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イベントレポート

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2016年5月17日(火)19:00~21:00

竹内 美香(たけうち みか) / カラーアナリスト カラースクールA-color代表

色で魅力アップ ~私に似合う色の見つけ方~

「色」には、見る人の気持ちを明るくしたり、リラックスさせたりする効果がある。洋服の色や、メイクの色を変えただけで、優しい印象に見えたり、シャープに見えたりする。さらに、自分自身に似合う色は、肌色を明るく健康的に見せ、より、あなたらしく、印象的に見せることができるのだ。このセミナーでは、「色の効果」や「似合う色の見つけ方のコツ」についてお話しいただいた。

「色」にはそれぞれのイメージがある

講師の竹内美香氏は「色」を専門とするカラーアナリスト。「色というものには、私たちの心に働きかける力があります」といった言葉どおり、人はリップの色をいつもと違うものにしたり、眼鏡やネクタイの色を変えただけで印象や気分が変わる。そして、それが「やる気」や「自信」につながる。

「今日は皆さんにそんなときに役立つ色の使い方、色で自分の魅力をアップさせる方法を知っていただきたいと思います」

セミナー冒頭、竹内氏が並べて見せたのは2枚のバラの写真。一方はピンクで、もう一方はグリーン。同じバラでもピンクは「優しく甘い感じ」、グリーンは「爽やかな感じ」がする。形は一緒でも色が違うだけで与える印象はこれだけ違ってくる。このように、それぞれの「色」にはそれぞれのイメージがあるという。このセミナーではまず自分自身が「普段、人に見られたいイメージ」を配布されたワークシートに記入。そのイメージと実際の自分のイメージが合っているかどうか、参加者同士で4人1組のグループとなり、お互いの顔から思い浮かぶ「色」を直感で選んでいただいた。

ここで肝心なのは、自分の思い描くイメージが、もらった色の持つイメージと違うとき。そういう場合は意識して身の回りにほしい色を持ってくる。活動的でありたいときや、リーダーシップをとりたいときに有効なのは「赤」。赤のイメージは「パワフル」、「エネルギッシュ」、「情熱的」といったものだ。

「何かを乗り越えたいと思ったときは、ペンでも小物でも携帯のカバーでも、赤い色のものを目につくところに置くとうまくいくかもしれません」

知っておきたい「色」が与えてくれる印象

セミナー前半では、赤のほかにも代表的ないくつかの「色」のイメージを紹介。赤よりソフトな感じの「オレンジ」は「明るくて社交的で親しみやすい印象」。はじめての場に行くときなどは「オレンジを着て行くと話しかけられやすい」という。「黄色」は「明るくてハッピーで天真爛漫」。目立つ色でありながら「緊張感を和らげる」色でもあり、光と同じで刺激を与えてくれるため、頭の回転を速めてもくれる。「何かを暗記したいときなどは黄色を見てから始めては」と竹内氏。「緑」は「若々しさ」や「穏やか」、「リラックスする」といったイメージ。人間関係のバランスを取りたいとき、あるいは自分自身を客観的に見つめたいときなどは、「観葉植物などを目につくところに置いてみる」と効果的だ。

「青」は「世界中で好まれる色」。そのイメージは「誠実さ」や「信頼」といったものだ。アメリカ大統領選などで候補者が一様に紺色のスーツを着ていることなどもこれに由来している。また青には血圧を下げるなどの鎮静効果があるので、ベッドまわりに使うとよく眠れる。「紫」は「魅力的」で「センシティブ」で「感性的」。「疲労を回復したいとき」や「企画書を書くとき」などに使うといい色だ。
「ピンク」の持つイメージはやはり「女性らしさ」や「可愛らしさ」。この色には女性ホルモンをアップさせる働きがあるという。

「白」は「清潔」、「清純」、「完璧」。理想を追求したい人に好まれる色であり、「白紙に戻す」という言葉があるように何かを手放したいときにも後押ししてくれる色でもある。「グレー」は「中立的」で「穏やか」な「何にでも合う色」。ただしファッションとしては地味な色になるので「たまには色を使うことで自分の感情を解放してあげるといいでしょう」。そして「黒」はといえば「高級感」や「しっかりした」、「シャープな」というイメージ。そこから感じるのは「権威」や「力強さ」といったものだ。「本心を出さない」色でもあるので「交渉時などにも使える」。

ここで解説したのは、あくまでも基本となるイメージ。

「ピンクでも、はっきりしたピンクを使えば大人っぽくエレガントになりますし、薄いものにすれば可愛らしい感じになります。明るさを変えるだけで印象は変わります」

自分のパーソナルカラーを知っておこう

後半のテーマは、それぞれの人が持っている「パーソナルカラー」。これはその人の髪の色や目の色、肌の色や質に応じて魅力を引き立ててくれる色のこと。一般的には黄色味の入った「イエローアンダートーン」と青味を含んだ「ブルーアンダートーン」の2つに大別でき、そこからさらに「スプリング」、「オータム」、「サマー」、「ウインター」の4つに分類される。唇の色が「オレンジ系」で頬の色が「ピーチピンク」、「ゴールド」が似合う人はスプリングかオータムの「イエローアンダートーン」、唇の色が「ローズ系」で頬の色が「ローズピンク」、「シルバ―」が似合う人はサマーかウインターの「ブルーアンダートーン」となる。そのうえで、「肌質が薄いか厚いか」、「日焼けが冷めやすいか残りやすいか」、「パステルカラーとダークカラーのどちらが似合うか」で4つの季節のうちのどれに当てはまるかが決まる。「スプリング」は「明るく、澄んで、はっきりした色」、「オータム」は「濃く、深い、落ち着いた色」、「サマー」は「淡く、ソフトな色」、「ウインター」は「鮮やかな濃い色」。女優を例に挙げると「スプリングは上戸彩さんやローラさん、松田聖子さんみたいなキラキラとした感じ、オータムは竹内結子さんや安室奈美恵さん、サマーは石原さとみさん、松嶋菜々子さん、ウインターは黒木メイサさん、柴咲コウさん、という感じになります」。セミナーでは2人の参加者をモデルにどの季節の色が似合うかを検証。ピンクや緑も濃淡によって見栄えが変わる。顔に合う色が自分のパーソナルカラーだと思えばいい。

「パーソナルカラーは人によって診断しやすい方と、ちょうど間にいてわかりにくい方がいます。なるべく好き嫌いなどの主観は入れないで診断することがおすすめです」

もちろん、一番いいのは専門知識を持ったプロの診断を受けること。自分のパーソナルカラーがわかったら、洋服選びでも失敗することがなくなるはずである。
普段は神楽坂でカラーの教室を開いている竹内氏。「夢」は「色を、お花や料理、メンタル面など、もっと色々な形に広げていくこと」だという。

「大勢の方に色を使って魅力的になってもらいたいですね」

講師紹介

竹内 美香(たけうち みか)
竹内 美香(たけうち みか)
カラーアナリスト カラースクールA-color代表
大学卒業後、カラーアナリスト専門の企業に所属。品川プリンスホテルなど、ブライダルフェアでのドレスのアドバイス、百貨店でのカラー講座、イベントなども行なう。現在は、神楽坂にて「カラースクールA-color」を主宰。
個人、企業、専門学校などの色彩講師。著書は、『一問一答色彩検定2級試験対策問題集』(秀和システム出版)がある。