今回のスタイルは「ウッドテイストのくつろぎ部屋」

ナチュラルなウッド製の家具で構成しながら、無骨なインテリア小物やグリーンが小気味よく飾られている。

今回取材をさせていただいたお部屋の持ち主はインテリアスタイリストの遠藤慎也さん。明るめのウッド製家具が軸となった空間では、巧みなレイアウト術もさることながら、至るところに飾られたインテリアの数々も独特の存在感を放っている。これらは自身のアンテナにヒットしたものばかりで、長年にわたり集められたコレクション。よく見ると、ガラス、鉄、アルミ、プラスチックなど、さまざまな素材のインテリアがセレクトされており、このちょっとした変化球もおしゃれの底上げに一役買っている。

【Room Data】

最寄り駅/東急東横線「中目黒」駅 間取り/1LDK（10畳） 家賃/12万円

TV、CM、広告、雑誌など様々な媒体で活躍する若手インテリアスタイリスト

Point Of Style 1 「機能性も兼備するテーブル＆チェア」

【Interior Data】

テーブル：￥24,900／イケアにて購入
カルセリチェア：各￥12,000／グラフィオにて購入
フラワーベース：￥12,000／プルーフ オブ ギルドにて購入（右端）
フラワーベース：￥500／イケアにて購入（右から2つめ）
アルヴァア・アールトのベース：￥5,000／購入店不明（右から3つめ）
テラのベース：￥12,000／ボワンヌフで購入（右から4つめ）

左右の天板が開くダイニングテーブルは普段はコンパクトに折り畳んでおり、1960年代の名作チェアとして知られるカルセルチェアも重ねて壁づけしている。どちらも人数や用途に応じて使えるように、限られたスペースを上手く使っている。それぞれサイズやデザインが異なるフラワーベース（花瓶）もアクセントに効果的。

Point Of Style 2 「間仕切り役も担うシェルフ」

【Interior Data】

E&Yのディスプレイシェルブズ：￥98,000／E&Yにて購入
アルヴァ・アールトのフラワーベース：￥19,000／イッタラにて購入（写真右2枚目）
アンバー色のフラワーベース：￥1,000（写真右2枚目）
黒色のフラワーベース：￥1,500／無印良品にて購入（写真左1枚目）
白色のフラワーベース：￥700／イケアにて購入（写真左1枚目）

モンステラやポトスなど多種多様なグリーンを飾りながら、アート本などの収納にも使うのはE&Yのディスプレイシェルブズ。そのデザイン性の高さにも目を惹かれるが、ソファとの間仕切りを考えて配置された点も高ポイントだ。シェルフ（棚）と言えば壁付けに置いてしまうのが常だが、このようにちょっとしたアイデアが存在価値を倍増させる。ぜひマネしたいテクニックだ。

Point Of Style 3「トーンを考えて統一感ある見栄えに」

【Interior Data】

ラグ：￥18,000／イケアにて購入
ソファ：￥250,000／パシフィックファニチャーサービスにて購入（写真右2枚目）
クッション：￥4,900／イケアにて購入（写真右2枚目・右端）
クッション：￥3,000／フランフランにて購入（写真右2枚目・右から2つめ）
クッション：￥5,900／プエブコにて購入（写真右2枚目・右から3つめ）
クッション：￥1,000／イケアにて購入（写真右2枚目・右から4つめ）
テーブルにしているクッション：￥12,000／プエブコにて購入（写真左1枚目）
天板にしているお盆：￥3,000／プエブコにて購入
スノーピークのシェルフコンテナ：￥10,000／スノーピークにて購入

ファブリック地のソファに合わせてテーブルや収納ボックスを配置している部屋の中心部分。複数投入したクッションはくつろぎ度をアップさせるだけでなく視覚的にも奥行きを生んでいる。テーブルはなんとクッションとお盆を組み合わせたというもの。アウトドア用のコンテナをマガジンラックとして使用するなど、遊び心が随所に感じられるスペースだ。

Point Of Style 4「ちょっとした壁スペースも有効に使う」

【Interior Data】

ドア用ハンガー：￥1,500／ネットにて購入（写真右）
ウーテン・シロ：￥25,000／ジャーナルスタンダードファニチャーにて購入

ちょっとした壁面スペースは、どのようなインテリアを置くか悩むところだが、そこはさすがインテリアスタイリスト。ドア部分にはドア用ハンガーをセットしてよく着る洋服の収納スペースにあてており、白壁部分にはミッドセンチュリーの名作、ウーテン・シロを飾り、電卓やハサミ、サングラスなど、こまごました小物を収納している。

Point Of Style 5「インテリアになる家電＆グリーン」

【Interior Data】

チボリオーディオ：￥42,000／電化製品店にて購入（写真右2枚目）
ハンギングポット：￥3,000／ビオトープにて購入（写真左1枚目・右）
ハンギングポット：￥6,000／ビオトープにて購入（写真左1枚目・左）

ちょっとした小物にも焦点をあててみるとインテリアスタイリストゆえの審美眼が垣間見える。オーディオに選んだチボリオーディオは他のインテリアの邪魔をしないというより、むしろそれ自体が一つのインテリアになっており、グリーンを吊るすハンギングポットも高いルックス性を誇っている。ひとつひとつ部屋のテイストに合うよう選んだ結果が、空間全体を引き締めてくれるのだ。

Point Of Style 6「ドライフラワーを随所に散見」

【Interior Data】

アレキサンダー・ジラルドの玄関マット：￥10,000／雑貨屋にて購入（写真右2枚目）
ベージュのフラワーベース：￥1,200／イケアにて購入（写真右2枚目・右端）
イームズバード：￥15,000／hhstyle.comにて購入（写真右2枚目・中）
瓶：￥5,000／パシフィックファニチャーサービスにて購入（写真右2枚目・左）
壁掛けラック：￥12,000／ジャーナルスタンダードファニチャーにて購入（写真左1枚目）
ドライのハンギング：￥1,500／雑貨屋にて購入

アレキサンダー・ジラルドの玄関マットを立て掛けて飾るスペースは、玄関の入口付近。自ら作成したドライフラワーを飾っており、彩りに加えてアート的要素もプラス。ミニスケボーを収納する壁掛けラックにもドライフラワーが。

Point Of Style 7「顔立ちに加え光りの陰影効果も抜群」

【Interior Data】

デスクライト：￥4,490／イケアにて購入（写真右上2枚目）
球体：￥3,360／ジオグラフィアで購入（写真右上2枚目）
照明：￥8,000／ショップ ディテールにて購入（写真右下4枚目）
フロスの照明：￥12,000／hhstyle.comにて購入（写真左上1枚目）
ペンダントライト：￥12,000／目黒のインテリアショップにて購入（写真左下3枚目）

空間にバランスよく配置している照明は、無機質なものから遊び心あるものまで、面構えのバリエーションに驚く。インテリアの中でも投入するだけで一気におしゃれに見せてくれるアイテムだけに、多用使いとなるとその効果は倍増。夜には光りの陰影効果もあり、また違った雰囲気を作り出してくれる。

これだけセンスフルな空間だけに、どれくらいお金がかかっているのか正直検討がつかなかったが、要所要所を掘り下げていくと60万円台で構築されていた。ソファの25万円やシェルフの9万8,000円を除けば、ダイニングテーブルのようにリーズナブルなインテリアもチラホラ。要は自分の感性にヒットしたものを、いかに上手く取り入れるか。それを見事にこなしているお手本空間だ。

Information 1

スルガVisaデビットカード

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Information 2

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