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想いやアイディアを、映像というカタチで伝える

映像ディレクター
烏頭尾 優羽(うとお ゆう)さん

グラフィックデザインの仕事をする両親の背中を見て育ってきたという烏頭尾優羽さん(26)。小さな頃からモノをつくることや絵を描くことが大好きで、ずっとクリエイティブな仕事に就きたいと考えていたそう。高校を卒業するとアメリカに留学し、本格的に映像制作について学ぶように。そして現在は映像ディレクターとして、日本や海外の仕事を手がけています。そんな烏頭尾さんに、現在の仕事のやりがいや今後の夢などについてうかがいました!

映像の魅力に出合った、一本の映画作品

インタビューに答える烏頭尾さん

「両親がグラフィックデザインの仕事をしている影響もあって、幼少期からずっと何かをつくることや絵を描くことが大好きでした」と語る烏頭尾優羽さん。いろいろなモノに触れる中でも特に惹かれたのが、まだ小学校低学年だった頃に観た映画『ジュラシック・パーク』。

「映像の迫力に引き込まれ、自分もいつかこんな恐竜の映画をつくってみたい! と強く感じました。絵が動くという映像が持つ魅力や素晴らしさを、実感したんですね。その瞬間を今でもはっきりと覚えています」

 中学・高校と進学し、モノをつくることをつづけたいと美術系の大学受験を考えるも、やはり映像の仕事が一番やりたいと方向を転換。「私があこがれるスティーヴン・スピルバーグ監督、そして大好きなディズニーやピクサー作品はすべてアメリカで誕生しているので、その本場で映像について学びたいと思いました」と、米国への留学を決意しました。

 そしてアメリカでの大学生活、そして、モノづくりを通して収入を得る仕事も同時にスタートさせることになりました。

幅が大きく広がった、アメリカへの留学体験

作業中の烏頭尾さん

 米国の大学に入学すると映像を専攻し、副専攻に美術を選択。動と静の“絵”について、本格的な勉強を開始しました。

「大学では映像制作に関する技術や知識を多く学ぶことができました。それと同時に、大学に設立されたデザイン・オフィスでパートタイムの仕事に就き、ポスターなどのグラフィック制作を手がけることができました。私にとってこの経験は、収入というだけでなく、モノづくりを通して報酬を得るという貴重な体験にもなりました」

 学生時代にさまざまな映像づくりを行ったという烏頭尾さん。その頃をこう振り返ります。

「最近は女性も増えましたが、映像制作の現場はやはり男性が多数を占めます。また私のようにアジアから来て、しかも女性で映像を専攻している人は少なかったので『負けるもんか』と奮起しちゃいました(笑)。企業のCMから自主制作の作品まで、男の人に負けたくないと幅広く何でも手がけました」

 アメリカでの生活ではモノづくりを学ぶだけでなく、もう一つ大きな収穫があったそう。「日本の魅力や、美的センスの素晴らしさに気づくことができました。日本の繊細さや自然な感じ、色彩や美の捉え方など、日本で暮らしているときは分からなかった独特の感性を、改めて知ることができました」と、日本とアメリカのそれぞれの良いところを知ることで、自分の表現の幅も広がったと烏頭尾さんは話します。