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2018 Mar.9
SURUGA Cycle Journal Vol.21

寒い冬こそ温暖な沖縄でサイクリング!
「美ら島オキナワ Century Run 2018」参加レポート

寒い冬こそ温暖な沖縄でサイクリング!「美ら島オキナワ Century Run 2018」参加レポート

東京都心では48年ぶりに氷点下4度を観測するなど、記録的な寒波が襲来した今年の冬は、季節を問わず走るサイクリストの方々でもこたえたのではないでしょうか。こんな季節だからこそ、冬場でも手足の冷えの心配や、路面の凍結に気を使うこともない、温暖な沖縄でのサイクリングはいかがでしょう。

日本広しといえども、リーフに囲まれた青い海を見ながらのサイクリングは沖縄以外ではそうそう味わえないもの。今年で9回目を迎えたサイクリングイベント「美ら島オキナワCentury Run」に、プロロードレーサーの西加南子選手と一緒に「大会応援ライダー」として参加した、スルガ銀行ロードバイクプロジェクトのメンバーが、現地で体験した大会の魅力をお伝えします!

沖縄本島中北部9つの市町村をまたぐファンライドイベント

「美ら島オキナワCentury Run」の魅力は、なんといっても初心者から上級者まで、幅広い層のサイクリストを満足させてくれるコース設定にあります。

コースは160kmというロングランに挑戦できる「センチュリーコース」、今年から新設されたコースの約40%が丘陵地である「ヒルサイドコース」、海岸線をひた走る「シーサイドコース」、そしてビギナーや親子でも楽しめる50kmの「めんそーれコース」の4つ。タイムを競うレースではないので、どのコースを走っても各自のペースで沖縄の美しい景色を楽しむことができます。

大会が開催されたのは1月14日(日)。翌日には名護市、恩納村、読谷村、うるま市で、各地域のディープな観光スポットをゆっくり巡るガイド付きのアフターサイクリングが開かれました。

大会応援ライダーのスルガ銀行ロードバイクプロジェクトのメンバーは、新設された「ヒルサイドコース」を選択。大会翌日は恩納村で開かれたアフターサイクリングに参加することにしました。

サイクルツーリズムの流れを活性化させるために

大会応援ライダー スルガ銀行

日本全国を周遊するサイクルツーリズムの流れを活性化させることで、スルガ銀行が拠点を置く静岡にもその流れを呼び込めると考えたロードバイクプロジェクト。富士山静岡空港からは那覇便が就航しているANAやJTBと組んで、サイクルツーリズムによる地域活性化に取り組む本大会をさらに盛り上げることが、沖縄のサイクリストをはじめ、アクティブなサイクリストたちを静岡に誘致することに繋がっていくと考えました。

静岡県や首都圏近郊に住むサイクリストのファン層が多いSNSを利用して情報発信を続け、大会開催の2か月前となる昨年11月には、日本橋(東京)にあるANA支店Financial Centerで大会PRイベントを開催しました。

MCは大阪から駆け付けてくれた大会ゲストライダーの平野由香里さんと、オフシーズンは沖縄でトレーニングをしているプロロードレーサーの西加南子選手。

平野さんと西選手平野さんと西選手
沖縄サイクリングを熟知した平野さんと西選手の話に皆さん興味津々

会場にはスルガ銀行サイクルステーションで開催されるライドイベントに参加くださっている方や、ANAの自転車チーム「Team ANA for bicycle」の方をはじめ、約60名のサイクリストが集まり、その場で大会エントリーをしてくださった方も。大会事務局からもPRイベント実施後に、エントリーの件数が上昇したとの嬉しい報告がありました。

Team ANA for bicycleの歴代ジャージTeam ANA for bicycleの歴代ジャージ
参加者から大人気のTeam ANA for bicycleの歴代ジャージ

大会会場「恩納村コミュニティセンター」へ!

大会応援ライダー スルガ銀行

ついに沖縄の地に足を踏み入れたロードバイクプロジェクトのメンバーたち。

大会の受付会場がある沖縄本島中部の恩納村までは空港から高速で約1時間。

万座毛や真栄田岬など沖縄屈指の景勝地で有名な恩納村は、美しい海に面した南北に長い村。会場の恩納村コミュニティセンターに近づくにつれ、海岸線沿いのサイクリングを楽しむ人々の姿が増えてきました。


バイク関連ブースが軒を連ねる

会場に到着してまず驚いたことは、外国人の参加者が多いこと。次々と会場に到着する観光バスからは韓国人や台湾人のサイクリストたちが降りてきます。

特に韓国は地域によっては1月の気温が日中でも氷点下になるため、美しい景観と温暖な環境下でサイクリングが楽しめる沖縄は魅力的のようです。

大会が用意したレンタサイクル75台は、すべて予約済み。利用者の大半が外国のツアー客とのことでした。

国際色豊かな会場で、愛車のDE ROSAと一緒にひときわ注目を浴びていたのが、サイクリングインストラクターの平野由香里さん。昨年11月に開催したPRイベントの時と同様、その明るさで会場が華やいでいました。

平野由香里さん
平野由香里さん

平野さんのように女性サイクリストの参加者が多いのも、この大会の特徴の一つ。「女性の場合、サイクリングをするにしても、ただ走るだけでなく、そこに美味しいものがあったら食べたいとか、綺麗なものや可愛いものがあったらインスタグラムにあげる写真を撮りたい…といった気持ちがあるんですね。『美ら島オキナワCentury Run』にはその両方が揃っている。女性の割合が高いのも当然だと思います」と笑顔で語ってくれました。

会場本部には大会実行委員会の中心メンバーである、JTB沖縄の池田さんの姿が。

大会前日とあって準備で大忙しの様子でしたが、「ようこそ来てくれました!」と笑顔で迎えてくれました。話によれば、この大会の準備は毎年4月くらいからスタートするそうです。

「恩納村、名護市、うるま市、今帰仁村、本部町、宜野座村、金武町、読谷村、嘉手納町の9つの市町村と連携して弊社と実行委員会形式をとっています。市町村あってのイベントですから、各市町村の皆さんとコミュニケーションをとりながら、どんな大会にしていくのか、毎年つくりこんでいくところに魅力があります。ほかにもサイクリング協会やサポートライダーなど関係者の多いイベントなので、うまくまとめながら下準備を進めていくことが重要」とのこと。

「美ら島オキナワCentury Run2018」いよいよスタート!

photo:Makoto.AYANO
photo:Makoto.AYANO/cyclowired.jp

まだ夜の明けぬ6時前、ライトを点滅させながら、スタート地点の恩納村コミュニティセンターへ参加者が続々と集まってきました。この日、会場に集まったサイクリストは1,860人。そのうち海外からの参加者は221人。残りの半数は県外からの参加者です。スタート時間が一番早い、160kmを走るセンチュリーコースの参加者の列には、「Team ANA for bicycle」の皆さんの姿も。

「暖かくて、そこそこの距離が走れる。これは冬場のイベントとしては魅力的ですね。」と話すのはANAチームのメンバーの中で、大会9回中、8回出場されている望月さん。なんとバイク歴は35年に及ぶそうです。望月さんのようなベテランのサイクリストにとっても、美ら島オキナワCentury runは「仲間と集うことが出来る、毎年、楽しみな大会」だといいます。

午前7時に160kmのセンチュリーコースがスタートした後、ヒルサイドコースとシーサイドコースのスタート前セレモニーが開かれました。同じく大会応援ライダーを務めるプロロードレーサーの西加南子選手の「ガンバロー!」の掛け声で気合をいれた参加者たちは、スタート地点に移動していきます。

地元TV局の取材を受けるメンバー
地元TV局の取材を受けるメンバー

西選手とロードバイクプロジェクトのメンバーは地元テレビ局の取材を受けたため、最後尾からゆっくりスタート。まずは23km先にある、1つ目のエイドステーション「21世紀の森公園」を目指します。

走り出した一行の視界に広がったのは、恩納村の青い海です。地元の人が「本島のいいとこどりをした地域」と言うことだけあって、ヤシの木が連なり、美しいビーチ沿いの道は南国気分満点。

さらに沖縄のドライバーはサイクリストに親切な方が多いようです。追い越す際に「頑張って!」と何度も声をかけてもらいました。

 

「21世紀の森公園」に到着するころには気温も上がり、ウィンドブレーカーを着ていると少し汗ばむほど。ウェアの調整をしつつ、沖縄名物のかりんとう饅頭や黒糖でカロリー補給して八重岳方面へと向かいます。

かりんとう饅頭ヒルクライム
名物のかりんとう饅頭でチャージしてヒルクライムに備えます
photo:Makoto.AYANO/cyclowired.jp

「あ、咲いていますよ!」と西選手の声に、八重岳の坂道でうつむきがちだった一向が顔を上げると、日本一早咲きの桜として知られる寒緋桜(カンヒザクラ)が、ピンク色の花びらを咲かせていました。

真っ青な空に映える寒緋桜
真っ青な空に映える寒緋桜
photo:Makoto.AYANO/cyclowired.jp

八重岳を下って、2つ目のエイドステーションである今帰仁村の「あいあいファーム」に到着。ここは廃校になった小学校を再利用した施設で、リノベーションした教室での宿泊や、沖縄そばや島豆腐づくりなどの食育体験や農業体験ができる施設です。青空の下、開放的な芝生の広場で沖縄そばとおにぎりをいただきながら、しばし休憩。


青空の下、芝生広場でランチタイム

古宇利島~道の駅許田~ゴール

すっかり満腹になったところで、楽しみにしていた古宇利島へ向けて出発。ワルミ大橋を渡り、いよいよ屋我地島から古宇利島へと渡る全長2km弱の古宇利大橋へ。やや風はあるものの、エメラルドグリーンの海の上に架かる橋は途中で何度も足を止めたくなる絶景スポット。当然、海を背景に仲間や愛車と記念撮影をする人たちが大勢います。

橋を渡り切ると、すぐに3つ目のエイドステーションとなる「古宇利島ふれあい広場」に到着。サーターアンダギーやちんすこうでお腹を満たし、美しい海を堪能。

ここから先は、ツール・ド・おきなわのコースにもなっている平均勾配6~7%の羽地ダムの山道へ。本大会では毎年11月に開かれるツール・ド・おきなわの山岳コースを逆走するかたちになります。亜熱帯の緑の中を気持ちよく走りました。

後半は名護岳からのパノラマを楽しみながらのダウンヒル。西選手おすすめの名護市街が一望できる絶景ポイントで記念撮影し、再び下っていきます。

名護市街地を通りすぎると、「道の駅許田」に到着。最後のエイドステーションなので、エネルギー補給をしたり、時間調整でのんびりしたりしている参加者たちに加え、観光客も大勢訪れており、賑わっています。

道の駅許田を発つと、ゴールまではあと20kmほど。疲れはあるものの、もうすぐ終わってしまうことに寂しさを募らせていたのもつかの間、最後に西選手の"軽めの"トレーニングモードを体験させていただくことに。西選手の「鬼ひき」で、ゴールまでは、あっという間でした。

MCと太鼓演奏に迎えられながら、100kmのヒルサイドコースを走り終えた一向。ゴールゲートではカメラを構えながら仲間の到着を待つ、先にゴールした参加者たちで賑わっています。


エイサーの太鼓演奏に迎えられながらゴールイン!

充実感と疲労感満載でバイクを降りた後は、西選手もお世話になっている地元のスポーツマッサージブースへ。プロおススメとあって、痛いけど効果抜群のマッサージは「もう一周走れる」くらいに効果あり。明日のアフターサイクリングへの良い準備になりました。

涙が出るほど痛かったけど効果抜群
涙が出るほど痛かったけど効果抜群

メンバーが走った新設のヒルサイドコース100km。海と山のバランスがちょうど良く、両方の絶景を楽しめました。さらにヒルクライムの達成感も味わえる大満足のコース設定でした。

「アフターサイクリング」で恩納村をディープに探訪

大会翌日は、定員20名のアフターサイクリングに参加。これは地元のサイクリングガイドとご当地グルメを味わいながら、地域の観光スポットを巡るというもの。今年は名護市、恩納村、読谷村、うるま市の4コースでツアーが実施されました。

西選手やメンバーたちが参加したのは「隠れた絶景と昔ながらの集落ライド」が楽しめる恩納村のコース。スタート&ゴール地点は、沖縄初のドライブインレストランである「シーサイドドライブイン」です。1967年創業のアメリカンスタイルのドライブインは、中に入ると熱帯魚の泳ぐ水槽やレトロな玩具がいっぱい。レストランでありながら、ちょっとしたミュージアムのような雰囲気です。


沖縄初のドライブスルー形式でテイクアウトもイートインもできるレストラン

参加者を案内してくれるのはJCA(日本サイクリング協会)公認サイクリングガイドの玉城さん夫妻。シーサイドドライブインを出発した一行は、まずは恩納村博物館(恩納村文化情報センター)を訪問。ここで沖縄独自の短歌である「琉歌」について学びました。

一般の短歌が五・七・五・七・七であるのに対し、琉歌は八・八・八・六の30音が歌体。三線で奏でられる沖縄の音楽は、実はすべてこの琉歌の形式でできています。恩納村では毎年「琉歌大賞」を開催し、今年で27回目。下は小学生から上は70代、80代まで、さまざまな年齢層の人がテーマに沿って自作の琉歌を応募してくるといいます。


沖縄県民の愛唱歌である「てぃんさぐぬの花や」を実演

つづいては「恩納村といえばここ!」の絶景スポット、真栄田岬へ。ダイビングやシュノーケリングで人気の海に一同は「夏にまた来たい…」と口々につぶやきます。「でも実は透明度は冬の方が高いんですよ」と玉城さん。冬の方が海に流れがあるので濁りが夏より少ないそうです。


真栄田岬からすぐ近くの穴場スポット「裏真栄田」

真栄田岬付近ではサトウキビを収穫中のハーベスタ(収穫機)を発見。その迫力のある姿と生産者の方からご好意でいただいた、取れ立てのサトウキビの甘さに一同大喜び。こういう楽しみはアフターサイクリングならではのものです。


突如現れた巨大な機械に大興奮

サトウキビ畑の次は前兼久漁港の魚市場です。訪ねたときは漁協組合の競りが終了した後でしたが、イラブチャーやアカマチなど沖縄のカラフルな魚が入った箱がずらりと並んでいました。

アフターサイクリングはシーサイドドライブインにゴールして終了。ガイドの玉城さんに恩納村のサイクリングの魅力について伺ってみました。

「恩納村は南北に長くてビーチもいっぱいあります。シャワーも完備されていてサイクリング中に利用できる。沖縄は1年中走れますが、とくにおすすめは9月と10月。花が見たければ2月もいいですね。今日は行かなかったけれど、史跡巡りもおすすめです」

ガイドしていただいた玉城さん夫妻
ガイドしていただいた玉城さん夫妻

これから帰りの飛行機が待つ那覇空港へと向かう一行は、シーサイドドライブインで海を見ながら愛車を分解。ビーチサイドで輪行の準備をするのも沖縄サイクリングならではですね。

担当者の“ヒトコト”
(スルガ銀行ロードバイクプロジェクト 中山亮介)

美ら島オキナワCentury Runは今が真冬であることを忘れるくらいに暖かく快適でした。スタートしてすぐ眼前に広がる恩納村の青い海、名護岳の麓に広がるコスモス畑、濃い緑色の亜熱帯植物に囲まれながらのヒルクライム…等々、沖縄の魅力満載のコース設定で、エリアを進むごとに変わる南国の景色が沖縄サイクリングという非日常的な時間へいざなってくれました。

私が特にお勧めしたいのは、大会の翌日に開催されるアフターサイクリングです。前日、酷使した足をクールダウンさせるように、ゆったりとした時間の中でサイクリングをしながら、じっくり沖縄の自然、文化、歴史を見て、聞いて、学べるこのイベント。さっきまで目の前を走っていたガイドさんが三線を取り出し、ヘルメットを被ったまま琉歌を披露してくださる光景は、個人ライドでは体験できないでしょう。月曜日の開催ですが、ぜひもう一泊して参加してみてください。

また、本大会の応援ライダーの任をいただいたことで、大会実行委員の方々と交流する機会をいただきました。前回からアフターサイクリングを導入したり、今年はヒルサイドコースを新設したりするなど、参加者を飽きさせない工夫をしながら、9つの市町村や関係者の方々との調整を行ない、イベントをつくりあげていく過程には数々のご苦労があったと思います。しかし、すでに10回目の大会に向けて新しい取り組みをお考えの様子でした。参加者の半数近くがリピーターで、新しい年の始まりに、このイベントへ参加するのを楽しみにしているサイクリストが大勢いるというのも、そのご苦労があってこそだと思います。次回の大会はどんな大会に進化するのか楽しみでなりません。引き続き、私たちスルガ銀行ロードバイクプロジェクトはお手伝いをさせていただきたいと思います。

Information 1

美ら島オキナワ Century Run

沖縄本島中北部の9つの市町村を走るサイクリングイベント。「初心者から上級者まで気軽に楽しめる、日本一早い桜が楽しめるサイクリングイベント」として年々人気を増している。

Information 2

ロードバイク購入ローン

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