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2012 Nov.26
Dream & Passion
~輝ける女性たちの肖像~Vol.1

-イメージ作りの達人・宮本雅恵から学ぶ“素敵”の作り方-
「走りながら考える!」

アメリカでAICI国際イメージコンサルタントを取得し、現在、株式会社イメージ・ブランディング代表取締役の宮本雅恵さん。大学卒業後、大手化粧品会社に入社し、化粧品の商品開発を経て、ファッション事業部長やカタログ事業部長を歴任。25年の勤務後、独立し、現在は「ヒト」や「モノ」のイメージづくりのプロフェッショナルとして活躍しています。仕事と育児を両立し、現在も軽やかに走り続けている宮本さんに、これからの女性の生き方や輝く女性になるためのヒントについてお話を伺いました。

スルガ銀行d-laboスタッフ 和智あゆ美

「走りながら考える!」―イメージ作りの達人・宮本雅恵から学ぶ“素敵”の作り方―

大手化粧品会社をやめたのは、
家族との時間を大切にしたかったから

宮本雅恵さん インタビューの様子

d-labo宮本さんは大手化粧品会社を経て、2006年に独立されたと伺いました。以前の会社ではどんなお仕事をされていたのですか?

宮本総合職で入社し、11年間は化粧品の商品開発に従事しました。特にメイクアップ商品の企画開発を専門に、マーケティングから販売スタッフ教育まで、幅広い業務を手がけていましたね。その後、管理職としてアパレル・下着・ジュエリーなどの商品開発や事業戦略、販売推進、販売スタッフ教育などを行いました。

d-laboファッション事業部長やカタログ事業部長も歴任され、とても輝かしいキャリアですね。大企業を辞めて、独立されたきっかけは何だったのですか?

宮本当時、数百億円単位の数字を動かしていた仕事はやりがいがありましたが、それと同時に責務があり、自分が理想とするモノづくりができなくなってきたことも感じていました。そんな時、親の介護のことや子どもの受験があり、家族の気持ちを第一に考え、そばにいたいと退職を決意しました。1年半、専業主婦を経験したのちに、今の会社を起ち上げました。自分が培ってきたスキルを棚卸し、これまでの経験を活かせることは何かと考えた結果、商品開発、メイク、カラー、ファッション、人材教育など、自分の得意分野や好きなことが集約されていたのがイメージコンサルタントという仕事でした。

d-labo再び仕事をしようと思ったのは、なぜですか?

宮本ある日、自転車で犬の散歩をしていて、「こんなにのんびり生きていていいのか?そろそろ仕事に戻ろう」と突然思ったのです。まるで神様のお告げを聞いたみたいに(笑)。その頃は家族の問題も快方に向かっていましたし、初めは私が家にいることを喜んでくれた子どもたちに「最近、ママはカッコ悪い」と言われたこともありましたから。再び世の中に貢献したいと思い、社会復帰しました。

d-laboイメージコンサルタントとは、どんなことをされるのですか?

宮本人の印象の9割は見た目や声の雰囲気で決まると言われています。ビジネスの世界でも第一印象で自分をどれだけ効果的に、かつプラスに見せられるかが鍵に。そこで自分自身の「イメージブランディング」が大切になってくるわけです。イメージコンサルタントは、「アピアランス(外見)」、「立ち振る舞い」、「コミュニケーション」という3つのテーマをもとに、個人の魅力を最大限に引き出すお手伝いをします。私はプロダクト出身ですので、人だけではなくモノやコト、化粧品開発のコンサルティングやショップやイベントのイメージ戦略のサポートも行っています。

走りながら考える。迷ったときは「来た船」に乗ったほうがいい

宮本雅恵さん インタビューの様子

d-labo今の仕事をやっていてよかったことは何ですか?

宮本私の場合、お客さまと長いお付き合いができていることが励みになっています。1回きりのお仕事はしたくないと思っていましたから。たとえば、一度、化粧品開発のお手伝いをしてから、しばらく音沙汰がなくても、突然「困った」「相談したい」というような駆け込み寺的なご依頼があります。私をとても頼りにしてくださることがうれしいですし、特にこちらからお声掛けしなくても、そうしたことがあるたびに元気がでます。それが私の財産ですね。

d-laboお客さまからの信頼が宮本さんの元気の素なのですね。現在、仕事やプライベートで頑張ろうとしている女性に何かアドバイスをいただけますか?

宮本私は人から言わせれば、ラッキーに見えるようです。でも幸運だけでなく、自ら自分を奮い起こすところがあります。これは会社勤めをしていた時のことですが、会社の意向調査シートというものがあり、次はこういう仕事がしたい、やってみたいことなど、半年後、1年後に何をしたいのかということをビッチリ書いて提出していました。強調したいところにはしっかりアンダーラインまで引いて(笑)。私の場合、上司に恵まれていたということもありますが、そのシートに書いたことが次々と実現していきました。好奇心が旺盛で、常にビジョンがはっきりしていたんです。コーチングにも「自分の思い描く姿を書く」という手法があります。書くことによって自分の現在と未来の願望を整理することができ、無意識にプラスの方向にもっていくというエネルギーが生まれるのだと思います。

d-labo書いたことが現実になっていったとは凄いと思います。書くことによって見えないエネルギーが働くのですね。やりたいことがあっても女性は仕事や結婚、育児など、いろいろ悩む場面が多いと思います。そんな悩みをかかえる女性たちに宮本さんから伝えたいことはありますか?

宮本「悩む時間があったらやってみろ」ということでしょうか。いろいろ考え過ぎて一歩を踏み出せない方は、まずは歩きだし、そして、走りながら考えてほしいと思います。何も行動せずに見えない扉の向こうを想像して、自己解決するよりは、いったん走りながらいろいろ見た方が様子もわかりますし、世の中もよく見えると思います。このことは、特に若い世代の方にお伝えしたいですね。女性にはいろいろな選択肢がありますから、男性以上に悩まなければいけないはず。そこでヘンに悩まず、来た船に乗ったほうが意外に上手くいくと、周りや自分を見て思います。来た船に乗り、どこに行くのかを眺めながら…。やがてまた次の船が来ますから、その時に乗り換えていけば良いのです。

「ボディーカラー」×「シルエット」×「柄」がアピアランスの定義

宮本雅恵さん インタビューの様子

d-labo話は変わりますが、宮本さんから見て魅力的な女性とはどんな人ですか?

宮本イキイキと楽しく生きている人が魅力的だと思います。そのほうが本人も楽しいでしょうし、相手にも良い影響を与えると思います。自分の波動をどれだけ相手に伝えられるかということがポイントではないかと思っています。

d-labo内面的なものはやはり外見に表れてくると思いますが、アピアランスといいますか、見た目の部分では、プロとしてどういうコンサルティングをしているのですか?

宮本決して美醜ではなく、パッと見て魅力的に感じるというのは、当然あると思いますね。それはテクニック的なことで向上させることができます。第一に大切なのは自分の「ボディーカラー」を知ること。ファッションにしてもメイクにしても、ボディーカラーとの相性を考えることが大切です。たとえば、ボディーカラーに合わないファンデーションをつけると、薄くつけただけなのにものすごく派手に浮いて見えてしまうことがあります。また、自分の好きな色と似合う色は違います。好きな色は自分を癒してくれる色、似合う色は自分の魅力を最大限に際立たせてくれる色ですから、色を味方につけることがまず重要です。

宮本その次は「ボディーシルエット」に気をつけることが大切です。その人の体型、バランスに合わせて、どういうシルエットが似合うのかをアドバイスしています。たとえば、下半身と上半身のバランスが悪ければ、矯正していくという意味でのコンプレックス・カバーを、洋服のシルエットやパターン、素材感、色などで組み立てていきます。

宮本また、その人のファッションに「柄」をどう組み込んでいくのか。「ボディーカラー」と「ボディーシルエット」、「柄」をかけ合わせ、その人に一番ぴったりなスタイリングをつくっていきます。これがアピアランス向上テクニックの1つですね。さらに、そこに個性をいれていくために、ちょっとした「アンバランスさ」をプラスしていきます。色、シルエット、柄までなら、勉強すれば誰もがある程度はできます。それだけだとつまらないので、私がアドバイスする場合は、最後にその人らしい「アンバランスさ」を加えます。ちょっと崩したほうが、粋で格好が良く、時代性も感じられます。むしろ完璧なバランスのほうが流れてしまい、意外と人の印象に残らないものなのです。

宮本さんのカラーコンサルティング風景。カラーチャートを使いながら行う。以前はショートヘアだった。
宮本さんのカラーコンサルティング風景。
カラーチャートを使いながら行う。以前はショートヘアだった。

顔の形を変えていくのがメイクの神髄

宮本雅恵さん インタビューの様子

d-laboおすすめのメイク方法はありますか?

宮本そうですね。顔型を修正するメイクテクニックがあります。誰でも自分の顔で嫌なところはありますよね。一長一短といいますか、洗練された、シャープなフェイスラインを持っていても、シチュエーションによっては意地悪そうに見えたり、淋しそうに見える場合があります。たとえば、受付のお仕事をされるなら、顔が穏やかで柔らかな雰囲気がいいわけです。また、その逆に仕事でキリッとした印象を与えたい時は、ふっくらしたフェイスラインよりは、すっきりとシャープな顔型のほうが効果的なのです。シチュエーションによってデメリットになるケースはメイクで変えていきます。

d-labo顔型修正のメイクは簡単にできるのですか?

宮本ちょっとしたテクニックで簡単にできます。単に色を塗るのではなく、カタチを変えていくのがメイクの神髄ですね。顔型修正のメイクは、誰からも好感を持たれやすい卵形に近づけていくことが基本で、陰影のつけ方や眉の描き方がポイント。立体感の出し方や縦横のバランスで、本来の顔型のイメージを修正していくのですが、ファンデーションの2色使い、チークを入れる角度、眉の形や長さ、ハイライトカラーの入れ方などで、ガラリと顔型が変わります。

顔型修正のためのメイクテクニック(宮本さんの資料より)
顔型修正のためのメイクテクニック(宮本さんの資料より)

研修でも意識した人が勝ち組になります

宮本雅恵さん インタビューの様子

d-labo宮本さんが第一印象で重視するのはどこですか?

宮本私の場合、目線ですね。

d-laboそれはトレーニングすると変わるものでしょうか?

宮本意識するのとしないのでは全然違います。自分のできていないところを気がついて意識するだけで改善できます。そして意識的に繰り返すこと。それだけでずいぶん変わります。私は企業の社員研修も行っているのですが、研修でも意識した人が勝ちですね。「ちょっとできることからやってみよう」という前向きな意識を持っているだけで1年後には変わってきます。その効果として、いい仕事も来るはずです。いい仕事が来ればモチベーションが上がりますし、仕事が来る・来ないは自己責任だと私は考えています。

d-laboやはり意識して取り組むことが大切なんですね。言葉使いについても注意するところを教えていただけますか?

宮本どんなに賢くても、バリバリ仕事をこなしてきた人でも思いやりの言葉がなかったり、きちんとした言葉使いができていないとコミュニケーション不足になると思います。言葉使いを軽くみていると、自分1人で仕事をしている時は良いのですが、チームで仕事をするとか、人とどっぷり関わって仕事するとか、スムーズな人間関係をつくる上で支障をきたすと思います。それだけに言葉使いはとても大切なのです。

d-labo思いやりのある言葉使いができるかできないかで、その人の品性を決めてしまうところもありますね。

宮本まさにその通りで、どんなに丁寧な言葉を並べても、そこに心がないとダメですね。

大きな仕事をする時は、思い切った買い物をします

宮本雅恵さん インタビューの様子

d-labo宮本さんにお金や自己投資についてお伺いしたいと思います。

宮本お金ですか…。固定給だったサラリーマン時代は、頑張った時もそうでもない時も同額を貰えますから、安定感がありましたね。独立してからは従業員のお給料や事務所の家賃など…、いろいろ大変ですが、私は自己投資に躊躇しないほうだと思います。お金がなくても使ってしまうほうで、何とかなると思っているタイプ(笑)。常にお金をかけているのは靴です。何でも足元を固めることが基本だと思いますから。また、大きな仕事をする時に高いスーツやバッグを買うなど、思い切った買い物をします。自分にお金をかけると不思議と頑張れるのです。登山に例えるなら、登るエネルギーが出るというのでしょうか。今でも1年に1回はAICI国際イメージコンサルタントのコンファレンス参加のため、アメリカに行きます。50~60万円かかりますが、非日常に身を置き、自分に刺激を与え、走り続けたいのです。

d-labo宮本さんの今後の夢を教えてください。

宮本特に夢という概念はなく、現実的にやりたいことをやっていきたいです。次に生まれてくる時は男性になってずっと仕事をし続けたいという夢はありますが(笑)。

d-labo最後の質問になりますが、宮本さんにとって仕事とは…? 目標に向かって仕事をして、達成し、評価されることがやりがいでしょうか?

宮本仕事は趣味です。一言で言えば、大好き。仕事がないと私は、おそらく生きていけません。目標達成とか、評価とか、そういうことではなく、自分の経験してきたことをアウトプットすることが楽しいだけなのです。しかも独りよがりではなくて、喜んでくれる人がいます。人の役に立つことがうれしい。それだけでやめられない。そういう単純な理由です。

宮本さんからはこの花のような明るいオーラを感じました。柔らかな物腰からは想像できないほどエネルギッシュ。
宮本さんからはこの花のような明るいオーラを感じました。
柔らかな物腰からは想像できないほどエネルギッシュ。

Information1

株式会社イメージ・ブランディング

企業または個人のお客さまの「ポリシー」「ブランドミッション」に基づいて、"ヒト""モノ""コト"の一貫したイメージづくりをサポートしている。

株式会社イメージ・ブランディング

公式サイト
http://www.image-branding.co.jp

Information2

自動貸越サービス

自分に刺激を与え、走り続けるために自己投資をされているという宮本さんのお話いかがでしたか?思い切った買い物をしたいという時に便利なのがスルガ銀行の自動貸越サービス。普通預金口座にセットするだけで、普段お使いのキャッシュカードでいつでもお借り入れが可能となります。

詳しくはこちらから
https://www.surugabank.co.jp/d-bank/services/loan_overdraft.html

テキスト 高橋真由美(Inner Promotion Network)
撮影 松本祐亮