特集
2014 Jun.26
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.33
“山ガール”の次は“虫ガール”!? “虫好き女子”が増えている理由とは?
夏休みにセミを捕まえたり、カブトムシに相撲をとらせたり……そんな虫にまつわる思い出を持つ男性は多いでしょう。しかし最近、虫をめぐる新たなトレンドが注目を集めています。「かつては虫好きと言えば男性ばかりでしたが、ここ数年、虫好きの女性が増えています」。そう語るのは、『虫目で歩けば』や『毎日が楽しくなる「虫目」のススメ』などの著者で、虫にまつわるさまざまなイベントも主催するフォトエッセイストの鈴木海花さん。では、いったいどうして“虫好き女子”が増えてきているのでしょうか?

実は多かった“隠れ虫好き女子”

photo by 鈴木海花
「私自身、小柄だったということもあって、子供の頃から小さいものが大好きでした。よく観察すると虫は本当に綺麗ですし、脱皮などの変態や独特な繁殖方法にもすごく惹かれるものがあります」
そう語る鈴木海花さんですが、2010年に『虫目で歩けば』を出版するまでは、あまり大っぴらに“虫好き”を公言できなかったと言います。しかし近年、デジタルカメラやSNSなどが発展してきたおかげで、同じ“虫好き女子”をつなぐ環境ができているようです。
「女性にとって重要なのは、“共感”です。安価で高性能なデジカメの普及、そしてブログや、FacebookなどのSNSによって、いろんな人と情報共有ができるようになったことが大きいと思います。私のような虫好きの女性は実は少なくなかった。でも、それをカミングアウトできる場がなかったというわけです」
また“虫好き女子”の集まりはネットに留まらず、現在、池袋自由学園明日館で進行中の「むし塾」や原宿で開催した「虫カフェ」なども、賑わいを見せているのだとか。

photo by 鈴木海花
「例えば、虫を観察するために暗くて人気がない森へ行きますよね。でも女性1人ではやっぱり怖い。それに1人よりも複数で探したほうが効率もいいですし、見つけたときの喜びも2倍、3倍になります。私が開いたイベントで、虫の観察仲間を見つける人もいます。それがすごくうれしいですね。あとは虫グッズの販売もしています。かわいくて魅力的なブローチやスカーフなども女性の心を掴めていると思います」

photo by 鈴木海花
鈴木さんによると、関東地方では5月から7月の梅雨明け頃までが虫のハイシーズンだと言います。まさに今が旬。魅力あふれる虫の世界に踏み出してみてはいかがでしょうか?