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2012 Oct.16
d-laboロケットニュース24 Vol.7

大学清掃員の男性(52)が仕事をしながら12年間かけて大学卒業!「学ぶのに遅すぎることはない」と全米が感動

海外、国内問わず、おもしろいニュースやネット上での出来事などを独自の切り口で紹介するロケットニュース24。
その中からd-laboが独自の視点でセレクトしたニュースをお届けします。

今回の主役は大学の清掃員として働く52歳の男性です。不景気といわれる昨今、働きながら学びたいと考えている方も多いのではないでしょうか?学びたいと思った時が学び時! 本人の心意気さえあれば、何歳になっても遅くないと、勇気を持たせてくれるこちらの記事をぜひご覧ください!

ロケットニュース24 2012年5月15日掲載記事

大学清掃員の男性(52)が仕事をしながら12年間かけて大学卒業!「学ぶのに遅すぎることはない」と全米が感動

ここ数年、日本の大学や専門学校において、不景気の影響もあり夜間部の入学希望者が増えている。昼間は仕事をして自分で学費を稼ぐ人も少なくない。学業と仕事の両立はそれでなくとも大変だ。

アメリカで学業と仕事を両立させた男性が話題になっている。
この度、12年の歳月をかけてコロンビア大学を卒業したのは、同学で清掃員をしているガッツ・フィリーパイさん(52才)だ。

ガッツさんは旧ユーゴズラビアの出身だ。彼は約20年前に紛争を逃れアメリカに移民してきたそうだ。アメリカに着いた当初はお金もなければ仕事もない、英語さえも全く話せなかったという。その後いくつかの職業を経てコロンビア大学で用務員として務めることになった。

コロンビア大学では職員に対して無料の講座を開いている。ガッツさんはまずは英語の講座を受けた。そして2001年に一般課程に入学し、古典文学を学び始めたそうだ。午前中は大学で講義を受け、午後は構内の清掃にあたる。23時に仕事が終わった後は自習。そんな生活を12年間続け、2012年の春、ついに単位を全て取得し卒業及び学位の取得が認められたのである。

現地時間5月13日、ガッツさんは100名あまりの同期と共に卒業式に臨んだ。アメリカの大学の卒業式でお馴染みのアカデミックドレスに身を包んだガッツさんの表情は大変晴れやかなものだ。

ネットユーザーは

「彼を尊敬します」
「勉強するのに老いも若いもない!」
「どんな人にもチャンスが与えられるのは素晴らしいと思う」

などとコメント。

コロンビア大学と言えば名門中の名門。見事に卒業したガッツさんの進路が気になるところだが、彼はお金のために研究を進めるつもりはないという。ガッツさんは「豊かさは私の中に―私の心の中にあります。ポケットではなくね」とコメントし、このコメントも多くの人の心に響いているそうだ。

このガッツさんの大学卒業のニュースは働きながら学んでいる、もしくは学びたいと思っている人に勇気を与えたのではないだろうか。なお、彼は今後も用務員を続けながら大学院へ進学し修士号、博士号にチャレンジしたいとしている。

ロケットニュース24より転載
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