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2013 Dec.2
d for Digital ~今、ここにある未来~ Vol.1

あなたのソーシャルでの影響力は何点?
「ソーシャルスコア」が生み出す格差にご用心!?

d-laboは、自分のこれからを変えたいという「Change」、じっくりとライフスタイルを考えたいという「Think」、もっと自由に人生を楽しみたいという「Play」をキーワードに、新しいライフスタイルを創造するヒントをお届けしています。

今回から始まる「d for Digital」は、最先端のITやガジェットに関する情報を、みなさまにご紹介するコーナーです。第1回のテーマはソーシャルメディアでの自分の影響力がわかるという「ソーシャルスコアリングサービス」。ソーシャルメディアの可能性について探っていきます!

あなたのソーシャルでの影響力は何点?「ソーシャルスコア」が生み出す格差にご用心!?

ヒトの価値はソーシャルメディアで決まる!?

image by colbalt123
image by colbalt123

皆さん、ヒトの価値は何で決まると思いますか?
お金、ルックス、学歴、仕事、それともやっぱりハート!?
これらが本命だとすると、今ダークホースとして注目の存在が、ソーシャルメディア。

ソーシャルメディアに投稿して、周囲からリアクションがあると自分が認められたような、逆に反応がないと、否定されてしまったような気になりますよね。最近では「ソーシャル疲れ」という言葉が生まれるように、ソーシャルメディアでの反応は多くの人にとっての関心事。実は、そんな気になる自分のソーシャルメディアでの影響力を知ることができる「ソーシャルスコアリングサービス」が今、話題になっています。

「ソーシャルスコアリングサービス」って何?

「ソーシャルスコアリングサービス」は、ソーシャルメディアでの個人の影響力を測定してくれるサービス。その中でも有名なアメリカ発の「Klout(クラウト社)」は、「Twitter」「Facebook」「Google+」など合計13のサービスと連携し 、ユーザーのつながりや行動を独自のアルゴリズムで解析します。1〜100の数値で導き出される測定結果は、小学生のクラスの人気投票のように、時に残酷かつドライに、ユーザー自身を点数化するのです。

試しにd-laboスタッフの高野が自らの「ソーシャルスコア」を「Klout」で調べてみると……。

高野のソーシャルスコア

51点という結果に。「Klout」の平均スコアは43点程度と言われていますから、平均よりも高めということが分かりました。ひとまず平均を超えて、ほっと胸をなで下ろしたわけですが……、そもそもクラウト社はなぜこのようなサービスを開発したのでしょうか?

「ソーシャルスコア」で、ソーシャル格差社会が到来!?

「Klout」のスコアが高い利用者に開放された、アメリカン航空のVIPラウンジ photo by KMJPhotography
「Klout」のスコアが高い利用者に開放された、アメリカン航空のVIPラウン
photo by KMJPhotography

クラウト社はもちろんソーシャルメディア上の人気測定のために同サービスを運営しているわけではありません。その背景にはインフルエンサーマーケティングという企業のマーケティング活動におけるトレンドがあります。影響力のある人(インフルエンサー)に特定商品やサービスをPRしてもらうという同手法。「Klout」のスコアでソーシャルメディア上のインフルエンサーを特定できるようになることで、企業は効率的にインフルエンサーマーケティングを実施できるのです。

またインフルエンサー側のメリットとしては、さまざまな企業の商品やサービスの特典を得ることができます。つまり、ソーシャルスコアの高い人は、低い人が得られないようなメリットを享受できるようになるわけです。

ソーシャル先進国のアメリカではすでに「Klout」を活用した、さまざまな企業プロモーションが行われています。

<事例1>アメリカン航空
「Klout」のスコア55以上のアメリカン航空の利用者にビジネスクラス用のラウンジを無料で開放。

<事例2>シボレー
サンフランシスコ、ニューヨーク、アトランタ、ダラスに住む、Kloutスコア45以上の方を対象に「2012 ソニック」を3日間試乗できる特典を提供。

<事例3>Red Bull
「Klout」内にブランドページを開設し、影響力のあるユーザーをランキング。ランキングは、「Klout」スコアと「Red Bull」への影響力を表す「+K」によって計算され、ランキング上位者にはプレゼントを実施。

「ソーシャルスコアリングサービス」の活用が進んでいくと、近い将来に、影響力のある人は無料であらゆる商品やサービスを手に入れ、影響力のない人はすべてにお金を出さなきゃいけない、なんていうソーシャル格差が生まれるかもしれません……。

来るべき未来に備え、「いいね!」や「RT」集めに奔走したくなるところですが、焦って投稿しすぎると、かえって友達をなくすのでご用心!
まずは自分の無理のない範囲でソーシャルメディア本来の機能を楽しむのがよろしいかと。