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旅アスリートVol.2 ありふれた旅からの脱却 現在、明治大学5年生の青木優さん。2011年大学4年生の時に大学を休学し、Facebook、TwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーク)を活用しながら、7か月かけて世界を一周。あらかじめFacebook上で仲良くなった人と現地で会い、その人の家に泊まらせてもらったり、インタビューなどをするという、SNSを駆使した新しい旅のカタチを実践してきた。そんな青木さんに新しい旅のカタチについて伺った。聞き手:成瀬 勇輝(CiRCUS代表)

2013 Apr.12
旅アスリートVol.2

ありふれた旅からの脱却

現在、明治大学5年生の青木優さん。2011年大学4年生の時に大学を休学し、Facebook、TwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーク)を活用しながら、7か月かけて世界を一周。あらかじめFacebook上で仲良くなった人と現地で会い、その人の家に泊まらせてもらったり、インタビューなどをするという、SNSを駆使した新しい旅のカタチを実践してきた。そんな青木さんに新しい旅のカタチについて伺った。

聞き手:
成瀬 勇輝(CiRCUS 代表)
旅アスリートVol.2 ありふれた旅からの脱却

001 ありふれた旅からの脱却

QSNSを使ってとにかく人に会いながら、世界一周するという、『今どき』の旅の仕方ですが、青木さんが始めた時はこういうことをしている人は少なかったですよね。この旅を始めようと思った理由は何だったのですか。

A一時期、世界一周というワードがTwitterでブームになり、それに刺激を受け海外に行きたい、世界一周をしたいと思うようになりました。世界一周をする前に、東南アジアに旅行をしたことがあったのですが、帰国して旅を振り返ってみると、その国の一面しか見れていないな、と感じたんです。観光は良くも悪くも作られたもので、表面的なことしかわかりません。そこで僕はさまざまな視点を持つ多角的な旅をすることで、その国の本質を見たくなりました。

何より、世界一周という言葉自体がありふれていて、どこか自分らしい旅のカタチを作っていきたかった。元々日本でも、Twitterを使って、会ってみたい人に積極的にアプローチしていたのですが、これを世界でも実践できたら面白いんじゃないかと思ったんです。現地にいる人はCouch Surfing、Facebook、日本人の方にはTwitterを介して会っていきました。会いたい人に会いながら旅をする、そんな旅があっても面白いんじゃないかと。

旅行中の青木さん

002 ソーシャル履歴書が力をつける

Qそれで、SNSを使って、現地で会った人やモノを自身のブログで紹介しながら世界一周をしていったんですね

Aはい。僕は自身のウェブサイトの中で、旅の途中で出会った面白い人やコト、モノを発信しながら世界を回っていました。例えば、『世界一周してる大学生が12日間、人と話してはいけない、目も合わせてはいけない、読み書きや娯楽が一切禁止のヴィパッサナ瞑想修行(インド)に参加してきました。』や『海外一人旅したい人向け!世界一周経験者による、バックパッカー入門ガイド』というタイトルのコンテンツです。また常にFacebookTwitterでも近況をアップデートしていました。

今回は人と会いながら旅をするというのが大きな目的の1つだったので、事前に世界一周のためのウェブサイトやFacebookを立ち上げていました。きちんと企画、アクション、記事などをWeb上に記録として残していたことで、会った人たちから『会いやすい』と言われました。しっかりと発信することによって、会う前でも自分の事を知ってもらえるので、信頼度が高まっていたんだと思います。そのお陰で旅の中での出会いをたくさん作ることができ、旅がより一層濃くなりました。そう考えるといまやソーシャルメディアは履歴書のような役割をもっているのではないでしょうか。

Qインターネットによって人を知ることも、会うことも簡単になりました。すべて簡単に可視化できてしまう時代の中で、旅のカタチだったり、世界一周のスタイルも多様性をもってくると思っているんですが、これからの旅はどのようになっていくでしょうか。

A間違いなく世界一周のスタイルがより多様化していくと思っています。

自分なりに何か目的を持って海外を回り、その唯一無二の体験を次に繋げていく人は、今後もさらに増えていくと思っています。インターネットなどで検索していると何でも分かった気になってしまいますが、それは情報でしかない。むしろこういった社会だからこそ、自分の原体験に価値を見出す生き方が増えていき、それら一つひとつの原体験こそが、今後の人生の土台になっていくと感じています。原体験は自分だけのものですからね。

でも単に世界一周をするだけでは意味がない。1週間でバンコク、ロンドン、NYを回って、日本に帰ってきても同じ”世界一周”です。だからこそ、自分なりの”世界一周”を自分なりに定義しなければいけないし、自分なりの目的を持って、それらを追求していくべきだと感じています。

青木さん

003 旅を終えてから、日常が旅らしくなった。

Q7か月間の世界一周を終えて、帰国後はどんな活動をしているんですか。

帰国後は、休学していた大学に戻りました。旅の経験を元に、これから世界一周をする人にとって役立つような情報を発信したり、それらをまとめた電子書籍の発売などをしています。またブログというメディアを活かした経験や、そこでマネタイズした経験は帰国後の仕事にも活き、現在は自身のウェブサイトを運営しながら、海外事業の企画立案・ソーシャルマーケティング・イベント主催もしています。

そうした仕事もしっかりとしたコンテンツを持って世界を回り、さまざまな情報を発信してきたからこそできたのだと思っています。そして何よりも継続してきたことで、自己認識も深まり、これから何をしていきたいかをしっかりと考えることができました。

僕は旅を終えてから、世界との感覚が非常に狭くなり、日常の中に旅を取り込んでいます。たとえば、お台場に行く感覚で韓国に行ったり、年末にふらっと海外に行ったりしています。世界との距離が縮まったことで、旅と日常の区別がなくなってきていますね。

004 原体験を経て、日本の素晴らしさを再定義した。

Q「世界一周×SNS」から、日本に戻ってきて感じたことは何ですか。

A帰国後は、新潟、福岡、京都、石川、奈良、大阪、香川、静岡などをヒッチハイクなどをして回ってみました。世界一周を経験した後の日本は、僕の目に全く違うものに映り、国内ですらそれぞれに面白い世界がありました。1県1県違う国なんじゃないか、そう思える程でした。

でも、現地の人はその特色に気づいていない。気づいていないから、それを発信していかない。もしくは、発信の仕方がわからない。発信しないから、その土地の良さが他の土地の人に伝わっていない。

今、香川県がうどんのプロモーションで多くの人を集めていますが、香川にとっての「うどん」のよう な強い武器は、他の県も持っているはずです。でも、届いていないから何も起こらないし、時代から離れていき、廃れていっている現状がある。僕はそれがとても勿体無く感じたし、その分可能性を感じたんです。

僕自身前々から、日本の文化発信とインバウンド観光の分野で活動していきたいと思っていたのですが、帰国をして1年間が経ち、よりその思いが強くなりました。これだけ素晴らしいコンテンツがあるのに、まだまだ活かしきれていない。それを、世界中の人たちに知ってもらいたい。

そのために、一個人としてこれからも動き、日本と世界をつなげていきたいです。

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文 成瀬 勇輝(CiRCUS 代表)