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イベントレポート

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2017年1月17日(火) 13:00~14:00

Niulani Akane(ニウラニ アカネ) / フラダンス講師、フラダンサー

Aloha life -niu- presents
ベビー&ママのアロハタイム『ゆりかご』

『ゆりかご』では、ハワイの踊り「フラ」で用いられるステップや振付を、赤ちゃんを抱っこしながら楽しく体験。スリングや抱っこ紐を持参していただき、アロハを感じながら親子で触れ合う時間を楽しんだ。フラのリズムで身体を揺らして、愛のゆりかごで親子のコミュニケーションを深める。お母さんが笑顔になれば、赤ちゃんも自然と笑顔に。同じママ同士、参加者みんなで楽しんで、心と身体をリフレッシュ! 赤ちゃんとお母さんのための特別な時間となった。

“アロハ”の心を感じながら親子でコミュニケーション

ハワイ島でフラの修行をし、「Niulani」という名前を授けられて活動しているAkane氏。今回は、「フラをもっと日常に取り入れてもらいたい」と立ち上げたプロジェクト「Aloha life –niu-」presentsと冠して、ママとベビーが一緒に楽しめるフラ教室を開催した。

「『niu』は、ハワイ語でヤシの木のこと。一本でいろんな役割をするヤシの木のように、フラの間口を広げ、さまざまなコミュニケーションを提案していきたいというのが『Aloha life –niu-』プロジェクトです。今日は、皆さん緩んで、まあるくなって、フラのステップを楽しんだり、アロハの心を感じたりしていただければと思っています」

今日の参加者はママと、寝返りもまだの0歳から、おしゃべりも上手になってきた3歳までの、小さな子どもたち。会場はのんびりと柔らかな雰囲気に包まれていた。まずは、参加者同士で自己紹介することに。「こんにちはー」「お子さんのお名前は?」「何歳ですか?」と、ママ同士の会話とともに、子どもたちも互いに興味津々で、目を見開いて周囲をジーッと観察。「ハイタッチして触れ合いましょう」というAkane氏の言葉で、ママ同士、子ども同士でハイタッチしたら、今度は皆で「アロ~ハ~」と挨拶。

「アロハには“こんにちは”とか“愛するとか”いろんな意味があります。今から、準備運動がてら、『アロ~ハ~』のかけ声に合わせて、お子さんと目と目を合わせて深いコミュニケーションをとってみましょう。普段は忙しくてなかなか時間がとれないかもしれませんが、今日はぜひ、集中してお子さんと向き合ってみてください」

「高い高い」をするように、子どもを抱き上げながらぐーっと身体を伸ばし、その後引き寄せてぎゅーっと抱きしめる。これを「アロ~ハ~」に合わせてやってみる。「アロ~」で抱き上げ、「ハ~」で抱きしめることを繰り返していくうちに、子どもたちもどんどん笑顔になっていく。「これだけでも“アロハー波”(笑)、アロハの波動が出てきますね」

次に、ママが足を伸ばして座り、足元に子どもをのせる。体を前に倒しながら子どもに顔を近づけていけば、脚の裏側がぐーっと伸びる。子どもと遊びながら、楽しくストレッチができた。

オリジナルのアロハソングでフラをゆったり楽しむ

今回の企画『ゆりかご』は、赤ちゃんと一緒にフラを楽しもうという、Akane氏にとっても初めてのレッスンだという。抱っこひもを付けて赤ちゃんを抱っこしたら、いよいよベビー&ママのフラがスタート。

最初に、フラの基本的なステップを学ぶ。足をそろえて立ち、手を腰に当て、かかとをゆっくり上げて、下ろす。次は膝を曲げて腰を落として、戻す。そして足を開いて腰を落としたまま左右に揺れる。足を閉じて足踏みをする。腰を落として足をそろえ、膝を曲げて腰を左右に動かす…。思いのほか足の筋力が必要とされる。

「フラというと、腰を使うというイメージだと思いますが、結構、ももの筋肉を使うんですよね。腰を落として、ゆっくりステップを踏むのが基本です。目線は海や山を眺めるように、遠くに置きます。姿勢は、背中をまっすぐにして、腰を大地に踏み込むようなイメージで」

腰を揺らすステップ「カオ」、足を交互に前に出すステップ「ヘラ」、横移動するステップ「カホロ」の、3つの動きを練習。そこに、雨や風、波や、香りをかぐような動作をイメージさせる手の動きを加えていく。両手を広げて花を、横に動かして波を、ひらひらと振って風を表現。文字のない時代、ハワイの人々は、こうして踊ることで物事を伝えていったのである。
「では私が『ホ オマー カウカウ?』、準備はいいですか?と言いますから、『アーイ』と返事をしてくださいね。歌にのせて、一緒に踊りましょう」

Akane氏が作詞作曲した「花と出逢い、aloha 波に乗って…」「風に乗せてこの想い届け…」というフラの祈りの歌に合わせ、楽しそうに踊る参加者たち。「アローハ」と繰り返される歌詞に、抱っこした赤ちゃんと笑顔でコミュニケーションを取る姿がとても微笑ましいひと時だった。

ライフスタイルに合わせたフラを提案していきたい

Akane氏は、「イプヘケ」という、大きなひょうたんの中身をくり抜いて作った楽器を取り出した。叩くとポワーン、ポワーンとなんともユーモラスな音がする。Akane氏が歌いながらイプヘケを鳴らし、それに合わせて皆で踊る。ママの抱っこから逃れて気ままにハイハイしていた赤ちゃんや、3歳のお姉ちゃんは、物珍しげに「イプヘケ」に近づいて、ペシペシと叩いたりしていた。レッスンを繰り返すうちに参加者たちのステップもかなり様になってきて、そのゆったりとした動きに揺られながら、眠ってしまった赤ちゃんも。

「いろんなことを感じとり、吸収する時期の赤ちゃんと、一緒に体を動かしたり、深呼吸をしてみたりして、コミュニケーションをとってほしいですね」とAkane氏。最後は、参加者同士、まだおしゃべりしていない人と談笑してから、もう一度、みんなで歌を歌いながらゆったりと踊った。

車座に座って手をつなぎ、「アロ~ハ~」のかけ声で手を上げて挨拶を交わして、セミナーは終了。親子ともども楽しめ、心地よく癒された、アロハな時間となった。

Akane氏が今回披露してくださったオリジナルソングのタイトルは、「フラの祈り」という。「ベビー&ママでのフラは初めての試みだったので、伝えやすく、覚えてもらいやすい歌を作りました。ギュッと子どもを抱きしめる動きをアレンジしましたが、それは、親子でコミュニケーションを深めてもらいたかったから。ダンスとしてのフラだけでなく、その人のライフスタイルに寄り添うようなフラの楽しみ方を伝えていけたら」と夢を語る。病院やリハビリ施設、デイケアサービスなどでのライブや、子どもを対象にしたワークショップなどにも力を入れているそうで、「ハワイアンのおばあちゃんは、車椅子に乗っていても、手だけ、目だけを動かして踊るんですよ。ひとりでも多くの人に、フラの力で元気になってもらうことが、私の願いです」

講師紹介

Niulani Akane(ニウラニ アカネ)
Niulani Akane(ニウラニ アカネ)
フラダンス講師、フラダンサー
ハワイ島在住のフラマスターと大自然の生活をともにし、食やフラの根本を学ぶ。現在、千葉を拠点にクラスを持ち、自然や愛を感じるフラを広めている。イベントではフラやレイメイキングのワークショップを行ない、記念品としてのレイ作成も手がける。2017年より「Aloha life -niu-」の活動を開始。気軽に身近にある“Aloha”を一緒に見つけ笑顔が広がる空間づくりを目指している。ダンサーとしても活動中。ハワイアンや、さまざまなジャンルのミュージシャンとコラボを重ね、自身の表現とアロハスピリットを大切に踊っている。