特集
2016 Oct.14
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.149
エクストリームなスポーツとしても、効果◎の全身トレーニングとしても!世界の愛好者250万人超の“スラックライン”とは?

現在、海外で注目されている“スラックライン”というスポーツをご存知でしょうか?数多くのアスリートから、フィットネスマニアの歌手・マドンナ(!)までをも魅了。日本ではまだ馴染みが薄いものの、世界では大きなムーブメントを巻き起こしてきました。
そんなスラックラインの魅力を、用具メーカーGIBBON SLACKLINE JAPAN代表で、日本スラックライン連盟の会長でもある小倉一男さんに伺いました。
子供から大人まで楽しめるスポーツ・スラックライン
スラックラインとは、綱渡りとトランポリンを融合させたようなスポーツ。ベルトのようなラインの上で、立ったり歩いたりジャンプしたり…と、さまざまな動作をして遊びます。
もととなったのは、1960年代にアメリカ・カリフォルニア州ヨセミテのクライマーや、ユタ州のモアブに集まるエクストリーマーたちの間で行なわれていた遊び。その後、2007年にGIBBON創始者がバランストレーニングとして確立したことで一気に広がり、ヨーロッパ中を席巻。わずか数年で、世界50か国以上でプレイされるスポーツに成長しました。
2010年からは、スラックラインのワールドカップが開催されたことでさらに注目度がアップ!今や世界で250万人以上のプレーヤーがいると言われています。
小倉さんによれば、「スラックラインには、高いトレーニング効果があります。各国の多様な競技のアスリートが、取り入れるほどです。こう言うと、すごくキツイのでは…と思われがちですが、そんなことはありません。運動が苦手な人、小さな子供や年配の方でも、はじめることができます」とか。幅広い年代の人々がさまざまなレベルで楽しめることが、人気の秘密なのです。
スラックラインのメリットとは?
スラックラインが人気の理由は、ほかにもまだまだ。小倉さんに、スラックラインならではのメリットを教えてもらいましょう。

【家や公園など、近場で手軽に楽しめる】
「公園などベルト状のラインを巻きつける木があれば、どこでもOK。ボルダリングのように、専用の施設やスタジオに通う必要はありません。
室内でできるスラックラインの器具もあるため、昼間に公園へ行く時間がとれない人は、自宅でプレイすることも可能。忙しい人でも、ライフスタイルに合わせて自由に楽しめます。またコンパクトに収納できるため、旅行先やアウトドアのアクティビティとしても使えます」
【全身がバランス良く鍛えられる】
「不安定なラインの上で動くことで、バランス感覚が養われます。さらに、体幹やインナーマッスルなど、その他のトレーニングでは鍛えにくい筋肉を効果的に動かすことができるのです。
全身でバランスをとるので、腕から脚まで一気に鍛えられるのも、スラックラインならでは。消費カロリーが高いので、ダイエットやシェイプアップにもおすすめです」
スラックラインに必要な道具や費用は?
カラダにいいことがいっぱいのスラックライン。ですが、いざ始めるとなると、道具や費用が気になるもの。一体どれぐらいかかるのでしょうか?
■スラックラインキット 10,000円~70,000円ほど

初心者から上級者まで楽しめる、スタンダードな「ラインキット」。
「ギボン クラッシックライン X13」(11,800円)
スラックラインに使われる道具は大きく分けて2タイプあります。主流は、長さ15メートルほどのラインを木に巻きつけて使う、「ラインキット」タイプ。ベルトを木との摩擦から保護する「ツリーウェア」と呼ばれるパーツが、ライン本体とセットになっています。

部屋のスペースに合わせて、2~3メートルに調節できる、
「フィットネスラック」(75,000円)
もう1つが、木にラインを巻かなくても使える「スラックラック」タイプ。こちらは、屋外でも室内でも、平らな場所であれば設置することができます。ジムや学校施設に導入されているのは、ほとんどがこのタイプ。高さがなく長さも短いため、揺れは少なめ。初心者でもバランスが取りやすいのが特徴です。
スラックラインに必要なものは、上記のうちいずれかだけ。ウエアや靴は、動きやすいものであれば問題ナシ!誰でも手軽にスタートすることが可能です。
遊び方無限大!スラックラインの楽しみ方
アクロバティックな技を見ると生まれるのが、「初心者の場合、どんなことができるの?」という疑問です。まず第一歩は、ライン上を歩けるようになること。その次には、こんな技に挑戦することができるとか。
Step1:ライン上でしゃがんでみよう


まずは両足でラインに立ちます。重心のかかっていない方の脚を意識し、その脚を曲げながら、しゃがみます。
Step2:ラインの上で遊んでみよう!

「ドロップニー」と呼ばれる技。後ろ脚をラインの上で横に倒すように傾けながら、ゆっくりと腰を落とします。膝はラインより下にします。


こちらの技は、「ガンビット」。ラインを片手でつかみ、片足と片手で身体を支えます。
ほかにもある技を次々にマスターして組み合わせていけば、やがて記事冒頭のムービーのような演技もできるように!?もちろん、技の練習を行なうだけでも、トレーニング効果は◎です。
まさに圧巻。プロの技は、見ているだけで盛りあがる!

スラックラインは、自分が取り組むだけでなく、他者の演技を見る楽しみも。大会では、1対1で戦うトーナメント形式で演技が繰り広げられます。“ライダー”と呼ばれる選手たちは、持ち時間2分を自由に使い、交互に技を披露。審査員は、技の難易度や完成度、観客の盛りあがり具合などを踏まえて、点数をつけていくシステムです。
「実は、日本は優秀なライダーが多いんです。世界1位の方もいるんですよ」と小倉さん。音楽に合わせて華麗な技を繰り出す演技は、まるでダンスバトルのよう。技の知識がなくても、存分に楽しむことができます。
プロの演技が見られるのは、「ギボンカップ」や日本オープンなどの大会のほか、GIBBONが主催するイベントなど。イベントでは、スラックラインの体験会を行なうことも。
世界中で愛されるスポーツ・スラックライン、気になったら、まずはイベントから参加してみては、いかがでしょうか?
Information
- GIBBON SLACKLINES JAPAN
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世界的なスラックラインの用具メーカーの日本販売代理店。公式サイトには、初心者向けの情報、ライダー情報、大会・イベント情報など、スラックラインに関わる情報が満載。
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