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2019 Jan.18
SURUGA Cycle Journal Vol.33

伊豆サイクルアラウンド2018 秋
どこを走ってもいい伊豆だからこそできたイベント

伊豆サイクルアラウンド2018 秋 どこを走ってもいい伊豆だからこそできたイベント

美しい海、一筋縄ではいかない山、そして舌も心も満たしてくれる海の幸、山の幸。サイクリストにとって伊豆は多くの魅力に溢れている地域といっていい。走れる、観光できるポイントは無数。北も南も、東も西も、海沿い、峠なんでもこい。一周どころか縦横無尽に走ることを楽しめる。

この伊豆の魅力をサイクリストに伝えるべく行なわれたのが、「伊豆サイクルアラウンド2018 秋」。
9月29日から約2か月間行なわれたこのイベントは、まさに“どこから走っても、どこで走り終えても楽しめる”、伊豆というものを表現したものといっていいだろう。

主催したのは「美しい伊豆創造センター」。美しい伊豆創造センターは、伊豆半島の7市6町が構成する任意団体で、「伊豆を一つ」として捉え世界から称賛される地域を目指し推進するために設立された組織である。伊豆半島の市町、観光協会、商工会議所、交通事業者など、伊豆地域の方々の力を結集し、一丸となって地域づくりを進めている。

以前このサイトでも紹介した“伊豆愛”が形になったような小泉さんもこのセンターの職員だ。伊豆にある13市町をひとつのものとして考え、たくさんある観光資源を生かしていくのがセンターの仕事。このイベントは伊豆の魅力を知り尽くした彼らだから作れたものだといっていいだろう。

特に今回のイベントについては、同センターの事務局長の鈴木さんの尽力も大きい。

「伊豆という地域は電車でも、クルマでも楽しいところですが、自転車がもしかしたら一番楽しいところかもしれないです。スピード感がいいですね。ちょうどよくいろいろなところをじっくり見ながら回るのには自転車のスピードが一番適していると思います。
伊豆の良さが徐々に広がっていって、サイクリストもずいぶん増えましたし、実際、地元の人からも『自転車の人が多いよね』という話をよく聞くようになりました。最初は見慣れないこともあり、どんな人達なんだろう?というのがあったと思いますが、理解が深まれば地元の人達のサポートも期待できると思います。

まだまだ伊豆をサイクルフレンドリーな地域にしていきたいので、今回のサイクルアラウンドというイベントはそのきっかけづくりになればいいと思っています」

エリアは5つ。ルートは自分で決められる

このイベントの楽しさは、これまでのものとは違い自由であるということ。「東、西、南、北」の4つに「中央」を加えた5つのエリアから、走りたい地域を選んで好きなタイミングで好きなときに走る。輪行をしても、自走ですべてを走ってもいい。

こういってしまうと「普通のサイクリングと変わりない」と思われるかもしれないが、そのあたりはきちんと準備がなされている。参加料を払えば、スタンプラリーのパスポートとステッカーがもらえて、各地点を回るごとにスタンプが押せるようになっている。ひとつのエリア内のスタンプを全部押したときは「エリアコンプリート」、13市町を全て回れば「13市町コンプリート」、伊豆全体の33か所を回れば「フルコンプリート」として、それぞれプレゼントがもらえる。

また期間中はガイドツアーを開催。伊豆を熟知したガイドがライドだけではなく、各エリアの観光スポットを案内してくれる。

伊豆そのものは地域としてはそれほど広くはないが、文化的にかなり異なる特色をもっている。伊東や熱海があり観光地として発展している「東エリア」、手付かずの自然と美しい夕陽で知られる「西エリア」、歴史と文化、温泉、グルメが楽しめる「南エリア」、交通アクセスがよく都市型サイクリングも、富士山を眺めながらの自然を感じるサイクリングも同時にできる「北エリア」、そしてこれら4つのエリアの中央に位置し、東京オリンピック・パラリンピックの舞台にもなる「中央エリア」と、異なるレベル、さまざまな嗜好のサイクリストを喜ばせられる地域がそろっている。

サイクリングプロジェクトのR子、伊豆を走る

今回、この「伊豆サイクルアラウンド2018秋」に参加したのが、スルガ銀行サイクリングプロジェクトのR子。選んだエリアは東と南。ひとつのエリアを1日かけてじっくり回り、自転車も、観光も、グルメも楽しみ尽くす計画だ。あとはスポーツバイクの経験も少ないことから、電動アシスト自転車がレンタル可能な地域を選んだという。

R子が東エリアのスタート地点に選んだのは、サイクルアラウンド東エリアのガイドツアーのコースで、「伊豆急レンタサイクル 伊豆ぽた」がある伊豆急の伊豆高原駅。自転車そのものだけではなく、ヘルメットの用意や観光コースの案内もしてくれる。

「メカに詳しくない自分にとって、メンテナンスがされているのが一番ポイントが高かったです(R子)」

走り出して最初に目指したのは大室山。どこから見てもお椀をかぶせたようなシルエットで、標高580mの山頂はすり鉢状の形が特徴の伊東市のシンボル。


霧がかかってしまい、大室山の山頂まで見えずに残念・・・。

伊豆高原駅からはしばしのヒルクライムだが、アシストのおかげですんなり上っていける。大室山は特徴的な自然景観の伊豆のジオサイトに選ばれ、国の天然記念物にも選ばれた場所。

ヒルクライムで疲れた身体に糖分を欲したR子が目指した次のポイントは、伊東の温泉街にある創業80年の和菓子店の伊豆柏屋さん。

名物の「いでゆむし極上栗蒸し羊羹」は、北海道産小豆を使用した自家製こしあんで伊東の温泉を使って蒸し上げている。全国菓子観光大博覧会にて名誉大金賞を受賞したこともあるそうだ。

「ほんのりと竹の香りが美味しさを引き立てていますね。大きい栗がごろごろ入って、シンプルだけど優しい口当たり。大満足でした。社長の村上さん、お世話になりました!(R子)」

栗蒸し羊羹でお腹を満たしたあとは、しばし伊東の街を散策。

これは伊東温泉を象徴する温泉旅館の『東海館』。昭和初期の建築様式をそのまま残す木造3階の趣ある建物である。一度は、廃館となったものの、貴重な木造建築を残すために伊東市により観光施設として再生させたのだ。温泉施設も健在で土日祝日には日帰りで温泉も楽しめる。

昭和レトロな町並みが美しい伊東の街を後にして、国道135号線沿いにあり、海辺の町をモチーフにしたカラフルな建物が一際目を引く道の駅「伊東マリンタウン」へ。

ここは数多くのお土産屋さんが並び、遊覧船や日帰り温泉も満喫できるスポット。ここの蕎麦屋さん「初代そうずら庵」は、駿河湾でとれた桜えびを使ったかき揚げが大人気。

「厚さ3cmくらいのボリュームがある、フワフワでサクサクなかき揚げそばをいただきました。なんだか食べてばかりのような気もしますが・・・(R子)」

お腹を満たした後は、伊東の海岸を走りながら城ヶ崎海岸へ。ジオサイトが各地にある伊豆の中でも、かなり珍しい「ポットホール」があるところ。美しい伊豆創造センターの小泉さんもおすすめのスポットだ。

ポットホールとは、簡単にいえば岩の間にはさまった球状の岩のこと。何千年もの年月をかけて、岩盤の亀裂部分にあった岩石が、波の出入りにより突き動かされ、次第に動きながら沈み込み、球体を作っていったものである。自然な潮の流れでできたとは思えない程の丸さは、自然の神秘と言える。

「潮が引いたときしか見られない。その自然が成す力強さはパワースポットと呼んでも過言ではない。大地の力、海の力を感じることができました。
実際見に行くまでは大変ですが、伊豆高原駅のジオテラス伊東には実物大の模型の展示や資料もあるので、そちらもぜひ訪れてみてください(R子)」

2日目は南エリアをより自由に走る

2日目も伊豆高原駅からスタート。伊豆ぽたさんの電動自転車を前日と同様にレンタルした 後、サイクルトレインを使って下田へ。伊豆急ではフルタイムでサイクルトレインを運行していて、時間を気にしないで使用できる全国でも珍しい路線。自転車はバラさずに載せることができるので、電動自転車でも気軽に使用できる。自転車が載せられるのは、先頭と最後尾車両だが、先頭に乗り込むと景色も楽しめる。

伊豆急下田駅を降りてから、海岸線を走って龍宮窟へ。

「他のエリアよりもアップダウンが多いので、ロードバイクではかなり厳しいルートになりますが、電動アシスト自転車なのでスイスイ走れました。電動アシスト自転車なら坂を気にせずに楽しむことができます(R子)」

龍宮窟も伊豆のジオサイトのひとつ。波の侵食によって直径約50mもの天窓が開いた洞窟。上からも下からも覗くことができるかなり珍しい観光名所。上から覗くとハート型をしていることから、愛のパワースポットとしても知られている。

「素敵な縁が得られますように(R子)!」

2日目は走りたい気持ちにもなったのか、龍宮窟を後にしたあとは弓ヶ浜までの上りを走り、さらには海を眺めながら、ひたすら走る。“走る”とはいっても、補給は必要。地元で人気のカフェ「さくらんぼ」に。

このカフェも「サイクルアラウンド」に協力している飲食店のひとつ。サイクリストにやさしいお店としても有名なお店だが、それはご主人が元競輪選手だから。引退後もサイクリングを毎日楽しめる場所でとの思いがあり南伊豆へ移転したという。

カフェで小腹を満たした後は、またライドへ。南エリアは歴史とグルメスポットがたくさんあるエリア。走りを楽しみたいと思いつつも、立ち寄りたいところがたくさんあり、なかなか忙しい1日に。伊豆の歴史と言えば、歴史の教科書でおなじみのペリー絡みのものが多い。

錨のオブジェと胸像が海岸に立つ、ペリー艦隊上陸記念碑。

日米下田条約が締結された了仙寺に向かうペリーロード。下田に上陸したペリーが、お寺まで通った道だという。

「了仙寺は日米和親条約の下田条約が締結されたお寺。お花の名所としても知られていて、時期になればアメリカジャスミンが香るそうです(R子)」

「『フラムジャック』はおしゃれなイタリアンレストランです。ワタリガニのパスタ、うにとムール貝のパスタはどちらも絶品!
伊豆で採れた新鮮な食材を使っているため、びっくりするほどの美味しさでした。(R子)」
本日、2食目!食べ盛りのR子です(笑)

2日間の旅の最後は、スイーツで締める。「ケセラセラ」は県外からも多くのお客さんが訪れるアップルパイが有名なお店。
人気のものはあっという間に売り切れることもある。元々南伊豆出身のオーナーさんが、東京・自由が丘のお店で修業後、地元で出店したという。

「パイ生地がサクサクで、りんごの食感が程よく残っているしっかりしたタイプのアップルパイでした。サクサクとしっとりのバランスが絶妙でした!(R子)」

2日間、合計約90km。初心者ライダーのR子でしたが、電動アシスト自転車のおかげで、いろんなところを回っても終盤も疲れた様子が見えなかった。伊豆急のレンタサイクルもあれば、サイクルトレインもあり、自分の自転車を持ち込んでも、手ぶらでも楽しめるインフラが整っているのが伊豆の素晴らしいところ。ちなみに今回、自転車を「伊豆急下田駅」で乗り捨てしたが、そんな使い方ができるのも他ではあまり見られないサービスだろう。

今回は東、南のエリアだけを走ったが、他のエリアにも楽しいところはたくさんある。イベント期間中はもちろん、それ以外でも四季折々で訪れるたびに、きっと良さを発見できるはずだ。

「美しい伊豆創造センターは2019年にDMO(観光地域づくり推進組織)の展開を目指して観光に特化した一般社団法人と、道路網の整備促進やサイクリング、アンテナショップ運営などの事業を担う任意団体の2つの組織が一体化し、伊豆半島グランドデザインを見直していきます。2019年以降も形を変えながらより楽しめるサイクリングイベントを伊豆半島で開催していきます(美しい伊豆創造センター 鈴木事務局長)」

首都圏からのアクセスもよい伊豆半島。伊豆半島一周や、峠や海岸線を楽しんだり、伊豆のジオサイトや史跡巡り、電車やバスを利用して等サイクリングの楽しみ方もいろいろ。2019年もそんな伊豆を楽しんでみては?

Information 1

美しい伊豆創造センター

https://beautiful-izu.jp/

伊豆半島ジオパーク

https://izugeopark.org/

伊豆急行 伊豆ぽた

https://www.izukyu.co.jp/izu-pota/

伊豆柏屋

http://izukashiwaya.com/

伊東マリンタウン

https://ito-marinetown.co.jp/

パティスリーQue sera sera(ケセラセラ)(伊豆下田観光協会)

http://shimoda-city.info/eat/queserasera.html

Information 2

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