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2019 Nov.27
SURUGA Cycle Journal Vol.47

牧之原ポタリング「“まきのはらサイクリングまっぷ”完全制覇」

牧之原ポタリング「“まきのはらサイクリングまっぷ”完全制覇」

「牧ポタ」。
のんびりマイペースに牧之原市のきれいなところを自転車で巡り、6か月間SNSとWebでご紹介していきます。本企画も中盤に差し掛かってまいりました。皆さんは、“まきのはらサイクリングまっぷ”というサイクリングマップをご存知でしょうか。海と山、そして日本有数の茶畑に囲まれた牧之原市は、景観も良く、美しい海岸線沿いを走ることもできればアップダウンの激しい道を走れたりと、街全体をサイクリングで楽しめるようになっています。

このサイクリングマップは、牧之原市地域おこし協力隊と日帰り温泉施設の「さがら子生れ温泉会館」がタッグを組んで制作されており、「たくさんのサイクリストに来てほしい!心地よく走り、気軽に立ち寄れる、楽しめる『まきのはら』にしたい!」との想いが込められています。

第4回となる今回は、サイクリングマップに記載されている“サイクルスタンド設置先”や“まきのはらサイクルピット”“まきのはらサイクルパートナー”を中心に巡りました。
“まきのはらサイクルピット”とは、サイクルスタンドだけでなく空気入れや工具も配備している応急処置スポットです。一方“まきのはらサイクルパートナー”とは、サイクリング中に自転車のパンクやトラブルが起きた時に簡単な修理や調整をするなどして状況に合わせた対応をしてくれるお助けスポットで、主に街の自転車屋さんが担ってくださっています。

ナビゲーターはお馴染みの、牧之原市在住の「走るイラストレーター」岩本陽子さんにお願いし、さらに牧之原市役所観光課の水嶋さんとスポーツ推進室の田村さんにもご同行いただきました。
今回は岩本さんご自身の愛車であるロードバイクでナビゲートしていただきましたが、一方、水嶋さんと田村さんは普段スポーツ自転車には乗られていないため、こちらもお馴染みのデイトナポタリングバイクDE01とDE01Sをご用意いたしました。デザイン性に優れた小径車ながら、パワフルな電動アシストで急坂も難なくこなします。これで3人とも一日中サイクリングを楽しめることでしょう。

それでは、岩本陽子さんのレポートです。

牧之原市は南北に伸びる細長い海岸線沿いの国道の両端と、北西に位置する富士山静岡空港を結ぶと正三角形の形をしている。その中に点在する数々のサイクルピットやスタンドはどんな所だろう。マイ自転車と一緒に出掛けてみよう。

出発はいつもの「牧之原市役所相良庁舎」より。石碑の前で新たに考案した「牧ポタ」ポーズを披露しよう。牧ポタのイニシャル「M」をしながらウォーミングアップ。さあ、行ってきます!

「牧之原市役所相良庁舎」からおよそ5km。最初の目的地で、“サイクルスタンド”が設置されている「相良油田の里公園」へ到着。牧之原台地中腹に位置するこの公園は見晴らしが良好で、風が吹く芝生の爽やかな香りが心地良い。その中に茅葺屋根の建物が見えるが何だろう。

資料館の職員さんに聞いてみると、かつて太平洋岸で唯一石油を産出していた跡地とのこと。なんと、牧之原にも油田があったのだ!しかも汲み上げた原油は極めて良質な成分で、精製することなくそのまま使用してもランプや発動機が動くほどとのこと。採掘の歴史は江戸時代後期から始まり、実に約85年続いたそうだ。

また、公園から見えた茅葺屋根の小屋は石油の汲み上げを行なう装置の再現だった。
別の小屋には大きな鞴(ふいご)があった。
これをシーソーの様に動かしては、当時、地下の採掘場にいる人たちへ酸素を送る役目を果たしていた。


原油が出たで~!

こちらの公園では、2年に一度春に「さくらまつり」が行なわれる。ピーク時には及ばないが未だ出続ける原油を汲み上げては、来場者へ披露しているこのイベントは見逃せない。次のチャンスは、令和2年4月5日(日)とのこと。ぜひ見たいものだ。

「相良油田の里公園」を後にし、およそ8km。「はたの自転車店」に到着。ここはオーナーの祖父の代から続く街の自転車屋さんで、“まきのはらサイクルパートナー”加盟店でもある。道中、相棒である自転車に何らかのトラブルが起きたらきっと親身になって対応してくれるはずだ。


ちょっとシャイなオーナーさんと一緒に記念撮影。

店内ではなんと拙著を展示してくれていました。ありがたや。

「はたの自転車店」から榛原方面へ約10km。アメリカンバイクの大御所ハーレーダビッドソンを取り扱う「だあ工房WILD CLOVER」へ到着。同じ鉄馬でも一味違ったお店の雰囲気にすっかり気分はアメリカン。また、“まきのはらサイクルピット”でもあるのでここでもちょっとしたピンチの時には助けてもらえそうだ。


オーナーさんと一緒に「キタで~!」

「だあ工房 WILD CLOVER」を後にして約2km。“まきのはらサイクルパートナー”2つ目の「ヒラノサイクル」にやって来た。看板のロゴマークの「H」は自転車を象っていて親しみやすい。店内にはシティサイクルやロードバイクなど幅広く陳列されている。


オーナーさんとハイポーズ!

「ヒラノサイクル」から山間部に向けペダルを漕いでしばらく行くと、赤い幟旗が目印の「トマトップ」があった。こちらは、ビニールハウスによるトマトの水耕栽培をされている、地元ではお馴染みの農家さんで、“まきのはらサイクルピット”としても協力されている。さっそく入ってみよう。


敷地内の店舗で直接購入できる。名産の「枝完熟マキノハニー」をゲット。

オーナーさんと一緒に記念撮影。

お皿に山盛りのトマトが宝石のように光り輝き眩しい。

お皿から一粒パクリ。

オーナー曰く、青いまま収穫すると皮が硬くなるため、枝で完熟させてから収穫するそうだ。なるほど。たしかに外皮が薄く食べても気にならない。トマト特有の酸味も少なく、まるでフルーツのようだ。

「トマトップ」から牧之原台地を西側に越えて約11km。そろそろお腹も空いてきた。3つ目の“まきのはらサイクルピット”「さがら子生れ温泉会館」でランチとしよう。


建物の外観は湾曲した温かみのある印象。

“大井川水系名湯倶楽部”に所属する5か所の温泉施設で毎年9~12月にかけて開催される料理グランプリ。毎年お題に沿った料理を考案して競い合い、各施設グランプリを目指している。館内の食事処では、先に行なわれた温泉カレークランプリで見事グランプリに輝いた「黒豚焼チーズカレー」がいただける。

これが噂の「黒豚焼チーズカレー」。サイコロ状にカットされた地元の遠州黒豚を使用したコクのあるカレーにチーズと卵のハーモニー。付け合わせのインゲン豆も鮮やかで、彩に花を添えている。一方「えび天おろしそば」も、野菜とえびが立体的に盛り付けられ食欲をそそる。

「さがら子生れ温泉会館」のすぐそばに、その名の由来となった「子生れ石」がある。
不思議な名前と思うかもしれないが、名前の通りで、なんと岩壁から丸い石が生まれてくるというなんとも不思議な場所で、遠州七不思議の一つとされている。その由来から子宝祈願のスポットとしても有名になった「子生れ石」を目指して、沢沿いを散策することに。


季節は9月の終わり。木陰と沢の音にホッとする。

途中で祠を発見。噂のとおり見事に丸い形に驚く。芳名帳のようなものがあり、そこには実際に子供を授かったといった幸せの報告が数多く記されていた。

さらに進んでいくと、ついに「子生れ石」を発見。岩壁から丸い石が何個も“生まれてる!”
まるでボンボンみたいだわ~。

遠州七不思議に触れた後、気合を入れて坂を上ること約6km。「牧之原大茶園」へ到着。季節はちょうど四番茶らしく、お茶刈機の音が方々から聞こえてくる。


見渡す限りの緑一色に思わず両手を広げる3人。「超気持ちいい~!」

「牧之原大茶園」を後にして一行は4つ目の“まきのはらサイクルピット”「高柳製茶」へ向かう。明治35年から続く歴史ある製茶会社で、牧之原で大切に育てられたおいしい深蒸し茶が名物である。さらに、とにかく美味しいと評判のソフトクリームがあることも事前にチェック済みだ。向かうところ約2km、“深蒸し茶”と書かれた幟のはためく店舗が見えてきた。

ソフトクリームを待っている間、店頭では氷で抽出した新茶を出してくださった。香りはわずかにもかかわらず、口に含んだ瞬間旨味がヴェールのように包み込み、まるでダシのような味わい深さだ。

米粉を使用した“お茶つぶダックワーズ”も一緒にいただいた。外側はパリパリだが中はしっとりとした生地、そして間に入っているクリームと見事に絡み合う絶妙な味わい。

そして念願のソフトクリーム。粗挽きのお茶の粉が生地に混ざっているのか、いわゆる抹茶のそれとは違い、噛みしめるほどにお茶の味が楽しめるだけでなく舌触りも楽しい。どんどんスプーンが進む。

「高柳製茶」から約7km。「富士山静岡空港」に到着した。建物手前のパッサージュでは地元職人による期間限定の休憩処ができていた。一面に敷かれた畳の香りにホッとする。そこには沢が流れ、ししおどしの音が空間にこだまする。

先ほど甘味も食べて満腹になったこともあり、ここで足を投げ出して寝転がりたい気分だ。
壁面には空港周辺のおすすめコースマップが展示されている。牧之原市はもちろんのこと、島田市周辺のコースもある。


実は私もこのマップ制作のお手伝いをさせていただきました。

「石雲院展望デッキ」にも足を延ばした。間近に見える飛行機に大興奮だ。離陸した旅客機と一緒に飛び立っていきたい!


三位一体で体現。ギャラリーの目なんて気にするな~!

お馴染みとなった人文字ポーズ。
何のイニシャルか分かるかな?答えは、フジドリームエアラインズの「F」「D」「A」!

夕暮れ時。乗客たちもきっとこの空を眺めていることだろう。

「石雲院展望デッキ」から遊歩道を通ると、“サイクルスタンド”の設置されている「石雲院」へたどり着く。ここは昔この地域を広く治めていた豪族勝間田氏の菩提寺である。重厚感ある立派な山門を見上げると眼光鋭い龍の彫刻がこちらを見ている。童子像とまだ青いモミジが和やかな雰囲気を醸している。

牧之原市内を“まきのはらサイクリングまっぷ”片手に巡った1日だったが、まだまだ多くのサイクルスタンド設置先がある。お楽しみはこれからだ。次回はまたこのマップを頼りに巡り、サイクリングを通じてより多くの出会いと発見があることだろう。

【まきのはらサイクリングまっぷ コースデータはこちら】

コース1 39.4km
コース2 27.6km

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