スルガ銀行 Dバンク支店

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

イベントレポート

イベントレポートTOP

2016年5月28日(土)10:30~12:30

片山 結花(かたやま ゆか) / 株式会社Uca 代表

開講!「d-school」! Vol.1
目指せ!フラワーアートデザイナー

「夢研究所」として様々なイベントを開催してきたd-labo湘南が、新たな夢実現の舞台として「d-school」を開講。記念すべき第1回 のスクールテーマは、「フラワーアートデザイナー」。本セミナーは、多分野で多彩な講座を展開している、ヒューマンアカデミー株式会社の「フラワーアート&デザイン認定講座」の"プレ講座"となる。フラワーアートデザイナーになりたいという「夢」をカタチにするべく、d-labo湘南でその一歩を踏み出していただく機会をつくった。

d-labo湘南が提案する、新しい“学びの場”

d-labo湘南でまたひとつ、新しい企画がデビューした。その名も「d-school」。これまでd-laboではさまざまなセミナーを開催することによって、参加者の方々の趣味や教養を深める場としていただいていたが、「d-school」では、そこからもう一歩進んで、本格的に資格をとったり、仕事として新たな人生を切り開いたりするきっかけをつくることを目的とした。

第一回となる今回は、「目指せ!フラワーアートデザイナー」と題して、資格取得やキャリアアップのための専門スクール「ヒューマンアカデミー」との共催で講座を開講。自身もヒューマンアカデミーで資格をとり、フラワーアートデザイナーとして活躍、現在は同校の講師も務めている片山氏を迎えて、初夏のフラワーアレンジメントに挑戦した。

「今日は、デルフィニュームという、爽やかなブルーのお花をたっぷり使って、リース形のアレンジメントをつくります。短い時間ではありますが、お花とともに楽しく過ごしていただければ嬉しいです」

参加者ひとりにつき、デルフィニュームの青が2本、水色が2本、カラーが3本、時計草が2本用意されている。これを、リース型のオアシス(吸水性のスポンジ)に差し込んだり、巻き付けたりして、アレンジメントをつくっていく。

「デルフィニュームという名前の由来は、花の形がイルカ、ドルフィンに似ているからだそうですが、イルカに…見えますか?(笑)イルカのような花がリースの上を軽やかに泳いでいるような、見ていて楽しくなるリースをつくりましょう」

まず、時計草を1本手に取り、根元をオアシスに差し込んだら、リースに沿わせて巻き付けていく。先端部分はU字型にしたワイヤーで留める。

「次はカラーです。白い花が印象的なカラーは、茎のラインも美しいので、それを活かすようにアレンジします。50~60cmくらいの長さに切ったら、花をクルクルと回してみて、一番きれいに見える“顔”を正面に向けます。そして、茎に沿って指を滑らせ、カーブをつけるようにしならせていきます」

茎にカーブをつけたら、先ほどの時計草と向きを揃えて巻いていき、ワイヤーで留める。深いグリーンの時計草の上に、明るいグリーンの茎と純白の花をもつカラーが映える。

「2本目のカラーは、オアシスの円周の3分の1ほどずらして巻くとバランスがよくなります。時計草の上にカラーがくるように調整してください」

爽やかな花でボリューム感たっぷりのアレンジメントに

時計草とカラーでベースをつくったら、いよいよ主役となるデルフィニュームが登場する番。デルフィニュームは、花が鈴なりに付いたボリュームのある植物だが、今回は、花をひとつひとつ小分けにして使う。先端の小さな花が集まっている5cmくらいはそのままにして、花を茎からていねいに外していく。

「外した花を、オアシスに差し込んでいきます。どの方向からもお花がちゃんと見えるように、オアシスを回しながら確認してください。高低差をつけると、全体に奥行きが出てきれいに見えます」

花の大きさも色もひとつひとつ微妙に異なるため、配置によって表情が変わってくるのが面白い。バランスよくグラデーションにしていくと、全体がドラマティックな雰囲気になってくる。参加者たちのオアシスにどんどんブルーの花が咲き、d-labo内も華やいできた。

残りのカラーを、茎をしならせて同じように準備したら、デルフィニュームの上にさらにアレンジ。茎のラインを見せるように入れるのがポイントだ。片山氏は参加者の間をまわりながら、「きれいにできてますね」「このあたりもう少しボリュームを出すといいですよ」などと、声をかけていく。

仕上げとして、時計草を、茎の上に2~3枚の葉がセットになるように切り分けて、オアシスの下の部分に差し込んでいく。花をばらさずに残してあるデルフィニュームの先端部分もオアシスの下に。オアシスの下にボリューム感を出すことで、全体が落ち着いて見える。

「オアシスがちゃんと隠れているか、いろんな方向から見て確認してください。オアシスが見えてしまっているところには時計草を足します。上から見て、きれいな円になっているといいと思います」

開始から1時間が過ぎたころには、参加者たちはだいたい完成した様子で、写真を撮ったり、他の人の作品を見てまわったり。片山氏が見本として制作したアレンジメントに見入って、「写真を撮ってもいいですか?」と言う人も。

「できあがったアレンジメントは、直射日光の当たらない、風とおしのいいところに飾ってください。お水は、花と花の間から少しずつあげるように。上からドバッとお水をかけてしまうと、腐りやすくなります。花が枯れたら取り除いていってください」

最後に、全員で作品とともに記念撮影。花をたっぷりと使った贅沢なアレンジメントに、満面の笑みが広がった。

「同じお花を使ったのに、どの作品も個性豊かで、素敵ですね。しかも予想していたよりもずっと短い時間で完成して、皆さんセンスがあるな、と驚きました。お花に触れて癒されたという方もいたのではないかと思います。ぜひ、これを機会に、お花に親しんでほしいと思います」

花のもつ不思議な癒しの力を伝えていきたい

フラワーアートデザイナーとして、ウエディングやギフト、イベントなどで活躍している片山氏。この仕事に就いたきっかけは、幼い頃の体験だった。

「子どもの頃の私は体が弱くて、入退院を繰り返していました。そんなときに、母親やお医者さんが、きれいなお花のアレンジメントを持って来てくれて。私はそのお花から、たくさんの元気をもらったんです。『花に携わる仕事をして、自分も誰かを元気にしたい』。それで、フラワーアートデザイナーの資格をとりました」

今ではすごく元気ですよ!と笑う片山氏は、フラワーアートデザイナーという仕事の魅力について、「お客さまの要望に合わせて提案をすること」と語る。

「自分のやりたいようにやる、というのではなく、お客さまの望むイメージをフラワーアートで叶える、というのが、面白くもあり、難しくもある。ご要望にぴったり合ったものを提案できて、お客さまに喜んでいただけるのが何よりも嬉しいですね」

夢は、さまざまな場面でもっと花の魅力を伝えていくこと。「現代人は、住宅事情や多忙のために“花離れ”している人が多いですが、お花には、心を癒したり、痛みをやわらげたりする力がある。大作のアレンジメントでなくてもいいんです。1輪の花でも、日常のなかで楽しめるような、そんな花との関係性を提案していけたらと思っています」

講師紹介

片山 結花(かたやま ゆか)
片山 結花(かたやま ゆか)
株式会社Uca 代表
FLOWERアート&デザイン協会プロフェッショナル本部認定講師
2005年東京のウエディングプロデュース会社でフラワーコーディネーターとして活動開始。
料理の鉄人ムッシュ坂井の店「LaRochelle」にてウエディング専属フラワーコーディネーターを勤める。2006年FENDI「シンデレラオーディ ション」で夢を持って頑張る女性1,000人以上の応募の中からシンデレラガールに選ばれる。その間、ニコライバーグマンの指導を仰ぐ。
その後独立し、株式会社Ucaを設立近年では、2011年6月菅直人元首相が、来日した米歌手のレディーガガに贈ったバラの花(メッセージローズ)のプロデュースも務める。
また、ヒューマンアカデミーフラワー講座の講師として教壇に立つなど幅広い分野で活躍する。