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2015 Mar.9
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.70

冷え撃退に、免疫力アップ!
知ってた?「白湯ブーム」の到来

冷え撃退に、免疫力アップ!知ってた?「白湯ブーム」の到来

「朝、起きぬけに白湯(さゆ)を飲む」という白湯健康法は、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」の1つとして始まりました。白湯の作り方はカンタン。一度沸騰させたお湯を、冷ますだけ。そして、飲めば「便秘が解消される」「代謝が上がる」と言われ、その体質改善効果に注目が集まっています。

冷えがちな日本人に、ぴったりな健康法

一度沸騰させたお湯を冷ましたものを、「白湯」といいます。今、芸能人や女優が健康のために白湯を日常的に飲んでいると明かし、脚光を浴びています。では、なぜ白湯健康法は有効なのでしょうか。

本場・インドでアーユルヴェーダを学び、治療に携わっているチャンドラムクタ・バルドワージュさんは、「この2年間インドのドクターと日本人の方々を診断してきて、空調に頼った生活や運動不足からくる消化力・臓器機能力低下を補うのに、白湯が有効だと感じました」と語ります。現代の日本人の中には、効きすぎのクーラー環境やカフェインのとりすぎのため、体が冷えている人が少なくありません。そんな「冷え」ている人に向いている健康法が、白湯といえそうです。

アーユルヴェーダでは、胃腸は熱を生む臓器といわれています。その胃腸が温まることで、内臓が温まり、全身の血の巡りがよくなり、結果、代謝や免疫力もあがるといわれています。また、白湯は腸内の老廃物を洗い流してくれるそう。体内に滞っていた水分を尿として排出してくれるので、むくみや便秘にもよいとされています。

「水」「火」「風」がポイント!
アーユルヴェーダ的白湯の作り方!?

では、白湯はどのように作ればよいのでしょうか。レシピをご紹介します。

  1. まずはヤカンでお湯を沸かします
  2. 沸騰したらヤカンの蓋を外し、さらに数分沸騰させます
  3. 火を止めて、冷めたら出来上がり

ちょっと専門的な話になりますが、アーユルヴェーダでは(1)「風」などを元素とする「ヴァータ」、(2)「火」などを元素とする「ピッタ」、(3)「水」などを元素とする「カパ」、という3種類のエネルギーによって、人間は支えられていると考えられています。白湯は、この3つのエネルギーをバランスよく持つ飲み物。水を火にかけることで火のエネルギーを含み、さらに沸騰させることで気泡が出るので、風のエネルギーが加わります。白湯を飲むことで、体のエネルギーもバランスを取り戻すというわけです。

白湯の作り方

アーユルヴェーダの本場・インドからのメッセージ

「水分は消化や代謝を促し身体の働きを助けます。なので、『水はどんな高価な薬より一番の薬』ともいわれています。しかし、その水が冷たすぎたり熱すぎたりして、消化や代謝を狂わせてはいけません」とチャンドラムクタ・バルドワージュさんは語ります。

「インドでは湧き水や井戸水などを飲むことも多いのですが、自然の摂理に従うと、水の温度も夏冷たく、冬温かく…と季節に従います。本来、私達はその自然の温度に従うべきなので、インドでは夏は冷たい湧き水を飲むことも大切にされています。しかし、現代人や、日本のように空調設備が整っている環境だと、夏でも身体が冷えている人がいますよね。そんな人は、夏でもぬるま湯を飲む必要があるといえるでしょう」(チャンドラムクタ・バルドワージュさん)

「冷えを撃退して免疫力をアップしたい」という人は、たとえば1週間、白湯を試してみてはいかがでしょうか。

Information

ChandraMukta Bhardwaj(チャンドラムクタ・バルドワージュ)氏

「Him Vedic Sansthan.SomAditya Seva Ashram」創立者
「シヴァム アーユルヴェーディック ホスピタル」などでアーユルヴェーダを学び、治療現場に従事。アーユルヴェーダクリニック「SomAdi Veda」をインド・リシケーシュにオープン。また、ヒマラヤの秘境村地域の貢献活動としてボランティアチーム「Him Vedic Project」を運営。

文 清水ともえ