特集
2017 Mar.24
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.175
資格ガイドおすすめ、「あなたってユニーク!」
と唸らせる“個性派資格”5選

あなたはプロフィールに書ける資格をいくつ持っていますか?資格はその人の個性や能力を伝える、ブランドタグのようなもの。仕事には直接役立たなくとも、珍しい資格や自慢できる資格は話のネタに、特技のアピールに…と、さまざまに生かせるはずです。今回は、500以上もの資格を取得(2017年3月時点)してきた資格ガイドの鈴木秀明さんに、今注目のユニークな資格をご紹介いただきました。
資格=特技をアピールできるもの!
意外性ある資格で、インパクト勝負
ジャンルや実用性の有無を問わず、ほぼ毎週末、何かしらの資格・検定試験を受けているという“資格マニア”な鈴木さん。これまで取得してきた資格は、行政書士、中小企業診断士、証券アナリスト、情報処理技術者能力検定などの専門資格から、タオルソムリエ、お寺検定、MTVロック検定などの個性派資格まで、実に多種多様。
学生時代からスタートし、社会人となってからも“趣味”として資格試験を受け続け、今では「資格ガイド」「資格アドバイザー」として、テレビやラジオ、雑誌からの依頼も引きも切らず。そんな鈴木さんが選ぶ、イマドキの「ちょっと自慢できる」「話のネタになる」資格とは…。
【ココがPOINT】今、話題のホットな資格!
無人航空従事者試験(ドローン検定)/ドローン検定協会

現在、検定試験は第9回を数え、申込者数は第1回から400倍近く増えている大注目の新資格です。
「法整備やマーケットは発展途上ながら、今後は間違いなく新たなビジネスや産業に生かされていくことでしょう。出題範囲は、機体の構造や電気電子工学、航空力学、気象学、関連法規などかなり専門的。1級取得者は、ヘリコプター操縦者、TVカメラマン、建設コンサルタント、測量士など、そうそうたる職種の方々が!
検定は筆記試験のみですが、技能を訓練するドローン航空学校などもあります。ドローンに興味がある人はぜひチャレンジしてほしい資格です」
「無人航空従事者」なんて、ワクワク感あふれる名称も◎です。
【ココがPOINT】女子にモテる!?
家電製品アドバイザー/一般財団法人家電製品協会認定センター

「家電製品アドバイザー」は、家電製品の機能や基本動作、セットアップ、故障の確認、リサイクルの知識などを、ひととおりマスターできる資格。家電量販店の販売員などが取得することが多いようです。
「どんどん新たな機能が搭載される、生活家電やAV情報家電。しかし、とくに女性は機械操作や家電選びが苦手という人も多いはず。せっかくの機能も使いこなせなかったり、初期設定に苦労したり…。
そんなとき、“家電に詳しい強い男性”が現れれば、グッとくる人もいるのでは?…という、ほのかな期待のもと選定しました。純粋に家電好きな男性にも、おすすめの資格です」
【ココがPOINT】憧れのバイリンガルに!
インドネシア語技能検定試験/日本インドネシア語検定協会

タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語など10を超える外国語の検定を受けてきた鈴木さん。イチオシの語学系検定は「インドネシア語検定」だそうです。
「インドネシア語は、世界的にも習得が容易な部類に入る言語の1つなので、英語以外の外国語を身につけてみたいという人にはおすすめ。というのも、インドネシア語は、動詞が過去形などで複雑に変化したり、名詞が複数形に変わったりすることがほとんどない、超シンプルな文法構造の言語。しかも単語表記がラテン文字(A~Z)で、発音はローマ字読みすればほぼ問題なく通じます」
インドネシアは経済成長著しいASEAN諸国のひとつなので、ひょっとしたら将来、ビジネスで役立つ可能性もなきにしもあらず。目指せ、日本語&インドネシア語のバイリンガル!
【ココがPOINT】超難関。でも日々役に立つ!?
気象予報士/気象業務支援センター

ニュース番組のお天気コーナーでおなじみの気象予報士は、実はれっきとした国家資格。合格率4%前後の難関資格です。
「私も3年越し、5回ものチャレンジの末、ようやく合格しました。学科試験もさることながら、とくに難関とされるのは実技試験。与えられた天気図などに基づいて気象状況の分析や概況説明をしたり、前線の位置を描画したりするのであらゆる専門知識を総動員しなければならないのです。
この知識を身につけると、天気図から今日の天気や台風の進路などがある程度予測できるようになりますね。難関資格は専門職の人向けのものが多く、日常生活に活かせて特技につながる難関資格は、とってもレアなのです」
ちなみに受験者は、予想に反しておじさんが多いとか。
【ココがPOINT】男心をくすぐる!
くるまマイスター検定/日本マイスター検定協会

珍しい車を見ると、車種や年式が気になって仕方がないあなたにオススメ。自動車の歴史やモータースポーツ、国内外のモデル、クラシックカーなどの車種や型式が問われるマニアックな試験で、全国12か所で開催される大盛況の検定です。
「国内外の自動車メーカーが協賛しているのが強みで、受検者や合格者には、自動車関連施設を専門家と巡る見学ツアーやトークショーに参加できる特典が。さらに2017年度から1級合格者には、新車発表会の特別参加枠も用意されたようです。
テキストは、車雑誌『ベストカー』が発行する公式ガイドブック。車好きのあなた、とことん“特技”として極めてみてはいかがでしょうか?」
資格ガイドが教える、合格必勝法。
3つの「最短合格の極意」とは?

『ラクして受かる勉強法』(すばる舎)などの著書を持ち、
勉強術のエキスパートでもある、鈴木さん。
近著は、『10年後に生き残る最強の勉強術』(クロスメディア・パブリッシング)。
資格ガイドとして知られる鈴木さんですが、その本業は、人材系のIT企業の執行役員。忙しい実務の合間に、年間80もの資格試験を受けているのです。どうやって鈴木さんが数多くの合格を手にしてきたか、気になるところ。あらゆる資格・検定試験に応用できる「最短合格の極意」とは…?
【最短合格の極意・その1】最初に取りかかるのは「過去問題集」
資格試験の対策用には、テキスト、用語集、問題集、過去問題集などさまざまな教材が。このなかで鈴木さんが最初に取りかかるのは決まって「過去問題集」とか。
「もちろん、この段階で問題が解ける必要はありませんよ!どんな資格試験でも、出題形式やよく出題される分野など、出題傾向のクセがあります。過去問を数年分解いてみると、その傾向が見えてくるので、それに合わせた勉強・対策をするのです。ゲームと同じ感覚ですね。まずどんなタイプの敵が出てくるのかを調べ、その敵に合わせた武器を用意するわけです」
【最短合格の極意・その2】細かい用語の暗記は、後回し
勉強をスタートすると突き当たるのは、大量に出てくる専門用語や数値など暗記モノの壁。この壁に最初からまともに挑戦するのは、挫折のモトだと鈴木さんは指摘します。
「最初からすべて完璧に覚えようとすると時間がかかってしまうし、時間が経つとどうせ忘れてしまうので後回しにして試験直前に集中的に覚えます。まずは、試験範囲の全体構造を見渡して、大まかな流れや体系を頭に入れることから手をつけます」
【最短合格の極意・その3】一撃で覚える!記憶定着率が上がる法
テキストを読むとき、ただ漫然と読んでいませんか?鈴木さんのアドバイスによると、記憶定着率を高めるテクニックがあるとのこと。
「ただ字面を追いかけているだけでは、記憶にはなかなか定着しません。なぜなら、完全に“受け身”な読み方だから。私は『自分が出題者だったら、ここからこう出題する』とヤマをかけながらテキストを読みます。脳が能動的なスタンスになることで、記憶定着率が高まるのです」
さらに、読みながら“ツッコミ”を入れるのも手だとか。
「たとえば法規の勉強をするとき、『なんでこんなに一定の層だけを優遇するような規定になっているんだ!不公平だろ』『こんなに細かい例外規定要らないでしょ…無駄に複雑すぎ!』などとアラ探しをするのです。『“好き”の反対は“嫌い”じゃなく“無関心”である』という言葉がありますが、屁理屈でもいいので自分の頭で考えるプロセスを踏むと、脳にしっかりと残るのです」
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税理士や弁護士といった超難関資格も含め、「まだ持っていない資格はとれるものなら何でも狙いたい」という鈴木さん。鈴木さんにとって資格の勉強とは、どのような存在なのでしょうか?
「ミッションを達成するゲーム感覚なところもありますが、いろんなジャンルの本を読んで面白いのと同じように、さまざまな業界の専門知識やノウハウを学べるのは純粋に楽しいんです。
また、資格勉強は私にとっては世の中のさまざまな仕組みやビジネスを体系的に理解する方法の1つ。本業である人材ビジネスでは、あらゆる業界・業種の企業がクライアントになるので、資格を通じて専門知識を持っていることで業界理解がスムーズになることもあります。
それに資格って、世の中の動きや流行と密接にリンクしているんです。たとえば、最近盛りあがっているのはドローン検定、マイナンバー検定など。新たに登場する資格をウォッチしていると、世の中のトレンドが見えてくる面白さもありますね」
「実用としての資格」という視点だけではなく、世の中を知る楽しみや、自分の特技や個性をわかりやすくアピールできるものとして眺めてみると、「資格取得」の夢や可能性が広がりそうです。
Information
- 資格ガイド 鈴木秀明/オフィシャルサイト「シカクロード」
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1981年富山県生まれ。東京大学理学部卒。東京大学公共政策大学院修了。多様なメディアで活躍。ジャンルや実用性の有無を問わず幅広い資格・検定を取りまくるのが趣味かつ日課で、ほぼ毎週何かしらの試験を受けている。
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