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イベントレポート

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2017年4月29日(土) 14:00~16:00

中野 貴史(なかの たかし) / RIZAPトレーナー

トレーニングの実践で目指す理想の自分!RIZAP健康セミナー

あっという間にやってくる「夏」に向けて、理想のカラダづくりにチャレンジしようというd-labo湘南の『Body Making Challenge 2017』。今回はご存知「RIZAP」トレーナーの中野氏にお越しいただき、トークショー&トレーニングレッスンのセミナーを実施!参加者はそれぞれの生活習慣を振り返り、自身の健康について考えながらRIZAPメソッドを楽しく勉強した。来たる薄着の季節に向けて、カラダづくりのスタートダッシュとなった。

過去から現在までの生活習慣を振り返ってみよう

「結果にコミットする」のコピーで日本中を席巻しているプライベートジム「RIZAP」によるセミナーとあって、G.W.初日のd-labo湘南には多くの参加者が集まった。講師はRIZAPパーソナルトレーナーであり、昨年まで店舗責任者として数々のお客さまと接していた中野氏。今回は限られた時間の中で、実際に「RIZAP」に通っている人の初回トレーニング時に話す食事のことと、足のトレーニングを紹介していただいた。

早速ウォーミングアップとして“脳トレ”に挑戦。座ったまま手の平を開いて前に突き出し、声を出しながら親指から順に指を折っていく。続いて右手の親指だけ折った状態から再び順に指を折っていく。左手は指1本分遅れて折っていくことになるのだが、これが意外に難しく気がつけば右と左が同じになってしまって、参加者からは思わず笑い声も。


「最初に今日のゴールの確認をします。それは『明日から(もしくは今日の夜から)実践する』ということです。これからお伝えすることの中から、ひとつでもいいので実践することが皆さんのゴールです」

まずは自身の生活習慣を振り返ることからスタート。配布されたワークシート「わたしのカラダ履歴書」に過去から現在までの体重の変化を記入し、さらに体重の推移が激しい所に「就職して食生活が乱れる」「ダイエットを始めた」など、仕事やプライベートで大きく変化した物事を当てはめてみる。

「体重の増減は、女性はデコボコ、男性は徐々に上がっていく傾向があります。35歳からは筋肉量が落ちていくので、数字は下がりにくくなりますね」

次に中野氏は「皆さんはご自身のライフプランや資金計画を考えたことがありますか?私はトレーナーになる前は信用金庫で働いていたので、お客さまに『ライフプランを考えましょう』ということをよく言っていたのですが(笑)、ただ自分がやせるためだけではなかなか生活習慣を改善することはできません。たとえばご自身が40歳で息子さんが5歳の場合。生活習慣が悪いまま10年後を迎えると、高校大学と教育費が一番かかる時期に病気になってしまいます。家族など自分に関わる人のことを考えることはとても大切なこと」

生活習慣の乱れが引き起こす生活習慣病は、不適切な食生活や過度のストレスから始まり、肥満・高血圧といった症状が表れ、メタボリックシンドロームになり、と段階をふんで深刻になっていく。そのことを中野氏は「川」にたとえて説明する。

「川が上流から流れてきてメタボリックシンドロームに至り、その先に大きな滝があると思ってください。この滝を越えて下の川まで流されてしまうと、虚血性心疾患や脳卒中、糖尿病、さらには半身の麻痺、日常生活における支障や認知症に。こうなると私たちトレーナーの手には負えないし、もう滝の上に戻ることはできません。とにかく滝を越えないことが大事なのです」

さらに中野氏は、RIZAPによって4か月で20kg近くの減量に成功した著名人の例を挙げながら「糖尿病で足が壊死を起こして、このままでは切断しなければならないという滝を越える寸前まで行った方は、生活習慣を改善することで健康になったし、実際に医療費も少なくなりました」

生活習慣病により健康を損なってしまうと、治療費や収入減などによる家計の負担だけでなく、自分自身と家族の心の負担、身体の負担とお金で買えない損失も出てくる。「ただ“痩せる”ということだけではなく大切な人の顔を頭に思い浮かべながら、健康に対しても意識をもってダイエットに取り組めるといいと思います」

ここで「生活習慣を振り返るワーク」として「よくないと思う生活習慣と改善したい生活習慣は?」「過去最高の体と現在の体との違いは?」「今日の夜、明日の朝の食事は何を食べますか?」について、それぞれワークシートに記入してみる。自身の生活習慣を改めて見つめるよい機会となった。

ポジティブな動機をもつことがダイエット成功の鍵

続いてのテーマは「心のメカニズム」。中野氏は「これこそが、RIZAPのメソッド。すごく基本的なことでありながら、私たちが結果にコミットできるのは心のメカニズムを大切にしているからなんです」と断言。

人が何かしらの行動を起こす時、そこには「動機」が存在する。その「人が動く要因」に、ポジティブなものとネガティブなものがあると中野氏は言う。たとえばダイエットを始める時「成長したい」「輝きたい」「目標を達成したい」というのがポジティブな動機、「痛みや苦しみといった不健康な状態を回避したい」というのがネガティブな動機である。

「ネガティブな動機で始めたことは長続きしにくいので、ダイエットには向いていません。だからRIZAPではワクワクできる動機をとことん探します」

「服をきれいに着こなしたい」「運動会で活躍したい」「セカンドライフを楽しみたい」といったポジティブな動機を見つけるとともに「成功後にやりたいこと」と「誰に喜んでもらいたいか」を考えてもらう。「女性の場合“同窓会に出たい”と“子どもに喜んでもらいたい”の組み合わせが一番効果がありますね」理想の自分をできるだけ具体的に思い浮かべることがダイエットの成功の秘訣なのだ。

では、理想と現実の乖離を埋めるにはどうしたらよいのか。中野氏は「まずは脂肪燃焼効果に関わる知識を得ること。そして、週に2日50分の筋力トレーニングと、毎日の食事を低糖質に変えることを2か月以上続けて習慣化することが、RIZAPのメソッドです」

特にポイントなるのは低糖質の食事だ。糖質を摂ると血糖値が上昇し、インスリンが分泌されて余分な糖質が脂肪に変換される。これが「太るメカニズム」だ。さらに体の中でエネルギーとして消費される順番は糖質→脂質→たんぱく質なので、糖質を摂る量を減らせば余分な脂肪がつくられないだけでなく、脂肪が燃えやすい体になれるということ。

「基本的には肉や魚などの主菜、野菜などの副菜を2品、汁物。RIZAPでは食材の選び方についても詳しくお伝えしています。たとえば野菜のなかでも根菜類は糖質が多く、緑色・淡色野菜は糖質が少ない。お酒ならビールやワインといった醸造酒ではなく、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒を選ぶといいですよ」

低糖質の食事を続けるだけでは一定のところまでいくと体重が落ちなくなるので、高タンパク質の食材を体重の1~1.5倍グラム数(たとえば体重が50キロだったら、50~75グラム)を目安に摂るとよいという。
「食事の際のポイントは5つ。お水は1日2~3リットル。野菜は肉・魚と同じグラム数を食べる。1回の食事は腹八分目。糖質を食べなくてはいけない時は、サラダで食物繊維と油を先に食べてから。エネルギーの代謝を下げないように、ビタミンとミネラルを摂ること。まずは夜だけ低糖質の食事にする“プチ低糖質”から始めてみてください。ご飯が大好きでどうしても食べたいなら、量を半分にするなどできることからやっていきましょう」

ダイエットのサポーターを作って“よい習慣”を継続!

体重を落とすとともに運動によって筋肉をつけていくのもRIZAPの特徴。有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせて、より脂肪を燃やしやすくするのだという。

そこで実際にRIZAPの初回に行なうトレーニングのうちから、足の種目をやってみることに。軽くストレッチしてからベーシックなスクワットに挑戦。「基礎代謝アップと美脚効果もあります」15回を2セット、その後足幅を広げて内ももとお尻をピンポイントで使うスクワットも15回を2セット。さらに足を前後に開いて前傾姿勢をとったまま、膝を曲げて体を上下させるトレーニングも。参加者たちは真剣な表情で取り組んでいた。

「こうしたトレーニングは習慣化して継続していかなければ意味がありません。ダイエットがうまくいかない理由のほとんどはメンタルの問題なので、まずはポジティブな動機と明確な目標設定をすることが大切。そしてモチベーションを持続させるために、2人以上で一緒にトレーニングすることがポイントです」

最後に中野氏から“宿題”が。「サポーターを作りましょう!ご家族でもご友人でもいいです。そしてそのサポーターに『明日から○○にチャレンジする!』『いつまでに△△して××になる!』と宣言しましょう!」

質疑応答の時間にも参加者たちから積極的な質問が飛び、やる気がアップしたことを実感。「ボディメイクというのは足し算。いい習慣をどんどん足し算していけば体はいい方向に流れていきます。いい足し算をして健康の時間を長くしてほしいですね」

講師紹介

中野 貴史(なかの たかし)
中野 貴史(なかの たかし)
RIZAPトレーナー
RIZAP六本木店、神宮前店、柏店にてトレーナーとして活動。
約200名のゲストやCMモニターを担当。直近では、柏店の店舗責任者として店舗運営も行なう。現在は、企業や自治体に向けて全国各地で健康セミナーも行なっている。