スルガ銀行 Dバンク支店

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

イベントレポート

イベントレポートTOP

2017年6月25日(日)13:00~14:30

長谷川 亜美、福岡 誠、平田 小百合、齊藤 武、ぺるりん駅長 /

~伊豆急オモシロ駅長プロデュース~
"楽しい"がいっぱい!家族でお出かけしたくなる「伊豆」

湘南とはまた違った味わいのある、海のまち「伊豆」。個性豊かな「伊豆急オモシロ駅長」たちが、その魅力をじっくりたっぷりお伝えするトークショーが開催された。夏に家族で出かけたくなる、楽しくためになる時間となった。

1.初心者・ファミリー鉄道教室&伊豆急行リゾート列車紹介 By 鉄道新聞駅長

静岡県伊東市の伊東駅と、下田市の伊豆急下田駅を結ぶ伊豆急行線、通称「伊豆急」は、海のそばを走る風光明媚な路線として全国的にも人気が高い。その伊豆急と、伊豆という地域の魅力を知り尽くしているのが、今回の講師である「伊豆急オモシロ駅長」たち。2011年に伊豆急行開業50周年を迎えたことを記念してスタートしたプロジェクトで、「ともに力を合わせて伊豆の魅力をPRしよう」と、さまざまなジャンルから個性豊かな「オモシロ駅長」が任命されている。

司会を務めるのは、「バリ舞踊駅長」長谷川氏。湘南地区でバリ舞踊のグループを主宰している長谷川氏は、d-labo湘南でも何度かセミナーを開催している。今回も美しいメイクと民族衣装で着飾り、参加者の眼を楽しませてくださった。

「今日は、8人いる伊豆急オモシロ駅長のうち、4人と1匹?が来ています。バリ舞踊駅長の私、長谷川、鉄道新聞駅長の福岡誠さん、ノルディックウォーキング駅長の平田小百合さん、ジオパーク冒険団駅長の齊藤武さん、そして下田のご当地キャラ、ぺるりんです」

まずは鉄道新聞駅長の福岡氏が、「初心者・ファミリー鉄道教室&伊豆急行リゾート列車紹介」をテーマに語る。幼稚園から電車が走るのが見えたことがきっかけで電車好きになったという福岡氏は、電車に乗ることが大好きないわゆる“乗り鉄”。インターネットで鉄道新聞を立ち上げ、その編集長として活動中だ。

「伊豆にはいろいろなリゾート列車が走っていますが、伊東駅と伊豆急下田駅間を走る列車のなかでも特におすすめしたいのが『リゾート21』。全国でもトップレベルの豪華な普通電車です。先頭車は展望席になっているのに加え、後ろの車両にも海側に向かってシートが取り付けられていて、列車に乗っていながら海の眺めを楽しむことができます」

「リゾート21」には、「黒船電車」と「キンメ電車」の2種類がある。「黒船電車」は電車としては珍しい漆黒の車体が特徴的で、車内には坂本龍馬やペリーの等身大の写真も貼られており、雰囲気を盛りあげる。一方、「キンメ電車」は伊豆の特産品である金目鯛がモチーフの真っ赤な車体にシルバーのグラデーションを施した、こちらも全国的に珍しいデザイン。各車両ごとに内装が異なっており、それぞれが伊豆の魅力をPRしている。いつ走っているのか事前にダイヤを確認さえすれば、気軽に利用することができる。

首都圏から伊豆を目指すなら、JR東日本の「スーパービュー踊り子号」がおすすめ。ハイデッカーと呼ばれる高床式で見晴らしがよく、1人掛け専用シートがあることも特徴だ。展望席やグリーン車以外の普通車の窓も天井まで大きく開いたスーパービュー。キッズルームや授乳室もあり、小さな子どもをもつ家族連れにも優しい仕様となっている。

昨年デビューし人気を集めているJR東日本の「伊豆クレイル」も魅力的だ。

「女性を意識しており、テーマは『食とお酒、会話を楽しむリゾート列車』。小田原駅から伊豆急下田駅間を運転しています。食事を楽しみたいなら、レストランがセットになった旅行商品で。食事がつかない指定席のみの乗車もできます」

そして、今最も注目を集めているのが、伊豆急と東急電鉄で運行する2017年7月21日デビューの「ザ・ロイヤル・エクスプレス」。

「ポイントは、その贅沢さで話題を呼んでいるクルーズトレイン『ななつ星in九州』を手がけたデザイナーがデザインしていること。乗客専用ラウンジがあること。食堂車に寿司カウンターがあること。ファミリーシートがあること。運賃と食事がセットになった旅行商品としての販売のみで、第1期(7月分)は抽せんで完売しました」

そのほか、城ヶ崎海岸駅には無料で利用できる足湯「ぽっぽの湯」があるといった小ネタや、おすすめの鉄道本として、かわいい絵本『とれたんずのえほん はやぶさくん つぎはー』、駅の発車メロディが楽譜になった『鉄のバイエル』、「乗り鉄におすすめ」の『JR 私鉄 全線塗りつぶし地図帳』をご紹介いただくなど、楽しい情報が満載のトークとなった。

2.伊豆の自然満喫!ノルディックコースのオススメスポット
By ノルディックウォーキング駅長

次にご登場いただいたのは、ノルディックウォーキング駅長の平田氏。ノルディックウォーキングはフィンランド発のフィットネススポーツで、2本のポールを使いながら歩くエクササイズのひとつ。常に三点支持でウォーキングするため、脚や膝の負担が軽減される。通常のウォーキングに比べエネルギー消費量がUPするため、ジュニアからシニアまで幅広い年齢層に普及している。

平田氏は伊豆急全線ウォークを通じて、さまざまなノルディックウォーキングコースを体験している。今回は、下田のあじさいを巡るコース、海が自慢の爪木崎コース、富士山も見える西伊豆エリアコース、桜と菜の花を両方楽しめる南伊豆コース、川から直接海へ流れ込む対島の滝が見どころの伊豆高原エリアコースなど、写真とともにたっぷりと紹介していただいた。

「伊豆では海上花火をはじめ、趣向を凝らした花火大会が数多く開催されます。海のお祭りでは町内会別に神輿や山車が出るなど、大変盛りあがります。暖かいイメージですが、冬には雪も。雪と桜を同時に楽しめることもあります」

ここで実際にノルディックウォーキングを体験することに。参加者全員にポールが渡され、平田氏のレクチャーで会場内を歩いてみた。

「ポールを使って歩くことで、通常のウォーキングよりもカロリー燃焼率が高くなります。二の腕やせにも効果が期待できますよ」

ポールは非常に軽く、グリップには手首に巻くストラップも付いているので、手の中でしっかり安定する。まずはポールを使ってストレッチ。腿やふくらはぎ、背中、腕をしっかり伸ばしていく。

次は歩いてみる。足を踏み出す時に、踏み出した足とは逆側のポールを地面に付けて、体をグッと押し出すようにして進んでいく。ついついポールを杖のように扱って、体より前についてしまいがちだが、そうではなく、体を後方から押し出すための補助として使うことで歩幅や手の振りが大きくなり、「全身を使って歩いている」実感があった。参加者たちは何度も行ったり来たりしてコツをつかんでいった。

「腕を大きく振り肩甲骨を動かして、かかとから着地するようにして歩きます。健康維持に効力抜群です。ふだん体を動かさない人でも、ポイントさえ押さえれば簡単に高い運動効果が得られます。会話をしながら楽しく歩くことができるので、ぜひはじめてみてくださいね」

3.知れば楽しい!伊豆半島の成り立ちとジオクイズ! By ジオパーク冒険団駅長

トークショーの最後は、ジオパーク冒険団駅長の齊藤氏が伊豆の自然についてレクチャー。まずは「湘南はどこ?」「伊豆半島はどれ?」と、地図や航空写真を使ったクイズでウォーミングアップ。

「伊豆半島は、約2000万年前、現在の硫黄島があるあたりで海底火山が爆発して誕生しました。それがフィリピン海プレートに乗って、南からはるばると移動し本州にくっついたんです。箱根も伊豆半島と一緒に来たと言われています。つまり小田原も伊豆半島の仲間。湘南と伊豆半島は近しい関係にあると言えます」

次のクイズは「ジオパークのジオって何?」。答えは「大地・地球」。つまりジオパークとは「大地の公園」という意味だ。「価値ある地質、地形を主な見どころとする自然の中の公園」を世界各国で認定している、ユネスコの正式プログラムなのである。

「地質、地形について知っていただくために、今日は湘南の海岸の砂と伊豆の白浜海岸の砂を持ってきました。顕微鏡で見比べてみてください」

d-labo湘南がある藤沢市あたりでは海岸の砂は黒い。この黒い砂を顕微鏡で覗くと、キラキラとした結晶のようなものが見える。一方、真っ白な伊豆の砂は透明感があり細かい。参加者たちはその違いに声をあげて感心していた。

「これは伊豆半島の成り立ちと深い関係があります。湘南の砂が黒いのは海岸が汚れているわけでなく、マグマが陸上で噴火したものが砕けてできているから。伊豆の砂は、貝殻やサンゴ、水晶など、南から運ばれて来たものからできている。伊豆半島では陸上で火山が噴火したことはありません。つまり、湘南の砂は陸のもの、伊豆の砂は海のものと、由来が違うわけです」

では、その伊豆半島の海にはどんな魅力があるのだろう。

「ここからは磯の生き物の話です。下田周辺には磯遊びが楽しめる海岸がたくさんあります。今日は外浦海岸で撮ってきた動画をお見せします」

潮がひいた磯にはあちこちに潮だまりができ、海藻を身にまとったイソクズガニや、ナマコ、ウニなど、小さな生き物が簡単に見つけられる。子どもはもちろん、大人も夢中になれるはずだ。

「伊豆半島は海に突き出ているので、生き物もたくさんの種類がいるんです。この夏はぜひ家族で遊びにきていただきたいですね」

最後は、下田のご当地キャラ「ぺるりん」が登場。「アメリカ・ロードアイランド州ニューポート市生まれのペンギンで、たまたま太平洋で遊んでいたら金目船にかかり、下田港で水揚げされた」というプロフィールをもつ新種の生物だ。丸々とした青いボディがなんとも「ゆるく」、ほっこりさせる。とおりかかった子どもたちとも気軽に触れ合っていた。参加者と一緒に記念写真を撮影して、トークショーはみんなの笑顔で終了。

ディープな伊豆の魅力をたっぷりと楽しんだ90分となった。

講師紹介

長谷川 亜美、福岡 誠、平田 小百合、齊藤 武、ぺるりん駅長
長谷川 亜美、福岡 誠、平田 小百合、齊藤 武、ぺるりん駅長

バリ舞踊駅長(長谷川 亜美)
バリ舞踊グループ「バスンダリ」主宰。
大好きな伊豆や湘南地区を中心に、バリ舞踊の楽しさを伝える活動を精力的に行なっている。d-labo湘南でも何度かセミナーを開催している。

鉄道新聞駅長(福岡 誠)
25年以上にわたる鉄道ファン。
15歳でモバイルサイトを、16歳でPC鉄道サイトを立ち上げ、現在は鉄道に詳しくない方にも鉄道のおもしろさを伝えるネットメディア『鉄道新聞』の編集長を務める。

ノルディックウォーキング駅長(平田 小百合)
碧い海・青い空・緑深き山々に魅せられて伊豆高原へ移住。恵まれた環境の中で「ノルディックウォーキング」を楽しみながら、伊豆の魅力を伝えている。日本ノルディックフィットネス協会・ベーシックインストラクター。

ジオパーク冒険団駅長(齊藤 武)
福岡県生まれ。
伊豆の自然にほれ込み下田に移住。本職として学習塾の先生を務める一方で、時には伊豆半島ジオパークガイドとして、地元の子どもたちや観光客のみなさまに伊豆半島の魅力を伝えている。

ぺるりん駅長(下田のご当地キャラ)
アメリカロードアイランド州ニューポート市生まれのペンギン。
太平洋で遊んでいたところ、八丈沖にて金目船にかかり下田港に水揚げされる。以後、下田のご当地キャラとして修行中。