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2015 Jun.16
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.83

メッセンジャーはどんなロードバイクに乗っているのか?

東京・赤坂の自伝車便「株式会社Cy-Q」のメッセンジャーの方々

新しくマシンを購入しようと検討しているサイクリストの方から、今年こそはロードバイクを始めようと考えている方まで、気になるのがマシンの選び方。

今回は、仕事で毎日ロードバイクに乗るからこそ、参考になるご意見がいただけるのでは?とメッセンジャーを仕事にしている3人に愛車のロードバイクについてお話をうかがいしました。ご協力いただいたのは、東京・赤坂の自伝車便「株式会社Cy-Q」のメッセンジャーの方々。

メッセンジャーという仕事

今回インタビューしたお三方
左:キシロ マサヒコさん(40)
バイク歴12年。
ライフセーバーやスポーツ用品店スタッフを経て同僚の勧めで現職へ。
仕事用バイクは「ARGON18」。
プライベートでは、ロード用に「CARRERA(カレラ)」、トライアスロン用に「MERIDA(メリダ)」を所有。

中央:倉岡勇一さん(27)
バイク歴8年。
映画『メッセンジャー』を観たことで、メッセンジャーの仕事に就くため購入。
毎日、上野から赤坂まで走って通勤。
愛車はCannondale(キャノンデール)。

右:一本松静香さん(21)
バイク歴3年。
大学入学後、トライアスロンへの参加をきっかけに購入。
沖縄、台湾などへバイクを持って旅に出ることも。
PINARELLO RAZHA(ピナレロラザー)を所有。
トレーニングを兼ねて、大会への参加費を稼ぐためにメッセンジャーに。

そもそも、メッセンジャーとはどのような仕事なのでしょうか。取材を受けてくださったCy-Qの報酬は、完全出来高制。メッセンジャーたちは、出勤後、各エリアで待機し、無線で本部からの配達依頼の連絡を待ちます。依頼数や実力にもよりますが、だいたい1日15~25件ほどの荷物を届け、80~100キロもの距離を走るそう。脚力も必要ですが、まずは地図を見ずに道が分かるようになることが大切なんだとか。そこで、現役メッセンジャーの3人に、苦労話や裏話を聞いてみました。

倉岡さん「大変なのは、台風や雪の日でも仕事をするところですかね。ただ、四季を感じられて、いろいろなジャンルの企業に行けることは魅力です。気づいたら、東京の地理とか、信号のタイミングまで体が覚えています」

一本松さん「東京は道が複雑なので、初めて行く建物にたどり着くまでに苦労します。雨が降っている時は、前が見づらい上に滑るので、さらに大変。仕事をしていて楽しいと感じるのは、都内を中心に回っているので大企業に入ることが多く、就活中の私にとって社風が見れて勉強になります。企業によってかなり社風が違うので印象が変わることがあります」

キシロさん「冬場の雨や雪は、手足など体の末端が、かじかんで動かなくなることも。あとは重い荷物を運ぶ時に、腰や肩を痛めることもあります……。そうそう、テレビ局や芸能事務所に荷物を届けることもあるので、稀に芸能人に会えることもありますよ」

体力勝負の外仕事だけに、共通する苦労は天候の問題のよう。その反面、地理を覚えたり、普段は入れない場所や会えないような人に会えたり、思わぬメリットもあるようですね。

カスタムで無限に広がる可能性と楽しさ

ロードバイクの魅力のひとつが、自分好みにカスタムすることの楽しさ。ハンドルに巻くテープや、ワイヤー、チェーンなどの消耗品は、交換時に好みの色やデザインに買い替える人も多いようです。また、完成車を購入するだけではなく、フレームから購入して組み立てることで自分だけの一台に仕上げる選択肢もあります。

<倉岡さんのカスタム>

倉岡さんのCannondale

倉岡さんが乗るCannondaleもパーツから組み立てた一台。

ブレーキは、右利きで力を入れやすいという理由から、通常と逆で右を後ろブレーキに変更。「急ブレーキをかけたときに、前のめりにならないようにするためと、無線機を左手で扱うことが多いので、右が前ブレーキだと危険だと自分で判断して、右手は後ろブレーキにしました」(倉岡さん)

ブレーキワイヤーとシフトワイヤーはSHIMANOのカラフルで目立つものに。サドルはトライアスロン用のもので、selle ITALIA (セラ イタリア)のサドルを使用しています。前傾姿勢が楽なように先端の部分が柔らかくなっていて、負担がかかりづらくなっているそう。

また、最近変更したというホイールはSHIMANOのRS31。ほかのホイールに比べて、リムの部分が風の抵抗を受けにくくなっているため、走りやすくなったそうです。

<一本松さんのカスタマイズ>

一本松さんのPINARELLO RAZHA

PINARELLO RAZHAの完成車を購入した一本松さん。特別なカスタムはしていませんが、自転車を長持ちさせるための組み方であるSSCという組み方をしており、メンテや調整、雨などに強い組み方で長持ちするそうです。

今まではアルミ素材のフレームのバイクに乗っていたそうですが、カーボン素材のバイクにしたことで軽くなり、走りがなめらかになって、ますます自転車にのることが楽しくなったそう。

「持ち運びやすく、旅行などにバイクを持って行く自分には合っていますね。ただ、飛行機に乗せるときは、頑丈なアルミと違って衝撃でフレームが折れてしまうこともあるみたいなので、そこは心配です。私は素材のこだわりというよりは、軽くて走りやすい自転車が良いと思って選びました」(一本松さん)

<キシロさんのカスタマイズ>

キシロさんのバイク

3人の中でも、ベテランのキシロさん。

SHIMANO製のブレーキ、シフトワイヤーはバイクのカラーに合わせて赤にしています。前輪のタイヤは曲がりやすいようにグリップ力が高いものにしました、パナレーサーのレースA、後輪のタイヤはパンクしないように耐久性の高いものを選び、コンチネンタルのグランプリ4000・フォーシーズンを使用。サドルは、長時間乗車するため、痛くならないように柔らかい素材のものとして、cobbサイクリングを装備しています。

「よく言われるのは『サドルは旅』という言葉。いろんなサドルを巡り巡って、自分に合うものを探すんですよね。乗っていくうちに慣れることもありますが、お尻が痛くなって乗らなくなってしまっては本末転倒なので、重要なパーツですよね。長時間乗るなら、柔らかいウレタン素材が良いですよ」(キシロさん)

初めてのバイク選びは「見た目」と「適正サイズ」

これからの購入を検討している人が悩むのが「どんなバイク」を選べば良いかということ。しかし、これに対しては満場一致の回答でした。

キシロさん「まずは見た目(笑)。あとは身長に合った適正なサイズをしっかりお店で測ってもらうことですね。2センチ単位くらいでサイズが決まっていますので。1台目は、見た目が気に入ったもの。それでバイクに詳しくなったら、2台目は良いものを買えば良い」

一本松さん「見た目が気に入れば乗りたくなっちゃいますよね」

なるほど。ではみなさんの好きなメーカーを聞いてみましょう。

一本松さん「ピナレロ!何といってもデザインがかっこいい!」

キシロさん「特に好きなバイクブランドはありません。あえて言うなら、ほかの人が持ってなさそうなもの、買う時の予算、用途、デザイン、カラーリングで選びます」

倉岡さん「フレームがオシャレなチネリ。初めて自分で買ったロードバイクでもあります。いつかレースに出ることを考えているなら、素材は軽さを重視し、乗っていて疲れにくいカーボンフレームがオススメです。メッセンジャーの仕事をしている人には、アルミフレームが丈夫で比較的安価で買えるのでオススメですね。仕事中にフレームに傷とかついてしまうので」

バイクは人生をより豊かな方向へと運ぶ

まさに趣味を仕事にしている3人。最後に、メッセンジャーバイクの魅力を教えていただきました。

倉岡さん「やはり自分の足で漕ぐという達成感。今では仕事でもプライベートでも長く一緒にいるので、友達みたいな存在になっています」

キシロさん「電車賃が浮く。行動範囲が広がる。そして自転車チームなどの仲間ができることですね。サクッと移動できるのが魅力」(キシロさん)

一本松さん「女性はまだ少ないので、都内を離れると声をかけられることが多くて、人との繋がりが増えた気がします。友だちと遊びに行くだけでも、待ち合わせ場所まで行くのに良い運動ができるので、日々充実した気持ちで過ごせます」

それぞれのライフスタイルをより豊かな方向へと運んでくれるロードバイク。この春は、バイクと一緒に新しいスタートを切ってみませんか?

文・中川謙次

Information

株式会社Cy-Q

http://www.cy-q.co.jp/

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