重ねたからこその、迷いのない調理と手際のよさに、d-laboスタッフも思わず「こんなに熱心に取り組んでくださるなんて…」と感激。

そのうちに豚肉がジュージュー、イワシがジュワジュワと、キッチンスタジオの中においしそうな匂いが充満して、いよいよ、オリジナルの辻堂サンドイッチが完成!

サンドイッチ専門店オーナーもうなるハイレベルな出来映え

審査員を務める森田氏、竹之内氏、そしてd-laboスタッフの前に並べられた3種類のサンドイッチ。三者三様の個性的なスタイルに、森田氏は「すごいなぁ、すごいなぁ」と感心しきり。お待ちかねの試食…の前に、各チームが、食材や工夫した点について説明する。

◎「豚肉サンドイッチ」by sa・chiko(サチコさんとチコさん)

パン:「POURQUOI」(辻堂)で食パンをオーダーで10枚切りに。
豚肉:「有田商店」(鵠沼海岸)で豚肩ロースを薄さを指定してスライス。
野菜:「飯田青果」(鵠沼海岸)のスーパーフルーツトマト、リーフレタス。
「ほどよい脂がおいしい豚肩ロースを、パンに挟んだときに歯で噛み切りやすいよう、薄めにスライスしてもらいました。味付けは、自家製マーマレードとしょうゆを1:1で。そこに八百屋さんおすすめの甘いトマトと、挟みやすく食べやすいリーフレタスを。調味調はマスタードと、酸味が欲しいのでバターではなくサワークリームをアレンジして、トースターで軽く焼いた食パンに挟みました。肉の味付けもいろいろ試したり、野菜もソテーしてみたりしたんですが、結局、シンプルなスタイルに落ち着きました。B.L.T.のBがベーコンではなく豚肉になった、というサンドイッチです」

◎「海と大地の湘南サンド」by ずんとえいこ

パン:「充麦」(三浦)のライ麦パン。
イワシ:「藤保水産」(藤沢)の朝獲れイワシ。
野菜:「牧野青果」(辻堂)の紫タマネギ、トマト、ズッキーニ、ナス。「green bag」のマスタードリーフ、ニンジン
「湘南、ということで、イワシのサンドイッチにしよう、となり、それに合うライ麦パンを探して、『充麦』のしっとりしたパンを選びました。イワシは、ニンニクとタイムで生臭みをとってソテーしています。トマトは完熟のものをオーブンで1時間、ズッキーニとナスもオリーブオイルでマリネしてからフライパンで焼いてきました。レモン・マスタード・クリームチーズ・はちみつで作った“白いソース”と、オリーブ・アンチョビ・ケッパー・ニンニクをオリーブオイルであえた“黒いソース”を両方使っています。にんじんを酢漬けにしてドライクランベリーを混ぜたマリネの甘みもポイントです」

◎「パン・コン・トマテ」by 瀬谷さんと丸山さんチーム

パン:「JACOMO'S a Bakery」(藤沢本町)のバゲット。
生ハム:「Calls」(藤沢本町)。
野菜:「green bag」のトマト
「食材が少ないうえに、なんの調理もしていなくて申し訳ないんですけれど(笑)。バゲットに、トマトをすりつぶすようにしてしみ込ませて、生ハムを挟み、ガーリックオイルと塩で味付けしました。スペイン語で『パン・コン・トマテ』、パンとトマト、という意味の名前のサンドイッチです。バルセロナに住んでいたときに、女友だちが作ってくれたもので、とてもおいしくて印象に残っていたので。皆さんが食べたことがないサンドイッチを、と、切り口勝負で挑みました」

さて、それぞれの味わいは? ガツンと胃袋をわしづかみにされ、繊細な味わいのハーモニーにうっとりし、素材のシンプルなおいしさに驚き…。「おいしい!」「うまいね、これ!」「食べやすい!」「うわ、これやばい(笑)!」 審査員も参加者もひたすら「うまいうまい」を連発し続ける、賑やかな試食タイムとなった。

栄えある「第一回辻堂サンドイッチ大賞」は…?

片づけ後、参加者同士あれこれおしゃべりしながら、d-labo湘南へ再び移動。d-labo湘南スタッフから、審査結果が発表された。

「一番おいしかったとびきりサンドイッチは…豚肉サンドイッチです!」

「わー!」「おめでとうございます!」「すごいすごい!」 喜びの中、審査員の森田氏から講評をいただいた。

「お店探し、食材探しの段階から、皆さんいろいろと試作をしていたお話をうかがって、非常に勉強になりました。私ももう少し頑張らくちゃな、と反省しました(笑)。サンドイッチという食べ物は、フォークとナイフを使わず、手軽にワンハンドで食べられるというシンプルさが魅力のひとつ。そういう意味で、豚肉サンドイッチは、しっかりした味と食べ応えで、まさにサンドイッチのおいしさを表現した一品だったと思います。マーマレードとしょうゆの味付けの新鮮さもよかった。イワシのサンドイッチは、とても手がこんでいて、見た目も美しかったし、『おいしいものを食べさせていただいたな』という満足感がありましたね。パン・コン・トマテは、ストレートな男っぽさに胸打たれました」

「今回は、ひとつ大賞を決めなくてはいけなかったので、悩んだ結果、豚肉サンドイッチにしましたが、実演販売はぜひ皆さんにやっていただきたい」と森田氏。新たなサンドイッチと、たくさんの笑顔が生まれた今回のコンテストは、〈地域活性『まち』プロジェクト〉にとっても大成功の企画となった。

実演販売、決行!

コンテストからおよそ1カ月後、審査員森田氏が営むトーストサンドのカフェ「TOASTED」には、優勝サンドを生み出したサチコさん&チコさんのお姿が。1日カフェ店長として、優勝サンドの実演販売が実現した。店内は、終日お客さまが絶えず、大盛況。お2人のサンドを食べる人々の、和やかで幸せそうな雰囲気が、店内中を包んでいた。

講師紹介

d-labo湘南