良縁祈願を叶えてくれる（？！）のは、
1500年に渡り祀られてきた家族・夫婦の神々

川越氷川神社の入り口は、朱塗りの鳥居が目印です。高さ約15メートル、杉の木でできており、木造の鳥居としては日本最大級。ビルで言えば、5階に匹敵するほどの高さでしょうか。間近で見ると、その大きさに圧倒されます。

巨大な鳥居をくぐり、まずは拝殿へお参り。

多くの参拝者が訪れる同社ができたのは、今から約1500年前、古墳時代のことです。主祭神は、素盞嗚尊（すさのおのみこと）。さらに、その妻である奇稲田姫命（くしいなだひめのみこと）、子孫にあたる大己貴命（おおなむちのみこと）、奇稲田姫命の両親、脚摩乳命（あしなづちのみこと）・手摩乳命（てなづちのみこと）と、5柱の神々が祀られています。

5柱が家族であるため、家庭円満の御神徳があるとされているそう。また、2組の夫婦神と、出雲大社の縁結びの神として知られる大己貴命が祀られていることから、良縁を願う参拝者が多数訪れるとか…！

拝殿の奥へ進むと、格子の間から本殿を見ることができます。江戸後期につくられたもので、見どころは、“関東彫・江戸彫”と呼ばれる精巧な彫刻。細部までは見えませんが、浮世絵で知られる広重調の波などが描かれているそうで、その迫力はしっかり伝わってきます。長きに渡り良縁をつかさどってきた神々がきっと願いを叶えてくれるはず…と、テンションもアップ！

寄り添う2本の御神木からパワーをいただきたいなら、
“八の字結び”で祈願を

さらに奥へと歩いていくと、欅（けやき）の御神木が登場しました。その前には、結ばれた赤い糸がたくさん。これらは、同社で結婚式を挙げた夫婦が願いを込めたものだそうで、2本の欅には、夫婦円満や縁結びを叶えてくれると信じられていると言います。

御神徳をいただくときは、八の字を描くように、2本の欅のまわりを歩くのがお約束。ぐるりと巡れば、樹齢約600年もの間、寄り添ってきた御神木のように、末永く一緒にいられるはず。相手を見つけたい人は、素敵なご縁が巡ってきますように…とお願いするのも◎です。

“ウマ”の合う相手と出会えますように…！
「縁むすび絵馬」を「絵馬トンネル」に奉納

願いごとは、絵馬に綴ることもできます。こちらは、同社の名物スポット“絵馬トンネル”です。20メートル近くありそうなトンネルに、鈴なりに納められた絵馬は圧巻！

絵馬それぞれのデザインも、思わず笑顔になるようなものばかり。多くの女性参拝者が同社を訪れる理由は、御神徳のみならず、絵馬やお守りのセンスにもあるのかもしれません。

我々はもちろん、縁結び用をチョイス。描かれた2匹には、絵馬の”馬“だけでなく、「ウマが合う相手と出会えるように」との意味も込められているとか！

境内には色とりどりのマジックが用意されていたので、賑やかに、桜の花と願いごとを書いてみました。遊び心溢れる“ウマ”のイラストに負けない、キュートな仕上がりになったでしょうか？可愛くつづった願いごとを見るだけで、なんだか叶いそうな気がしてきます。なにより、自分の願いがトンネルの一部になると思うと、ワクワクすること請け合いです。

伝承に因む「縁結び玉」、運命をたぐり寄せる「赤縁筆」、
可愛いお守り、どれを選ぶ？

川越氷川神社では、お守りもガーリーなものが多数用意されています。口コミでダントツ話題なのは、「縁結び玉」。神聖な本殿近くに敷かれていた白い玉砂利を、麻の網に包んだお守りです。これは、「境内の玉砂利を持ち帰って大切にすると良縁に恵まれる」という、ロマンティックな言い伝えにもとづいたものなのだそう。

同社で一つひとつ、巫女さんがつくっているとのことで、1日の授与数は20体。このお守りを求め、早朝から並ぶ参拝者もいるとか！また毎月8日・第4土曜日の朝7時50分までに申込む「良縁祈願祭」でも、こちらの「縁結び玉」や「縁結び絵馬」、そのほか「良縁祈願祭」限定のお守りなどを授与してもらうことができます。

願いどおり生涯の伴侶に出会えた暁には、ふたりそろって参拝して、「縁結び玉」の返還を。すると今度は、ふたりの縁が末永く続くように祈願した“特別なお守り”がいただけるとのこと。その日に思いを馳せれば、良縁探しが楽しくなりそうです。

そのほかのお守りも、女性が持ち歩きたくなるものばかり。黒の「であいこい守」は、通年デザインのものですが、季節限定のものもあるので、どんなデザインに出会えるのか楽しみに訪れてみては？

「美守（うつくしまもり）」は、習い事の上達など、自分磨きのためのお守り。内面から美しさの溢れる女性を目指せそう。

「えんむすび」と書かれたお守りは、ご縁が成就するように願い、パートナーとともに身につけるのも素敵です。

使うたびにラブ運がアップしそうなアイテムも。「赤縁筆」には小指に赤い糸を結んだ女の子、キャップには男の子が描かれており、使うほどにふたりの距離が縮まるようになっています。ペンケースにそっとしのばせてみては？

境内のパワースポット、季節の行事、蔵づくりの町並…。
まだまだ見どころ、盛りだくさん！

参拝のラストは、今回もおみくじ＆スクラッチでの運試しです。釣り竿で「あい鯛みくじ」を引き上げると、結果は中吉。期待のスクラッチも、200円が当たり、大満足の結果となりました。ラブ運も、きっとアップしたことでしょう…！

さて、今回は縁結びをテーマに参拝した川越氷川神社ですが、境内にはこんなパワースポットも。息を吹きかけて身体に撫で付けた人形（ひとがた）を御神水に流すと、心身の穢れ（けがれ）を祓うことができるとか。

水が湧き出る横には、「戊岩」と呼ばれる岩があります。しめ縄のあたりが首になっており、耳の垂れた犬の横顔にそっくりなこと、わかるでしょうか。犬はお産が軽く子どもが多いことから、安産・子宝の象徴とされる動物。「戊岩」からパワーをいただくときには、鼻先をなでるとよいとされているそうです。

また、同社には季節ごとにも、見逃せない行事が。7～8月は、「縁むすび風鈴」なるイベントが行なわれます。色とりどりの風鈴と涼やかな音色に包まれ、幻想的な気分で参拝を楽しんで。

さらに10月には、22基の大きな山車（だし）が見どころとなる「川越氷川祭」が催されます。同社だけでなく「川越まつり」として、街全体が大変な賑わいに。何度も訪れたくなるも、同社の魅力です。

ちなみに、川越の名物ともいえる蔵づくりの町並みは、神社から徒歩10分ほど。参拝の帰りには、こちらに立ち寄って小旅行気分を満喫するのがオススメ。「今度はデートで訪れよう」なんて想像しながら散策すれば、気分が高まります。読者のみなさまにも、パワースポット女子部のメンバーにも、素敵ご縁が訪れますように…！

Information

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川越氷川神社

アクセスは、JR・東武東上線「川越駅」、もしくは西武新宿線「本川越駅」からバスが便利。同社の結婚式は、水引で編んだ赤い「結い紐」を左手小指に結び合う、オリジナルの儀式「結い紐の儀」が特長。また、幻想的な夜の結婚式や、結婚式の前にだけ受けることのできる「一日巫女入門」なども。

住所：埼玉県川越市宮下町2-11-3
電話：049-224-0589