スルガ銀行 Dバンク支店

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

特集

特集TOP

2015 Oct.1
Love Travel! ~東京のグルメで知る、異国の魅力~

緑と潤いに満ちた国〈ベラルーシ〉。
国民食は、意外な食材のパンケーキ!

ベラルーシの料理

世界には、まだ見ぬ国がたくさん。「Love Travel!」では、珍しい国々の料理を提供するレストランを取材。グルメから、国の文化&魅力をひも解きます。読めば、食べたくなる&旅に出たくなること請け合いです。

今回の異国は、緑に溢れる東ヨーロッパの国、ベラルーシ。国土の多くを森が占め、絶滅危惧種の動物が生息する、自然豊かな国です。同国を知るべく訪れたのは、ベラルーシの家庭料理レストラン「ミンスクの台所」。同店では、野菜たっぷりでやさしい味わいの料理を食すことができます。ベラルーシの国民食「ドラニキ」など、さまざまな料理から見えてくる、ベラルーシの姿とは…?d-laboミッドタウンから徒歩15分ほどの場所にある同店で、異国を感じてみてはいかがでしょうか。

国土は日本の半分も、人口は東京都以下
 その理由は、森林が多いから?!

世界地図で見たベラルーシ
国土は日本の約半分。
人口は、東京都より380万人ほど少ない、約947万人。
国土の多くを森が占めている。

ベラルーシことベラルーシ共和国は、東ヨーロッパの共和制国家。ベラルーシ共和国として旧ソ連から独立したのは、1991年。東にロシア、西にポーランドと国境を接し、独立までの歴史的背景から、それら2国の影響を色濃く反映しています。

首都・ミンスクミンスクにある公園
首都・ミンスクは、国のほぼ中央に位置している。

首都は、今回訪れたレストランの名前にもなっている、ミンスク。特徴は、大きなものだけで10もの公園があり、樹木と草花に覆われていること。さらに街中には、多くの噴水も存在しています。気候で特筆すべきは、日本の都心部では体験することの少ない、霧が多いことです。

緑と潤いに満ちた国、ベラルーシ。どんな人々が住んでいるのでしょうか?噂によれば、美女率が高いそうで、テニス界きっての美女、マリア・シャラポア選手も両親が同国出身。美貌の秘密は、その料理や風土にあるのかも?!ワクワク感が高まります。

ヨーロッパバイソンの住む森、湖、小高い丘…
自然に恵まれたベラルーシの人々は、とても温か

バリシュク・ヴィクトリアさん

ベラルーシ料理レストラン「ミンスクの台所」では、ベラルーシ出身の店主、バリシュク・ヴィクトリアさんが出迎えてくれました。さっそくヴィクトリアさんに、同国の魅力について伺ってみましょう。

「ベラルーシは、海がない国。その分、国土の半分ほどが緑に覆われていて、四季があります。森のなかには、希少な動物たちの姿も。川や湖だって、たくさんありますよ」

ビャウォヴィエジャの森ミール城
は、世界自然遺産、ビャウォヴィエジャの森。
は、世界文化遺産のミール城。

さらに、「最近では、日本からの観光客も増えています」と、ヴィクトリアさん。上記の世界遺産は、人気の観光スポットです。ビャウォヴィエジャの森は、ポーランドとの国境にまたがって存在する原生林。ヨーロッパバイソンの生息地として知られています。

まるで絵本から飛び出してきたような景色を見せてくれるのは、自然だけではありません。20世紀にソビエト連邦の支配下にあり、第二次世界大戦時は、ドイツ軍に町の多くを破壊されたベラルーシですが、一部には、歴史的建造物も残っています。ミンスクから日帰りで訪れることができるミール城は、ベラルーシの通貨、ベラルーシ・ルーブルの紙幣にも描かれている国の象徴的建築物のひとつ。現在、中は博物館等になっているとか。ミール城から30キロほどの場所には、同じく世界文化遺産のネスヴィジ城もあるので、そちらと合わせて観光…というルートが多い模様です。

「ミンスクの台所」外観
「ミンスクの台所」店内「ミンスクの台所」店内

同店には、ベラルーシの風土や伝統文化を伝えてくれる、本や工芸品が飾ってありました。それらについて尋ねると…。

「私はミンスク出身ですが、国のほとんどは田舎町。麦や麻を栽培しているので、その藁を使った工芸品が多くみられます。藁の人形や本の表紙の女の子が着ているのは、ベラルーシの伝統的な衣装。ベースは白で、三角形や四角形で構成された模様が刺繍されているのが特徴です。人は、温かでやさしい人ばかりですよ」

同店で出されるメニューは、そんなぬくもりを伝えてくれるベラルーシの家庭料理。さて、どんな料理が出てくるのでしょうか…?

2食生活最大の特色は、ジャガイモ&野菜の多さ
ジャガイモのパンケーキ「ドラニキ」は、もちもち絶品!

ドラニキ(肉なし)
「ドラニキ(肉なし)」1,350円(以下すべて税込み)

まずは、ベラルーシの国民食ともいえる「ドラニキ」をご紹介。「ドラニキ」は、ジャガイモをすりつぶしてつくったパンケーキ。「ベラルーシは、ジャガイモをよく食べる国。主食にしたり、マッシュポテトにしたり、スープの具にしたり、デザートにだって使うんです。一説によれば、年間のジャガイモ消費量は、1人あたり、日本人の約6倍ともいわれています」とヴィクトリアさん。

口にすると、ガーリックの香りが食欲を刺激!食感は、パンケーキというより、もちもちしていて、中華料理の大根餅のようなイメージ。かけられたサワークリームが、ガーリックの風味をほどよくマイルドにしてくれるので、飽きずにぺろりと食べられます。ヴィクトリアさんに、ベラルーシ語で「おいしい」を教えてもらうと、「カタカナにするのは難しいですが、『スマチナ』といいます」とか。ベラルーシの国民食、なんとも「スマチナ」です!

鰊(ニシン)とビーツのサラダパプリカの肉詰め
から「鰊(ニシン)とビーツのサラダ」1,380円、
「パプリカの肉詰め」1,550円

海がなく緑の多いベラルーシでは、ジャガイモのほかにも、野菜やキノコを使った料理も多数。は、「鰊(ニシン)とビーツのサラダ」。上の赤い部分がビーツ、下は、細かく切ったニシンとジャガイモ、タマネギなどがミックスされています。は、同店の看板メニューともいえる「パプリカの肉詰め」。

ともに、ほっと和める味わいです。ベラルーシに美人が多いのは、もしや野菜たっぷりのヘルシーメニューを食しているから?!同店に女性ファンが多いというのも、うなずけます。

マチャンカ
「マチャンカ」1,890円

「ドラニキ」「パプリカの肉詰め」ともに、サワークリームがかかっていましたが、ベラルーシ人はサワークリームが大好き。こちらは、豚肉のサワークリーム煮「マチャンカ」です。

「これがサワークリーム?!」と驚く風味豊かなソースは、添えられたクレープにからめ、残らず食べたくなるおいしさ。肉も臭みがなく、知らずに食べたら豚とは気づかないほど、上品な味わいです。

ピロシキ
「ピロシキ」1個310円

そして、料理とともに注文したいのが、ピロシキ。日本でつくられたピロシキを見慣れていると、手のひらサイズのこちらが小さく思えますが、現地ではこれがあたりまえ。ヴィクトリアさんによれば、「日本のピロシキは、揚げてあってカレーパンみたい!揚げていないベーシックなパンに具材が包まれているのが、本物です。ご飯をおにぎりにするように、切り分けて食べる大きなパイを、持ち運びやすいようにつくったものが、ピロシキなんです」とのこと。中身はそばの実、カッテージチーズ、ジャム…と、いろいろ。同店のピロシキは、日替わりでいくつもの種類があるそうです。

緑と潤いに満ちたベラルーシの家庭料理、どれも、またすぐにでも食べたくなるほど、やさしい味わいでした。「うちに来るお客さまは、『ベラルーシに行ったことはないのに、なぜか懐かしい味がする』とおっしゃる方が多いんです」というヴィクトリアさんのコメントにも、納得。こんなにおいしい料理を生み出す国は、きっと心にも潤いのある国なんだろうな…と想像が広がります。

料理のお礼を伝えると、「ベラルーシ語で『ありがとう』は、『ジャクユ』といいますよ」とヴィクトリアさん。いつか、本場の空気と自然を楽しみながら食べる日を夢見つつ、ベラルーシの家庭料理、「ジャクユ」!

Information

ANAマイレージクラブFinancial Pass Visaデビットカード

あらかじめすべてのお客さまに旅行傷害保険が自動で付帯されるのがANA マイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカードの大きな魅力。さらに、世界200以上の国や地域で自分の口座から現地通貨で現金を引き出せる旅のお供にオススメの1枚。

ミンスクの台所
ミンスクの台所 内観

東京メトロ「六本木一丁目駅」から徒歩2分、「六本木駅」からは徒歩10分。ドリンクには、ロシアのウォッカ、ジョージア(グルジア)やモルドバのワインなど、周辺国でつくられたアルコール類も。店内には、ベラルーシ関連の本も置かれており、同国をさらに知りたい人にも、オススメのレストラン。

住所:東京都港区麻布台1-4-2
電話:03-3586-6600

  • 本連載は、店への取材に基づいた記事です。実際の渡航に関しては、最新の状況や安全面、ビザの必要性等、充分にお調べのうえでご検討ください。