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お客さまとアルバイトスタッフ両方の満足を求めて

作業中の榊原さん

 店長に就任し、さらに仕事に充実を感じているという榊原さん。しかし苦労を感じるところもあったそう。

「店長としての重責を感じることがありますね。でも、その大変さを乗り越えたときの喜びは本当に大きく、困難にも積極的に立ち向かうように心がけています」

 お客さまから帰り際に「ありがとう、美味しかったよ」という言葉をいただけたときや、いろいろと教えたアルバイトスタッフの成長を見るたびに、ラーメン店での仕事にやりがいを感じ、そしてやっていて良かったという実感を得るといいます。

「お客さまとスタッフ、その両方の満足が重要だと思っています。沼津柿田川店には、まだ着任してから日が浅いですが、これからお客さまやスタッフとさらにコミュニケーションを深めてより良い店づくりをしていきたいと思っています」

 ラーメンの味はもちろん、店内の雰囲気、スタッフの明るい対応、広告の仕方など、さまざまな観点から山岡家の理念である『ラーメンでお客さまに喜んで貰う』ことを実現できるように、日々取り組んでいるそうです。

「店長になると売上げにも目を光らせなくてはなりませんが、まずはお客さまに満足いただいて、2度、3度と来店いただくことを大切に考えています。その積み重ねがやがて、売上げにもつながっていくと思うんです」

もっと広い視野で満足を提供していく

インタビューに答える榊原さん

 これから、沼津柿田川店を“地域一番店”にしたいと榊原さんは話します。

「山岡家の多くは交通量が多い国道沿いに立地していて、沼津柿田川店も国道1号線沿いにあります。通りがかりのお客さまが多いと思っていたのですが、一番多いのは地元のお客さまです。これからもっとお客さまのお顔を覚えて、サービスをさらに充実させて、地域一番店にしていきたいと思っています。その一環として、地元のファミリー層や女性にもっと来店いただけるよう、いろんなアイデアをカタチにしていくことも考えています」

 まずは現在の店舗でのお客さま満足やサービスの充実を目標に掲げている榊原さんですが、ゆくゆくは別の業務にも従事してみたいそうです。

「ラーメンでお客さまに喜んでいただくことを、今は現場で行なっていますが、将来は、この山岡家全体を動かして考えたことを実現できるような人材になっていきたいですね。もっと大きな視野で、お客さまに満足を提供していきたいです」

 そのために、現在は限られたプライベートの時間も、勉強に費やすことが増えているといいます。

「ちょっと時間が空けば、他店のラーメンを食べに行ったり、カフェやレストランなどの異なる業種の飲食店に足を運ぶなどして、自分なりに味や接客サービスの研究をつづけています」

 またチャンスがあれば、「自分のラーメン店も、いつかオープンしてみたいですね」と、少しハニカミながら話す榊原さん。これからもたくさんの満足を提供してくれるでしょう。

株式会社アローズ

株式会社 丸千代山岡家
ラーメン山岡家 沼津柿田川店

  1. www.yamaokaya.com
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    静岡県駿東郡清水町八幡174-2
  3. TEL/FAX:055-981-1182
Mini column

ラーメンは日本の国民食!低予算でも行列店はつくれる!?

今や日本の国民食となっているラーメン。日本全国でのラーメン店舗数は3万1,918店(2014年鶴見製麺所調べ)で、国内のセブンイレブンとファミリーマートを合わせた店舗数2万7,692店(2014年現在)を超える数字となり、ラーメン店が私たちの生活にいかに密着しているかが分かります。

そんな身近な存在のラーメン店ですが、約8割のお店が個人による経営(出典:BizMARE)。そのため、開業にあたっての資金が大きな課題となっています。

ゼロからのスタートの場合は多額の費用が必要になりますが、工夫次第で低予算でラーメン店を開くことも可能。例えば、以前に飲食店が入っていた店舗を借りて再利用する「居ぬき物件」を活用すると、機材の新規購入が不要となり業務用の冷蔵庫やコンロなどをそのまま活用でき、費用を削減することができます。さらに賃料などのランニングコストをなるべく小額に抑え、かつ看板や内装をできる限り手作りするなど工夫すれば、100万円以内の資金でラーメン店を開業することも不可能ではありません。

日本全国老若男女を問わず人気のラーメン。好みは人それぞれで、ご当地ラーメンが流行するなど地域によってもその特色は多種多様。低予算のスタートでも、お店やラーメンの個性を打ち出していければ、いつの日か人気店になるのも夢じゃないかも。あなたも行列店づくりにチャレンジしてみては!?