お客さまや地元と一緒に歩んでいく!

藤沢のお店が軌道に乗り、浅井さんご夫妻は次なる展開を考えました。
「僕たちにアンティークな趣味があるせいか、お店もイギリスの場末のバーのような雰囲気にしていたんです。するとあるときお客さまに『君たちのお店、鎌倉にピッタリだよ』と言われたんです。知人の職人の多くが鎌倉に進出していたこともあり、僕たちも2店舗目を鎌倉に出したいと思っていたところでした」
休みの日を利用して、夫婦で物件を探すために鎌倉に通い物つづけ、立地の良い新築物件と出会うことに成功しました。
「藤沢では1日10人ほどの来客数でしたが、鎌倉では平日でも40人ほどいらしてくださいます。休日になると100人を超える日もあるほどです。嬉しいのですが、モノづくりの時間を確保しなくてはならないなどと新たな課題も見えてきました」と充志さん。幸代さんは「鎌倉はお洒落なお店が増え、どんどん活性化されています。地元の方は鎌倉愛が深く、私たちも今は新参者として地域の方と親しくさせていただいていますが、いつか鎌倉の顔になっていきたいと頑張っているところです」と、現在は鎌倉の店のみの運営に切り替え、お客さまや地域とともに新たなる歩みをスタートさせました。
それぞれではなく、“二人の夢”に向かう


店名の『ダリアシアン』は希少性の高さを示す“青いダリア”の意味。その言葉のように、浅井さん夫婦が手がける製品は同じモノが2つとない“一点もの”にこだわったものばかりです。
「技術やデザインももちろんですが、お客さまの思いや好みを、会話を通して知ることこそ、モノづくりなんだと思います(充志さん)」
「シルバーアクセサリーもレザー製品も、使うほどに、また使う人によってそれぞれに風合いが異なってきます。それこそが魅力だと思います。だからパーティとか特別なときにだけ身につけるのではなく、普段の生活で使っていただけるモノをお届けしたいんです」
そんなご夫妻の夢は、ずっと職人でいることと、お店を将来、サロンのような環境にすること。
「お客さまといろんな話をして、ゆっくりと時間をかけながらいいものをつくれたらいいですね。お店をもっと会話がじっくりとできる“場”にしていきたいです(充志さん)」
「生涯現役の職人でいられたら最高ですね。今はまだまだですが、私も将来サロンなようなお店にしていきたいです。私たちはつくるモノは違いますが、二人で一緒の夢に向かっているのかもしれませんね(幸代さん)」
お二人のチャレンジは、まだまだはじまったばかりのようです。

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