スルガ銀行 Dバンク支店

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

イベントレポート

イベントレポートTOP

2016年10月12日(水) 19:00~20:30

堀岡 桂子(ほりおか けいこ) / 株式会社K&H Executive Style 代表取締役

あなたの魅力を最大限に引き出すセルフブランディング

みなさんは自分の強みや魅力を相手に伝えることができているでしょうか。選ばれる存在になるためには、自身のもつ価値に気付き、自分をセルフブランディングすることが必要不可欠である。本セミナーは、株式会社K&H Executive Styleの堀岡氏をお招きし、事業家ロジャー・J・ハミルトンが考案したウェルスダイナミクスプロファイリングシステムについてご紹介しながら、簡単なワークを通してみなさんに自分のタイプを知っていただく機会となった。自分を知り、一番輝ける場所や方法を理解することが、ビジネスでの成功、さらにはプライベートでの充実を手に入れる近道となる。

魅力的な人はセルフブランディングができている

今回の講師はイメージコンサルタントとして活躍中の堀岡桂子氏。イメージコンサルタントとは、その人のイメージをコンサルティングする職業のこと。発祥の地はアメリカ。1960年代、アメリカ大統領選のテレビ討論会において、ケネディが服装やメイク、ジェスチャーなどオーディエンスの視覚に訴えるイメージ戦略で対立候補のニクソンを破ったのは有名な話だが、それを陰で支えていたのがイメージコンサルタントだ。以来、イメージコンサルタンティング業は世界中に広まり、現在は日本でも多くの人が利用しているという。

前職は外資系企業で社長秘書や広報の仕事をしていた堀岡氏。この仕事を始めるきっかけとなったのは「エクゼクティブと呼ばれる魅力的な人々との出会い」。仕事で経営者たちは皆、「自分というものをきちんと相手に伝える能力」があったという。

「みなさん自分のブランディングがきちんとできている。これってビジネスだけではなく、普通の人でも幸せを手に入れるのに必要なものではないかと思ったんです」

実際、堀岡氏のもとには婚活中の女性や就活中の学生、「イメージチェンジをしたい」という主婦などが訪れているという。

「婚活中の人なら素敵な人に出会って結婚したい。学生さんならいい企業に就職したい。イメージアップしたいという人には、必ずその先にこうなりたいという目標があるんです」
ここで言うイメージは主に「外見からあたえるイメージ」。たとえば同じシャンパンでもシャンパングラスで飲むのと普通のグラスで飲むのとでは、中身は同じなのにイメージは明らかに前者の方が高い。これは人間も同じ。どんなに内面が素晴らしくても着ている服がTPOに合っていなかったりしたらその人の価値は下がってしまう。その中身と外見と一致させるのがイメージコンサルタンティングだ。

「ひとつ気を付けたいのは逆の場合もあることですね。人によっては背伸びをして本来の自分より価値の高いラベルを貼ってしまうことがあります。そうならないためにも、外見だけではなく内面を磨くことが必要です」

セルフブランディングの第一歩は「自分の強味を知ること」

今回のテーマである「セルフブランディング」とは「自分が思っている自分と、人が思う自分を合致させること」であり、「自分で自分の価値を高める活動」を指す。そうやって自分らしさを際立たせれば、他者から自分に興味を持ってもらえるようになる。それがひいては成功や幸せといったものを引き寄せてくれるという。

セルフブランディングで大切なのは自分の内面にある「強味」を知ること。そこで役立つプログラムが「ウェルスダイナミクス」だ。アジアを代表するファイナンシャルコンサルタントであるロジャー・J・ハミルトンが開発したこのプログラムは本来は起業家育成用のものだが、そこに含まれる自己分析ツールは一般の人にも有用だ。ここでは人間を8つのプロファイルにタイプ分け。それによって自分の強味がわかったり、持っている才能や価値を最大限に活用する方法や、進むべき方向や進み方が理解できるようになっている。

「ウェルスダイナミクスを日本語にすると『富の力学』ということになります。ただし、ここにある富とはたんにお金だけではなく、富を引き寄せることができる能力や才能、そういうものをすべて含んでいます」

面白いのはプロファイルによって「富の定義」が違う点。たとえば「クリエイター」タイプのスティーブ・ジョブズのコメントは「革新が富を生み出す」。これが「アキュムレーター」タイプのウォーレン・バヘットになると「忍耐と性格が富を生み出す」。「スター」であるオペラ・ウィンフリーは「他人から注目を浴びるような、完璧なパーソナルブランドを持つことで富は生まれる」と語り、「メカニック」タイプのイケア創業者・イングヴィル・カンブラードは「飛行機は今でもエコノミークラス。車は10年間同じものに乗っている。富は節約から生まれる」と言う。そして「ディールメーカー」であるドナルド・トランプは「ジェット機を使用し多くの高級車を乗り回す。富は成功者のように見える人のところにやってくる」と主張する。好き嫌いは別として、誰が正しいかと言えば「全員が正しい」という。

「みなさんそれぞれ自分の強味を発揮して巨万の富を築き上げている。大事なのは自分の強味を知っているかどうかなんですね」

強味を知ってフローに乗る

セミナーではこのプロファイルと密接に関係しているという「周波数」を参加者自身が簡易テストで自己判断。自分が「ダイナモ」、「ブレイズ」、「テンポ」、「スチール」のどの周波数に当たるのかチェックしてみた。

「ダイナモ」は「創造することが好きな人」。エネルギッシュでダイナミック、物事を始める能力に優れているがやり遂げるのは苦手。これに対し「テンポ」は「人の役に立つのが好き」。思いやりがあってチームプレーが得意なバランスのよい人。「ブレイズ」は「人と繋がることが好き」。情熱的で社交的、新しい人とつきあうのが得意だが、注意散漫になることもある。最後の「スチール」は「詳細が好き」。大切なのは確実性や効率。何かをやり遂げるのは得意だが新しいことを始めるのは苦手なタイプだ。

ウェルスダイナミクスの目的は、自分の強味を知ったうえでフロー(流れ)に乗ること。同じボートでも川の流れに沿うのと流れに逆らうのではまた違う。人間、自分が得意なことをしているときは「とにかく楽しいし、いつの間にか時間が経っていたりします」。

「流れに乗っていれば自分の実力以上の力を発揮して必要なものをどんどん引き寄せることができます。まずは自分の外見のイメージと内面を一致させること。そして内面の強みを認識したらフローに乗ることです」
堀岡氏の「夢」は「イメージコンサルティングの仕事を通じて大勢の人に輝いてもらい、それによって自分も輝く」こと。加えて、海外とのネットワークを持ってビジネスをグローバルに展開していくことだ。

「あとは12月に出る著書『第0印象』が売れればいいな、と願っています」

講師紹介

堀岡 桂子(ほりおか けいこ)
堀岡 桂子(ほりおか けいこ)
株式会社K&H Executive Style 代表取締役
AICI国際イメージコンサルタント協会会員、日本接遇教育協会認定接遇マナー講師。
約15年にわたり大手外資系企業で社長秘書や広報などを経験。延べ100人以上のエグゼクティブと接し、その多くは内面の魅力やスキルを最大限に“見える化”できていることに気づく。現在は、ビジネスパーソンを成功へと導くイメージコンサルタントとして、経営者を中心に外見・セルフブランディングのコンサルティングやセミナーを行なっている。