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2015 May.15
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.80

オトナも遊べるボードゲーム!自作するといくらになるのか

ボードゲームとサイコロ

オトナでも遊べる、というよりもオトナだからこそ楽しめるアナログなボードゲームに注目が集まっています。毎年ドイツで行なわれている世界最高峰のゲーム大賞「SPIEL 2014」において、クリエイターのカナイセイジ氏が日本人初の入賞を果たし、ボードゲームの盛んなヨーロッパでも、日本人の作品にファンが増えつつあります。日本国内でも実際、『放課後さいころ倶楽部』というマンガがボードゲームの認知度を高めるのに一役を買っています。また、毎年東京・大阪で計3回開催されるボードゲームなど「電源不要ゲーム」のみを対象としたゲームマーケットは年々参加者が増加し盛り上がりをみせています。

電源不要ゲーム”の祭典「ゲームマーケット(東京)」来場者数/2014秋 約7,200人/2014春 約6,500人/2013秋 約5,000人/2013春 約5,000人/2012秋 約3,700人

オトナが“ハマる”ボードゲームってどんなもの?

「日本でいうと、みなさんご存知のモノポリーや人生ゲーム、さらには少し前に流行った『カタンの開拓者たち』くらいが広く認知されているボードゲームですが、ボードゲームの本場であるドイツでは、何百種類もあります。その多くが奥の深い大人も楽しめるゲームだと言えます。そんなアナログなボードゲームの魅力に気付いた日本人が、徐々に増えてきているように思えます」

そう話すのはボードゲームにハマり、自身でも『三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい』というボードゲームなどを制作する、ろいさん。ろいさんによれば、経営の理念を持ち込んだ“戦略系”のもの、“交渉系”と呼ばれる人間力が試される運の要素が排除されたもの、ハッタリをかけて騙し合いをする“ブラフ系”のものなど、その種類は数え切れないほどあるのだとか。

「初めは輸入品などの既成品を楽しんでいましたが、徐々に“こうしたらもっと面白いのに”“こんなゲームがあれば面白いのではないか”と思うようになりました。そこで日本人にもボードゲームを制作する人々がいることを知り、自分でも作ってみるように」

自作のボードゲームを作る感覚は、トランプゲームの大富豪(大貧民)に、友達や家族にしか分からないルールを付け加えたり、アレンジをしたことがある人も多いと思いますが、そのイメージに近い。とろいさんは言います。

ボードゲームを自作するにはいくらかかるのか

ボードゲーム一揃え

ボードゲームはいったいいくらくらいで作ることができるのでしょうか。

「とりあえずの試作品や自分や自分の周りだけで遊ぶ目的として、少数を作るのであれば、ほとんどお金はかかりません。ダンボールや紙で作ればいいからです。ダイス(サイコロ)も数百円で買えます」

もちろん、量産して売っていきたい、凝ったものを作りたいという人は、すべてを自作するわけにもいきません。

「同人ゲームとして自主企画で製作し売っていきたいのであれば、業者に頼んである程度量産しないといけません。でも同人誌のように決まった規格がないので、100ページの本を100部作ったら10万円といったことは何とも言えません。ボードゲームとカードゲームの印刷を行っている萬印堂では、「ゲーム製造相談会」なども開催されているので、個別に相談してみるのがいいと思います。私自身の経験上では、1つ1つ職人が作るような凝った素材のコマなどを使うゲームでない限り数万~20万円ほどあれば、ある程度量産することができると思います。(※ゲームカードの参考価格:基本料2万円+印刷料〈枚数×単価〉)」

ボードゲームを制作することの魅力とは

では、ボードゲームを自作することで、純粋に「お金儲け」だけが目的ではないとは想像できますが、その魅力はどこにあるのでしょうか。

「市場が小さいため、お金儲けが目当てという人はまだ少ないと思います。私の場合、誰かに喜んでもらいたいという思いが一番強いですね。今回、北海道を舞台にしたアイヌの世界観を取り入れたゲームを作って売ったのですが、それを買ったお客さんに『すごく面白くて、北海道に行きたくなりました』と言われたんです。単なるゴッコ遊びが、その人の頭の中に影響を与えるほど入り込んでいく。これほど嬉しいことはなかったです」

最後にボードゲーム作りで大切なこともお聞きしました。

「シンプルだけど奥が深いというものが個人的には一番だと思います。これは私見ですが、ゲーム時間としては一回15〜30分ほどで終わるものが受け入れられやすいのでは。でも、まずはとにかく作ることよりも、楽しんでみることをお勧めします。様々なボードゲームを知って、自分の作りたいものを見つけていくことが大切なのではないかと思います」

にわかに人気が上昇中のボードゲームの世界。ぜひ一度体験してみるのはいかがでしょうか。

参考URL:ボードゲーム制作を行う、ろいさんのブログ「ペンとサイコロ」
萬印堂

文・遠藤由次郎

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