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2015 Oct.28
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.103

25万円で船が買える!?
ボートオーナーになる夢を叶える“船の共同所有”とは

夕日とボート

とある土曜日。あなたは自分の運転で太平洋へと船を走らせ、大好きな釣りを大いに楽しむ。日曜日は、前日に釣った真鯛で作ったアクアパッツァとワインで、友人家族と共に優雅なランチ──。

「そんな生活無理に決まってる!」。そう思った方もいるでしょう。でも、共同所有(=シェア)という選択をすれば、可能になるかもしれません。今回は、ボートオーナーになるという夢を叶える、“船の共同所有”という方法をご紹介します。

共同所有のメリット

船の共同所有(=シェア)とは、「小型船舶の登録等に関する法律」に基いて、複数人でボートやヨット、パワーボートといった船を購入・所持すること。

船を個人で所有するのは夢のようなことでも、誰かとシェアをすれば、現実的になるというわけです。

船の共同所有のメリットは、費用を抑えられるということ。実際に静岡県伊東市で共同所有をする稲葉純一さんは次のように言います。

「3人で持てば、かかる費用は3分の1。10人ならば10分の1になります。中古の船であれば100万円ほどでもそれなりのものを購入できますよ。」(稲葉さん)

ボート

たとえば100万円の船を4人で共同所有すれば、1人25万円で購入することができます。

ただ、船にかかる費用は購入代金だけではないそう。「マリーナに船を係留する場合、場所や係留方法によっても異なりますが、私たちの場合は年間100万円ほどかかっています。

また、燃料代も200~300馬力のパワーボートであれば、一回の航海でガソリンが300~600リットル分必要です。もちろんそれ以外にもメンテナンス費用もかかりますね。メンテナンス費用は、新品を買えば少なく済みますし、中古であれば費用がかさみます。ただ、どこまで自分で行なって、どこから業者にお願いするのかによって変わります。一概には言えませんが、基本的に自動車と同じようなイメージでいいと思います」と稲葉さん。共同所有ならこうした維持費も何人かで出し合い、一人ひとりの負担を軽くすることができます。

また、船を共同所有するもう一つのメリットは、“買いっぱなし”を防げるということ。稲葉さんたちが利用するマリーナを見ても、船を買って最初の1~2年は海へ頻繁に出ていたのに、その後は、年に数回程度しか稼働していない船がたくさんあるのを感じると言います。

「いつも『もったいないなあ』と思っています。そんな船を見ていると、何人かで所有すれば、もっと効率よく使えるのに…と感じます」(稲葉さん)

せっかく購入した船も、買いっぱなしでは宝の持ち腐れ。さらに、船は定期的に動かさないと故障するリスクも高まります。その点、共同所有なら、誰か一人が使う機会が減っても、他の誰かが使うことで、定期的に船を動かすことができますし、船に異変が起きてもすぐ気づくことができます。結果的に、購入した船を長く、効率的に使うことができるのです。

ボート上でくつろぐ男性

共同所有特有のトラブルを防ぐ方法

船の共同所有にはデメリットもあります。それは、所有者同士のトラブル。稲葉さんは次のように語ります。

「共同所有には特有のトラブルが起きがちです。たとえば、『もっと大きい船に乗りたい』、『家の購入資金や子供の教育資金が必要』といった様々な理由から共同所有を辞めたいという人が出てくることがあります」

そんなトラブルを防ぐための方法を、いくつか稲葉さんに教えてもらいました。

◎同じような趣味(目的)を持つ人同士で共有する

船といっても、種類は1つではありません。セーリングをしたいという人であればヨット、釣りがしたいというのならば釣り船といったように、用途に合わせて購入するのが一般的です。

したがって、共同所有するのならば、同じような趣味(目的)を持つ人同士がいいでしょう。そうでないと、船を選ぶ段階で揉めてしまうかもしれません。

◎気の置けない仲間と共有する

目的が同じであっても、雑誌やインターネットで集まった人同士では、長続きはしないかもしれません。何でも話せる仲間であることも重要です。

◎ルールを明文化しておく

また、購入前に共同所有のルールをきちんと決めること。さらに、文書にして残すことがトラブルを未然に防ぐために必要だと言います。

たとえば燃料費について、満タンにして元に戻しておくというルールを口頭で決めても、『なんで満タンになっていないんだ』『そんな話は聞いていない』などというトラブルが起きるのだとか。そこで大切なのが、ルールをきちんと明文化しておくことだと言います。

「もちろん、最初からこんなことを考えるのは億劫かもしれませんが、共同所有を辞める際のルールも明文化しておくといいでしょう。」

◎エンジンのメンテナンスはきちんとした業者にお願いする

日々のメンテナンスにかかる費用は船の種類によって異なるので一概には言えませんが、たとえば2~3人乗りのモーターボートなら、ワンボックスカーと同程度。知識がある人なら簡単なものは自ら行なって費用を抑えることができるそう。

ただし、エンジンは別。高額なうえに、沿岸部でトラブルが起きると命にかかわる可能性もあるため、「きちんとした業者にお願いするのがベスト」と稲葉さんは言います。

船はメンテナンスさえ怠らなければ、10年や20年はゆうに使い続けられるのだとか。実際、稲葉さんも中古で買った今のボートを15年以上乗り続けているそう。

船の共同所有を検討してみては?

今回紹介した要点をきちんと押さえて共同所有すれば、夢のボートオーナーへのハードルはグッと下がります。また、筆者自身、稲葉さんの船に乗せてもらったことがありますが、とても気持ちのよい体験でした。ボートオーナーに憧れるみなさんも、ぜひ一度、「船の共同所有」を検討してみてはいかがでしょうか。

文・遠藤由次郎

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