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イベントレポート

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2017年2月26日(日)14:00~15:30

渡部 亜矢(わたなべ あや) / 実家片づけ整理協会 代表理事

春に向けて!生活グッズが片づく部屋づくりのヒント
~洋服からキッチン、書類まで~

春はもうすぐそこ!近づく新年度を、スッキリとしたお部屋で迎えたいと誰もが思っているはず。年末に大掃除をしたはずなのに、もう部屋が散らかり始めている。部屋のどこから手をつければいいか分からない。毎日片づけてはいるけれど、もっと良い片づけ方法を知りたい。そんな人にオススメしたいセミナー。洋服も、キッチンも、どんどん増える書類も、それぞれの片づけ方法をマスターして、ストレスフリーな部屋づくりを実現!

春は物を5割減できる片づけのベストシーズン

d-labo湘南で何度も開催され、好評を呼んでいる渡部氏の片づけセミナー。毎回無理のないリバウンドしない片づけのポイントを、多くの事例とともにレクチャーしていただいている。今回は、全員が渡部氏のセミナー初参加ということで、皆さん真剣な表情で聞き入っていた。

「春は生活グッズを片づけるのにベストなタイミングです。年末の大掃除は、寒いし忙しいしで実はやりにくいもの。さらに春は、新生活に向けて物が増える時期。春休みになると、お子さんがいる方は大量に物を持って帰りますよね。今のうちに片づけておかないと間に合わないという期限付きであることも、年度末の片づけがおすすめの理由です」

渡部氏によると「春は物を“5割減”できる!」「今日ここに来ているというだけで大丈夫、片づけはできます!」と笑顔で勇気づける。

「物というのは、時間や年齢とともに何もしなくても増えていきます。あってもなくてもいいのに『捨てなくてもいいか』とそのままにしているものこそ、気をつけてください」

ではどうやって片づけるのか。渡部氏は「3つの法則」を紹介する。

①「いる」「いらない」を分け、その判断ができない「グレーゾーン」を、段ボール箱などの一時保管箱に入れて「見えなくする」
「片づけが得意な人は物に対して『なくてもいい』と考え、苦手な人は『捨てなくてもいい理由』を考えます。物が捨てられない、という人は一時保管箱を使うことで、悩む時間、物の量、いらないものを持ち続ける罪悪感をなくすことができます」

②家族共通の片づけのルールをつくる。
「『玄関や廊下に物を置かない』『ランドセルの置き場所を決める』といった『ここだけはキレイにしよう』という共通の認識を家族でもつようにしましょう」

③思い入れ指数の少ない順番に片づける。
「まずは外回り・玄関・トイレ・廊下・階段・お風呂場を。次に寝室・キッチン・リビング。そして最後に、クローゼット・押し入れ・本やCDを。思い入れの少ないものから手をつけて、片づけのスキルを上げていくことで趣味の品や貴重品、書類など、難易度の高いものにも対応できるようになります」

服、食器、ストック…物を減らすためのアイディアの数々

次はアイテム別、場所別にレクチャー。まず「服」について、具体的な事例を見てみることに。ある若い女性の部屋の写真では、クローゼットの扉の前にパイプハンガーが置いてありそこに大量の洋服がかかっている。「クローゼットがいっぱいになったからパイプハンガーを買ってきて、そこにも服が収まらなくなってパンプハンガーの上にさらに服を積んでいって…と、ミルフィーユ状態(笑)」

「“着る服”と“着られる服”は違います。“よそ行き”や“思い出の服”も、この機会に見直しましょう。片づけをした結果『黒と白の服ばかりだったので、赤い洋服を買ってみた』という人もいました。片づけがおしゃれの幅が広がるきっかけにもなることもあります」

キッチンの片づけでは、とにかく流しにものをためないようにしたい。食器も、“お客さま用”“普段使い”の区別をなくしていけば、気に入った物を使え持つ量を減らすこともできる。ストックを持ちすぎるというのも、片づけが苦手な人の特徴のひとつ。サランラップが各サイズ何本もある、というようなことになるので注意したい。

物を減らすことができたら「家族共通のルール」として「ここだけは片づける」場所を決める。共有エリアの玄関、廊下、ダイニングテーブルなどについてルールを決めたら「片づいた陣地を広げていくような感じで」プライベートエリアの机の上や床についても話し合っていく。

「元気のあるときではなく、疲れていてもできるような片づけの仕組みをつくることで、片づけが習慣になりもっと楽になるはずです」

“センス”よりも“習慣”でリバウンドのない片づけを

モデルルームのような部屋に憧れても長続きしなければ意味がない。片づけのリバウンドをしないためには「センスよりも習慣が重要」だと渡部氏は言う。

「買い過ぎないこと。帰宅動線をチェックすること。疲れたときに片づけられるかチェックすること。この3つのチェックでリバウンドを防ぎましょう」

最後に、参加者同士2~3人で一組になって「春休み前に①できること ②難しそうなこと」について語り合うことに。「着られなくなった洋服を捨てたい」「押し入れに眠っている高額の英語教材が捨てられないかも…」と、いろいろな意見を交わしていた。

渡部氏の願いは、片づけによって「安心・安全・健康に暮らせる家」を実現し、片づけに悩むことなく自分の時間を有意義に過ごしてほしいということ。今回のセミナーもきっと、参加者たちの毎日の暮らしが変わるきっかけになったに違いない。

講師紹介

渡部 亜矢(わたなべ あや)
渡部 亜矢(わたなべ あや)
実家片づけ整理協会 代表理事
銀行や出版社勤務などを経て、2016年より一般社団法人実家片づけ整理協会の代表理事に就任し、「実家片づけアドバイザー®」育成講座を開講。少子高齢化社会に特化した講師育成、出張片づけサービスの人材育成や、忙しい人も安心・簡単な、整理収納の講座を展開中。メディア出演多数。

【著書】
『カツオが磯野家を片づける日 ~後悔しない「親の家」片づけ入門~』SBクリエイティブ
『プロが教える実家の片づけ』ダイヤモンド社
『「5つの鉄則」でラクラク!実家の片づけパーフェクトBOOK』光文社 ほか