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2013 Jul.25
d for Debut! -夢を広げる“ハジメテ体験”のススメ- Vol.1・前編

〈着物コーディネート〉を学んで一生ものの女子力 Debut

d-laboは、自分のこれからを変えたいという「Change」、じっくりとライフスタイルを考えたいという「Think」、もっと自由に人生を楽しみたいという「Play」をキーワードに、新しいライフスタイルを創造するヒントをお届けしていきます!今回から始まる「d for Debut!」は、ライフスタイルや趣味の幅を広げてくれるさまざまな体験を、みなさまにご紹介するコーナーです。各テーマの前編では、d-laboスタッフが“ハジメテ”体験をレポート。後編では、「今すぐはじめる&役立つ プチDebut講座」をお届けします。

第1回目となる今回のテーマは、「着物のコーディネート体験」。お洒落に和服を着こなすセンスは、一生ものの女子力になること請け合い。女性なら誰しも興味のあるファッションを、和文化への入り口としてみてはいかがでしょうか?

〈着物コーディネート〉を学んで一生ものの女子 Debut

ルールに縛られず自分らしく。それが、着物を楽しむ第一歩

ルールに縛られず自分らしく。それが、着物を楽しむ第一歩

訪問したのは、着物ショップ「くるり」が運営する「WAnocoto」。茶道・書道などの王道系から、和菓子作りなどの変わり種系まで、“和”をキーワードにさまざまな講座を開いているレッスンスタジオです。

なかでも今回体験した「実践コーディネートレッスン」は、今年2月からスタートした人気レッスン。担当しているのは、女性誌などでも活躍する着物スタイリスト・着付け師の大竹恵理子先生です。講座では、ディナーやお茶、観劇、友人宅の訪問など、カジュアルなシーンで着る着物のコーディネートを学べるとか。大竹先生に、講座について伺うと…。

「着物というだけで、敷居が高く感じたり、難しそうと考えてしまいますよね。フォーマルシーンで着る場合には、格やルールを守った着こなしをおすすめしますが、カジュアルシーンで楽しむなら、洋服と同じ感覚で選べば大丈夫。難しく考えず、自分の好みを追求してくださいね。」

とはいえ、着物の好みと言われてもピンとこない人がほとんど。d-laboスタッフも、和服を着たのは大学の卒業式以来ということで、かなり不安そう。

「レッスンには、自分流の着こなしを見つけるヒントがたくさん詰まっていますよ。TPOや自分に似合う似合わないという視点で考えるのもアリだと思いますが、まずは『着てみたい!』という気持ちを大切に、コーディネートしてください。」

内心、「組み合わせのルールが厳しかったり、先生が怖いのでは…」とドキドキしていたd-laboスタッフも一安心。ますますやる気が湧いてきたところで、お勉強スタートです。

コーディネートを容易にするのは、基本の知識!

コーディネートを容易にするのは、基本の知識!

講座では、最初に着物の基礎知識を学びます。

「カジュアルシーンで楽しむならば洋服感覚でといいましたが、一般的な着物の知識を知っておくことはとても大切。基本を知らずして、アレンジは効かないからです。ベースとなる方法を知った上で、そこから、どのように自分流のコーディネートをしていくかは自由ですし、知識があれば、より自分のコーディネートに自信を持つことができます。」

コーディネートというと色・柄を中心に考えがちですが、実は着物・帯の作られ方である“染め”と“織り”の組み合わせによっても、カジュアル度や雰囲気が変わってくるとか。d-laboスタッフは、今回の講座でレストランディナーに似合うコーディネートをしたいと考えているようです。

「格式あるレストランならば、織りの着物ではなく、染めの着物にしましょう。染めの着物の方が、格が高く上品な印象になります。また、染めの着物には織りの帯、織りの着物には染めの帯を合わせるのが一般的ですが、必ずしもこの組み合わせでなければいけないわけではありません。ともに染めの場合には柔和に、ともに織りの場合はよりカジュアルな印象になります。」

このように、大竹先生のレクチャーは、とても明快!ほかにも、色・柄や帯揚げ・帯締めの選び方のコツなどを一通り教えてもらい、次はいよいよコーディネートの実践です。

実際に、着物&帯をコーディネート

実際に、着物&帯をコーディネート

実践編を学ぶのは、たくさんの着物や帯が用意された畳の部屋。着物+帯、帯締め+帯揚げの順で、組み合わせを考えていきます。「洋服とは違った柄や色合いを楽しみながら、選んでみてください」という先生の言葉と、教えてもらった着物や帯などの選び方のコツを参考に、着物と帯のどちらを引き立てたいかを考えながら、コーディネートしてみることにしました。

たくさんの着物を前にいろいろと迷った結果、d-laboスタッフが選び出したのは、赤い着物。着物が鮮やかなので、帯は落ち着いたウグイス色のものを合わせることにしました。でき上がったコーディネートが、こちらです!

コーディネートしたけど、古めかしい印象…?
コーディネートしたけど、古めかしい印象…?

しかし選んだ本人は、イマイチ満足できていない様子。
「着物と帯を組み合わせるコツはわかったのですが、どこかさえない気が…。なんだか、こけしが着てそうな組み合わせのように感じます…。」

大竹先生によれば、これは“色選びのコツ”を押さえることで、解決できるとのこと。
「ウグイス色、カラシ色、エンジ色は、良く目にする色合いなのですが、黄みのある色合いは野暮ったい印象になることがあるため、組み合わせるときには注意が必要です。使い方の難しい色を覚えておくことで、洗練されたコーディネートができるようになりますよ。」

逆に使いやすい帯の色は、白と黒だそうです。助言をもとに、帯を下のように変えてみたところ、着物の柄がぐっとモダンに見えてきました!こんな風にパーツを1つ変えるだけで、着物の印象がガラリと変わるのも、和服ならではの醍醐味です。

着物+帯のコーディネートが決定!
着物+帯のコーディネートが決定!

色に気を配ることでお洒落なコーディネートになったものの、d-laboスタッフは、まだ納得いかないようです。
「可愛いけど、これを着ると思うと、ちょっと緊張しますね…。派手な着物に惹かれるのですが、自分のキャラには合っていないような気がします。」

ここでも、大竹先生からアドバイスがありました。
「着物は全身の7割ほどの面積を覆うので、パッと見て目立つものは、着るとさらに華やかになりますよ。それに街中では、着物を着ているだけで人目を引くもの。注目を集めたい場合は総柄の着物を、周囲に自然と馴染みたい場合には無地感覚の着物を、という視点で選ぶのも、自分らしいスタイルに仕上げるコツです。」

注目を集めたい場合は総柄の着物を、周囲に自然と馴染みたい場合には無地感覚の着物を、という視点で選ぶのも、自分らしいスタイルに仕上げるコツです。

d-laboスタッフが自分のイメージを考慮して再度選び出したのは、先ほどとは全く異なる渋めの着物でした。これに、いくつかの帯を合わせてみて、右下のコーディネートに確定です。

和智が自分のイメージを考慮して再度選び出した着物 1 和智が自分のイメージを考慮して再度選び出した着物 2
和智が自分のイメージを考慮して再度選び出した着物 3
どの着物と帯もマッチしているが、「右が一番着てみたい」とd-laboスタッフ。
選択基準は、“自分らしさ”を大切に。

帯揚げ&帯締め選びは、“引き算の法則”で

着物と帯が決まったら、帯の上から見える“帯揚げ”と、帯の上に結ぶ“帯締め”を選びます。先生にポイントを伺うと、「誰しも最初は、全てのパーツをインパクトのあるものにしがち。でも全身のバランスで考えるなら、引き算が大切なんです」とのこと。これをもとに、まずは無難な色を合わせてバランスを見てみることにしました。

最終的には袖の内側の色にヒントを得て、帯締めのみパープルに変更
帯揚げ・帯締めともに、特徴の少ない色を合わせてみると…

上のコーディネートを見て、「きれいなコーディネートができた!」とd-laboスタッフ。先生からは「より華やかさを出したい場合は、コーディネートのアクセントとなる色を上手に活用してみるのも良いですよ」といわれ、「アクセントを取り入れてみたいです!」と、再度帯揚げ・帯締めのコーディネートに挑戦です。

再度帯揚げ・帯締めのコーディネートに挑戦

一旦、左下のように帯揚げ・帯締めともに目立つ色に変えてみましたが、「今度は、ちょっと重いし、落ち着き過ぎかも」と、最終的には袖の内側の色にヒントを得て、帯締めのみパープルに変更。爽やかで女性らしいコーディネートに仕上がりました。

一旦、帯揚げ・帯締めともに目立つ色に変更 最終的には袖の内側の色にヒントを得て、帯締めのみパープルに変更
このように濃い色を使うと、引き締め効果アリ。明るい色を使った場合は、存在感のある帯周りに。

帯締め・帯揚げは小さなパーツですが、上のコーディネート例からもわかるように、そのパワーは絶大。大竹先生いわく、帯締め・帯揚げの色によって、季節感を演出することも可能とのことです。着物や帯に比べると価格も手頃で、ビギナーがコーディネートの幅を広げるために、とても便利なアイテム!ぜひ、いろいろな種類の帯締め・帯揚げを揃えて、コーディネートの腕を磨いておきたいものです。

着るだけで“女子力UP”が、着物の魅力

着るだけで“女子力UP”が、着物の魅力

普段はコーディネートまでで講座終了だそうですが、今回は特別に試着させてもらいました。自分でコーディネートした着物をまとい、d-laboスタッフはご満悦です。

「素人でもセンスのいいコーディネートができるのかしら?と思っていたのですが、私らしい装いになって、うれしいです。でも、実際に着てみると、もっと色味があってもよかったのかもしれませんね。」

あれ?心なしか、いつもより口調がエレガントなような…!?大竹先生によれば、この“女子力UP効果”も、着物の魅力の1つだそうです。

「着物を着て出掛けると、仕草が変わるだけでなく、周囲もみんな親切にしてくれます。まるでお姫さま扱いで、特別な気分を味わえますよ。今日はコーディネートに迷っていたようですが、私も最初はそんな感じでした。どんなデザインが好きか、なにが欲しいのかわかっていなかったので、呉服屋で店員さんにすすめられるままに買ってしまったり、結局使わないものを選んでしまったり。でも、コーディネートを自分で考えて、着こなすごとに自分のスタイルが確立されていくので、そういったこともなくなります。そうすると、どんどん着物が好きになっていきますよ!」

心強い大竹先生の言葉に、「もっともっと深めてみたくなりました」とd-laboスタッフ。すっかりその面白さにハマっているようです。

次回の「d for Debut!」では、着物のさらなる魅力と、浴衣の豆知識&コーディネートのコツをお届けします!

Information 1

和のレッスンスタジオ WAnocoto

厳格で敷居の高いイメージの“和のお稽古”を、気軽に楽しめるよう配慮したレッスンスタジオ。レポートした「実践コーディネートレッスン(全2回)」のほか、着付け、茶道、いけばな、書道のほか、囲碁、手作り和菓子、つまみ細工、友禅染めなど、多岐に渡る講座を開講しています。

※今回は「実践コーディネートレッスン」からスタートしましたが、この講座は、着物の基礎知識がある方を対象に行っているレッスン。初心者の方は、まず「きもの基礎知識レッスン」にて着物の知識を学んだあと、「実践コーディネートレッスン」に進むようになっています。

空を眺め、街を見下ろし ワタシを磨く和のレッスンスタジオ WAnocoto

公式サイト
http://www.wanocoto.com/teacher/otake.html

Information 2

着物屋くるり

従来の呉服屋・着物屋とは異なる独自のスタイルを追求する、スタイリッシュなショップ。伝統を大切にしつつも、デニムの着物、ファブリックの帯など、現代の趣向に合わせた革新的な商品を発信し、若い女性を中心に人気を博しています。

着物屋くるり

公式サイト
http://kururi.net

Information 3

大竹 恵理子 氏

着物スタイリスト・着付け師。「くるり」のスタイリング・着付け全般、「WAnocoto」の着付けレッスン・コーディネートレッスンを担当するほか、女性誌や広告などでも活躍。また、女流書道家の顔も持ち、「くるり」のロゴは先生の作品。著書に、『着物イロハ事典』、『DVDで着物の手ほどき 着付けと帯結び』(ともに成美堂出版)などがある。

Information 4

やまとなでしこローン

普段のおめかし着物も、成人式・卒業式の着物も良いものを無理せずに着たいという方におすすめなのがスルガ銀行の「やまとなでしこローン」。一般的なクレジットカードの分割払いよりお得な金利設定で、返済回数は最高84回払い。ご自分に合った返済プランを組み立てることができます。

※審査の結果、ご希望にそえない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

写真 三好宣弘(STUDIO 60)