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2012 Aug.31
d-laboロケットニュース24 Vol.3

【インド】子どもたちが運営する信頼のうえに成り立った金融システムがスゴイ!

海外、国内問わず、おもしろいニュースやネット上での出来事などを独自の切り口で紹介するロケットニュース24。
その中からd-laboが“お金”にまつわるニュースをセレクトしてお届けします。

今回お届けするのは、インドのとある銀行について。運営しているのは、なんと子ども!将来に希望をもつ子どもたちの姿に、今世界中が注目しています。

ロケットニュース24 2012年7月18日掲載記事

人間はお金を数えると心と体の痛みが軽くなるという研究結果

世界の金融事情は、一昔前に比べてはるかに不安定になった。銀行そのものの信頼が失墜しているという国も少なくない。日本では随分昔に「銀行不倒神話」といわれるものがあり、「銀行は破綻しない」と信じられていたが、今ではその言葉自体が、伝説的な響きを持っている。これらすべては信頼を失ったからこそ、起きたことなのではないだろうか?

そんななか、インドのとある銀行が世界的に注目を集めている。その銀行はなんと子どもたちが運営しているのだ。働くストリート・チルドレン、つまり家なき子どもたちが将来のために貯えを行っている。預金者数9000人以上、支店の数は77に上っている。

この銀行はストリート・チルドレンたちが自ら設立したものだ。ニューデリーの支店は、子どもたちの保護施設内にあり、運営は10代の子たちが自ら行っている。彼らは日々働きながら、将来に備えて貯金しているのだ。というのも、彼らが学校に通おうと思っても入学金の準備ができない。また家族ともども貧しい子どもも少なくない。そこで預金を元にして融資を受けることになる。

水筒の販売をしているムハンマド・ジャーさん(12歳)は、これまでに三度、銀行でローンを組んだそうだ。最初は学生服を買うため、二度目は母親の病気の治療のため。そして三度目は父親が店を開くための、開店資金を援助したとのことだ。将来的に警察官になり、借りたお金をまとめて返す計画を立てている。

彼らは貧しいがゆえに、節約の術を知っており、銀行と利用客の間で強い信頼関係が結ばれているという。保護施設の大人たちも彼らの責任感の強さに、驚かされているようだ。そして世界の金融専門家も、彼らの銀行運営に高い関心を示しているとのこと。

どうやら世界中の投資家たちは、将来に希望を持つインドの子どもたちから、真の投資感覚を学んだほうが良さそうである。

撮影 ロケットニュース24
参照元 ODDITY CENTRAL(英語)

ロケットニュース24より転載